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第5話 少知少能スキルの実行

 魔虎戦までの残り時間が減っていきます。

 でも、主人公は細かい事も気になる様で。

 とりあえず、ベターだろうと思う方法で、少知少能スキルのレベルを上げ、スキルを身に付けていくようです。

 魔物化した虎である魔虎との遭遇まで、あまり時間は無い。


 戦いに備えないと。


 だけど、後で後悔するような選択は出来るだけしたくない。


 ベストでは無いけど、ベターな選択だったと思える程度には考えないと、と小知スキルに確認を続ける。


 「少知少能のエネルギーを99.99%少知少能の経験値取得にまわし、残りのエネルギーで他の事を実現させると指定した上で、『少能』を使う事は可能かな?」


 【可能です】


 へ~。


 駄目かと思ったけど、そう言う使い方も出来るんだ。


 聞いてみるもんだ。


 「少知少能スキルがLV1の時とLV2の時で、物を造るとやっぱり違うかな?」


 【レベルが高い方が、良い物を造れ、数も多く造れます】


 そうか。


 なら、武器や防具と言った物は、出来るだけレベルを上げた後に造って良い物を手に入れた方が良いか。


 そう決断し、少能スキルを使う事にした。


 「これから15回は、少知少能のエネルギー99.99%を少知少能の経験値にまわし、残りのエネルギーで俺の言う事を実現してね」


 【はい】


 「まずは『少能』で、干し肉を作成」


 【肉の種類を指定してください】と、初めて少知少能スキルから質問の答え以外の返答がある。


 少能スキル使用時だからだろうか。


 それとも神様が気を利かせてくれたのか。


 うん。この辺は良く解からないから拘ってもしょうがない。


 そう思いビーフジャーキーを思い出しながら「牛かな」と言うと。


 【魔牛と牛のどちらでしょうか?】と、更に聞かれる。


 「魔牛と牛で何が違うの?」


 【魔牛は魔物化した牛で、魔牛の肉の方が作成しやすいので、量が多くなります】


 うん。少知少能スキルが親切過ぎて怖いくらいだけど、全てにこれだけ答えてくれればいいのに。


 そう思いつつ「魔牛の肉は、食用にして問題は無いの?」と聞くと。


 【ありません】


 との返事に「なら魔牛で」と言うと、『魔牛の干し肉を作成しますか? はい/いいえ』の表示が目の前に発生した。


 なので『はい』を選択すると意識すると、どこに出現させるか聞いて来たので手の平を上に向けて手を指定すると干し肉が発生する。


 ステータスウィンドウで少知少能スキルを確認すると経験値が(99/100)となっている。


 次に、同じように美味しいパンと頼むと、少知少能スキルがLV2になっている。


 なので、経験値も確認すると(174/250)に。


 う~ん。


 一回目に入った経験値は99だったのに、二回目は75か。


 レベル3になる迄に必要な経験値が150で、レベルを上げるのに必要な使用可能回数が2回だから150を2で割ると75。


 経験値の計算は、99.99+74.99=174.98か。


 99.99+99.99=199.98とかじゃないんだ。


 経験値の数値は、溜まっているエネルギー量とかじゃなくて、次のレベルまでの目安の数値でしかないって事かな。


 いや。溜まっているエネルギー量の大ざっぱな目安及び次のレベルまでの目安の数値でしかない、かな。


 この辺の細かい事に拘って、時間を無駄にしている場合じゃないな。


 まあ、小数点以下の数値が切り捨てだと173になる筈だけど、そうではなく非表示って言うのが分かったので少しスッキリしたけど。


 更に、干し果物を頼み食料の心配を解消。


 次は、この世界では普通の肩掛けバッグを頼むとLV3に。


 可能な限り高額の通貨をと願うと、大銀貨3枚が。


 ならばと、同じく通貨を更に2回頼むとLV4に。


 更に、可能な限り高額の通貨をと願うと大銀貨4枚が。


 これを4度ほど繰り返しLV5に。


 これで大銀貨が25枚。


 25000GAUだから25万円相当か。


 これだけあれば、しばらく生活できそうだけど、もっと他に手に入れた方が良い物があったかも。


 でも、時間が無いと先に進む。


 「今の少能スキルの設定で、鋼の剣とか造れるかな?」


 【未だ力不足です】


 「そっか。まずは、『少能』で鉄の剣作成」


 そう願うと、『鉄の剣+2(空枠4)を作成しますか? はい/いいえ』とのメッセージが出る。


 「ん。『+2』は2ランク良い品と言う意味だろうけど、空枠4?」


 【4つの錬金効果又は刻印を付与できると言う意味です】


 「意味がよく分からないのだけど?」


 正直、答えが返ってくるかなと思いつつ聞いてみたのだけど。


 【錬金術師技及び刻印魔術スキルにより半永久的に特殊な効果を付与し続ける事が可能な空白の刻印が4つある良品であると言う意味です】と返事があった。


 良く解からないけど、前提の知識がない人に対し、用意されている解答で答えているだけだとしたら、こんな感じになるか。


 そんな事も考えつつ、空枠について考えてみたのだけど、ゲームとかにあった装備品に好みの効果を付けてキャラを強化するってやつかな。


 この辺も、もっと聞きたいけど、今拘って時間を使うのは不味い気がするので、先に進もう。


 「次は、少能で鉄の槍作成」


 剣だけでなく槍にしたのは、対魔虎を考えた場合、槍の方が間合いを取れるから。


 と言うのも、小学校の時に剣道はやったけど、あんな間合いで虎と戦うなんて嫌だからね。


 少しでも間合いをと槍も手に入れた。


 ん。無意識に諦めたけど、銃とか使える異世界モノもあったか。


 「今のスキルレベルで飛び道具も造れるかな?」


 【今現在造れる飛び道具は、投石機(スリング、パチンコ等)や弓です】


 「拳銃とかサブマシンガンとかは?」


 【現在のレベルで、0.01%の力では作成不可能です】


 そっか。駄目か。


 なら諦めて先に進むか、少知少能スキルのレベル上げが終わってから造るか、と思ったのだけど気になった事を聞いてみる。


 「銃は、この世界では一般的な武器なのかな?」


 【製造可能な人員が少ない上に、経験値が得られない場合があり、更に一定の強さ以上の敵に対し効果が見込めない為、一般的な武器ではありません】


 飛び道具だと、経験値が得られない場合があるのか。


 長距離攻撃型の魔法と何が違うのだろう。


 いや、今はそれは良いか。


 後は、一定以上の強さの敵だと、銃弾を避けたり弾いたりとかあって、有効な武器にならないとかあるのかな。


 「強力な重火器や特殊な弾丸なら何とかなりそうな気もするけど、そう言うのは無いの?」


 【スキルの力により現在は淘汰され、魔機工士の居るパーティー以外で使っている者は居ません】


 なる程ね。


 まあ、将来魔機工士職に就けたら強力な重火器を手に入れると言う選択肢は覚えておいた方が良いのかもしれないけど、スキルや魔法の方が一般的で強力な世界と思っておいた方が良いのだろう。


 余計な事に時間を使ってしまったと思いつつ、続いて、鉄の盾、皮の鎧1セットの作成を願う。


 どれも+2で空枠4の良品が出来た。


 ああ。残り24分だ。


 これからは、スキルを手に入れて、魔虎を倒せるようにならないと。

 少知少能を使い始めました。

 ベストでは無いのでしょうけど、可能な限り考えて、色々と手に入れていくようです。


 初めての『評価』と『ブックマーク』と『いいね』をもらいました。

 ありがとうございます。


変更点

 魔機工士の居るパーティなら、銃の様な武器を使う場合もあると言う記述を追加。

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