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第6話 魔虎戦、一分前

 少知少能スキルの最低限のレベル上げを続けています。

 可能な限り高いレベルで得たいスキルがあるからですが。

 少知少能スキルのレベルアップのために、少能の行使1回分のエネルギーの99.99%を経験値取得にまわしたうえで、大銀貨等を15回作った。


 これで、少知少能は4つレベルが上がりLV5に。


 経験値を見ると1318/1319だ。


 さて、少し急がないと、あまり細かい事に悩んで準備不足のまま魔虎との戦闘になったのでは、取り返しがつかない。


 「今、LV1のスキルを作り身に付けると、少知少能の経験値はどのくらい入るの?」


 【全て経験値取得に使う場合の5分の4のエネルギーが経験値となります】


 なるほど。レベル5の時にレベル1のスキルを造ると、5分の4のエネルギーが未使用として残るんだ。


 なんて言うか、計算があわない気もするが、そう言う理に造られているのだろう。


 後は、LV1で取得して問題の無いスキルを取得し、出来るだけ少知少能スキルのレベルを上げてから、レベルが高い状態で取得したいスキルを取得しよう。


 と言っても難しい。


 生活魔法とかも、今後の生活の為に出来るだけ高いレベルで取得したいけど、生き残らないと意味が無いし。


 あ。残り時間21分だって。


 LV1で取得するスキル及び魔法を『生活魔法、料理、裁縫、木工、奴隷契約、話術、詐術、表情分析、性技、身体強化、剣技、槍技、幸運、戦利品処理、戦利品向上、魔力操作、魔力節減、魔力回復、先読み、魔力倍化』に決めて、順次取得していく。


 少知少能スキルLV5では、LV1のスキル取得1回目でLV6に。


 経験値は、1399/2078。


 少知少能LV6ではLV1のスキル取得7回目でLV7になった。


 スキルに溜まった経験値を見ると2137/3217だ。


 この世界のレベルアップに必要な経験値は、職業レベルもスキルレベルも同じで、LV1からLV2になる時に100必要で、それ以降は1.5倍ずつ必要な経験値が増えるのだそうだ。


 転生直後のレベル1の経験値表記が(0/100)だったので、現在の経験値が0で、レベルを上げるのに100必要だと、まあ分かる。


 それが、レベル2の時で(174/250)となり、レベル3で(324/475)となったので気が付いて少知に確認したので、そう言う理である事は間違い無いのだろう。


 しかし、この理だと、あっという間にレベルは上がり難くなるはずだ。


 そんな事を考えながら、少能を使いスキルを取得していく。


 更に8つLV1のスキルを身に付けた時点でLVが8になり経験値は3253/4926。


 残った4つのスキルをLV1で造ってみたのだけど経験値は4001/4926だ。


 後5~6回LV1のスキルを作れば、更にレベルが上がりそうだ。


 ああ。後15分か。


 今度は、「特定の職業の特定のレベル前後で取得できるスキルで、現在取得できるスキルは何?」と、先程とは逆のパターンで聞く。


 職業に就いて身に付けられるスキルだとしても、今必要なら取得すべきだし。


 少知スキルに教わった内容は、ゲームの様にステータスウィンドウのログ欄に表示されるので、それを一通り見て『格納箱』スキルをLV1で取得。


 これで、後3~4つでレベルアップ出来る。


 ならばと、本来なら高レベルで取得したかった気配探索、察知、隠形をLV1で取得。


 それでも、まだレベルアップに必要な経験値が足りなかったので、気になった『暗視』スキルをLV1で取る事に。


 これで少知少能LV9/10(4935/7489)


 残ったと言うか、可能な限りレベルが高い状態で取得したいと考えた、鑑定、魔力魔法、時空間魔法、秘匿、偽装、経験値増加スキルをLV9で作成。


 直ぐに俺自身に対し、秘匿、無い事に偽装、隠形を使用し姿を隠す。


 スキルは、ステータスウィンドウと同様にスキル名称を強めに念じれば起動した。


 正直、スキルを使うのに長々とした呪文の詠唱が必要だったらどうしようと思っていたのだけど、少知に教わったスキルの中に高速詠唱とか詠唱省略とかが無かった。


 だから、この世界は呪文の詠唱が多分必要なさそうだと思いつつの確認だったのだけど。


 呪文を覚える必要が無かった事にホッとしながら、身体強化スキルを使いステータスを向上させる。


 皮の鎧を着て、鉄の槍を持ち、余分なものを空間魔法の『亜空間収納』に収納し、魔虎を倒す武器にするつもりの魔力魔法の詳細を確認。


 魔法も、詠唱が必要ないタイプで、魔力魔法スキルに教わった魔法名を口に出しても強く念じても魔法は起動するようだ。


 魔法なんて初めて使うけど、ちゃんと起動もキャンセルも出来たのは助かった。


 スキル同様に呪文を覚えなくて済むのは助かる。


 動きの速い敵に呪文の詠唱なんてしている暇無いだろうし。

 

 あれ?


 もし、スキルや魔法の使用に長々とした呪文の詠唱が必要なら、敵を足止めしてくれる前衛の居ない俺にとって、多くのスキルは地雷スキルだったのか。


 危な~。


 まあ、その状況で試してみないと断言できないけどさ。


 いや。今はそんな事を考えている場合ではない。


 「少知。魔虎と遭遇するまでの時間は?」


 【後、1分です】


 ああ。もう1分しかない。


 「これで、絶対魔虎に勝てるよね?」


 【いいえ】


 えっ。

 さて、魔虎との戦いまであと1分。


 経験値について細かく書きましたが、レベルアップする毎に、次のレベルアップに1.5倍の経験値が必要となる『理』と言うのを強調する為です。

 以後は、この様な細かい経験値記載は無い筈です。

 レベルアップに必要な経験値が1.5倍になっていくと言うのを強調した理由は、それがこの世界の不条理・歪みに繋がっているからですが、それはまだ先の話です。

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