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第41話 反省の次は現状把握

 とりあえず、死にかけた事についての反省を終えて、次は。

 と反省は、ここまでにして、現状把握に移るか。


 何を把握するかだけど、2級職である下級職は駆け足で通り過ぎて、把握していない感がある。


 なので、それを把握しておこうと気が付いた。


 少能を使いたくない現状だと、今持っている力を有効に使う事が必要と言うか有用だろうから。


 まずは、それに気が付いたキッカケの職業。


 付与師。


 付与師に就いた事で取得した付与師技スキルは、自分の取得している魔法を付与する事が出来るスキル。


 何に付与できるかだけど。


 自分の装備や自分の体にも付与できる。


 じゃあ、火弾を自分の体に付与できるか。


 自分が燃え盛る訳だから、怖くて出来ないよね。


 それとも、やってみたら火の精霊イフリートみたいに、体に炎を帯びた存在になれるのだろうか。


 スキルに聞いてみたのだけど、付与するだけで、付与したモノから守る能力までないってさ。


 正直、中途半端な能力だと思ったのだけど、付与師でレベル上限になると錬金術師への転職条件を満たす。


 錬金術師になると、各種の有用な効果を付与できるようになるから、その前段階の職業と言う事なのだろうか。


 だとしても、付与師技スキルでもできる事はあるだろうと、武器の先等に付与できるかをスキルに聞いて戦利品の鉄の剣に火弾の付与を試してみる。


 出来たけど、殺傷力が上がる訳では無いし、取り回しが不便になるし、下手をすると武器が痛むと付与師技スキルが教えてくれる。


 う~ん。


 やっぱり、中途半端と言うか、使いどころが難しい。


 ところが、幸い俺は魔力魔法を持っている。


 剣や盾に魔力壁を付与してみると、丈夫になっている様だ。


 では、革鎧にと思うと、革鎧が固まって動きが阻害されるように。


 では、形がイメージによって簡単に変えられる魔力障壁ならと試してみると、剣や盾は同じく丈夫に。


 残念ながら、剣の切れ味が上がるという事は無かったが。


 革鎧に付けてみると、イメージで簡単に形が変えられるし無害な物を自動判別して通す魔力障壁だからか、以前と変わらず動ける。


 なら、自分自身の体にと付与してみると、丈夫になり防御力が上がった感じだ。


 これはこれで使える、と言う結論になったのだけど、付与していられる時間が短い。


 デフォルトだと付与師技のLV*10秒のようだ。


 まあ、付与師技に聞いてみた処、LV11になると付与を継続し続ける時間を指定できるようになるようだ。


 そうなると、使い勝手は大分良くなるだろう。


 後は、武器に魔法障壁を付与する事により丈夫さがどれだけ上がるかや、実戦で弊害の有無等を含めて試しておきたいかな。


 次は、木こり技。


 木こりになった事により取得した木こり技は、木を含む植物に関する知識を教えてくれたり、斧を上手に使う技能も教えたりしてくれるスキル。


 なので、斧をメインに使い少能スキルで手に入れた剣技や槍技を隠そうと思っている。


 まあ戦士技は、体術を含め武器全般について教えてくれるので、そこまで隠す事に拘らなくてもいい事でもあるのだけど。


 そんな事を考えながら購入した鉄の斧だけど、試験的な接近戦時に傷めてしまった。


 なので、明日武器屋にもう少し良い斧を買いに行こう。


 また、補修できる生産系のスキルも欲しい処だ。


 後は、神官になって取得した回復魔法だけど。


 火魔法とかは、火弾を唱えて実体化した後キャンセルしても経験値が取得できた。


 祈願スキルも、回復する部位が無くても回復を祈願しMPを奉納すれば、祈願スキルが使用され経験値が取得出来た。


 しかし、回復魔法は、回復するところが無いのに回復と唱えても魔法は実行されない上に経験値も入らなかった。


 火魔法は火弾等を発生する事で、祈願はMPを神に奉納する事でスキルを使った事になるのだけど、回復魔法は回復・治療等が実行されないとスキルを使った事にならないのだろうか。


 試しに、自分で爪に軽く傷をつけて、それがHP回復により回復する前に回復魔法を使うと経験値が取得できるか試してみたのだけど、経験値は取得出来なかった。


 そう言えば、爪は傷がふさがったりする部位じゃないからな。


 人によっては修復もあるって話だったけど。


 とりあえず爪は諦めて、耳たぶの先を裁縫用の針で突いて回復魔法を使ってみたのだけど。


 それだと、出ていた血が止まり回復魔法の経験値が増えていた。


 と言う事は、傷を受けるなどして上で、それを回復させないと回復魔法のレベルは上がらないと言う事だ。


 ワザと魔物の攻撃を受けたり、自分で自分を傷付けたり、とかは嫌だけど。


 どうしたものか。


 他の人はどうしているのだろう。


 まあ、グループで魔物と戦っていれば、誰かしらが傷を負ったりはするから、そこで回復魔法が嫌という程使えるのかもしれない。


 とりあえず俺は、耳たぶを針で突いてから回復させると言う事をしておくしかないか。


 亜空間収納内に貯めてある毒草から、毒性の弱いモノを選んで服用して治療魔法を使うと言う手もあるけど、それも嫌だしな。


 回復系でも敵を攻撃できるスキルとか有ればよかったのだけどね。


 ゲームだと、治療を逆方向に作用させることにより傷を与える魔法とかもあったのだけど。


 回復魔法のレベル上げについては、蘇生すら含んでいるスキルである為に優先順位は高く、今後の検討及び優先事項だ。


 自分の体を針で刺すのは嫌だけど、イザと言う時の為に回復魔法スキルのレベル上げは必須だと諦めよう。

 回復魔法のレベル上げは厄介そうですね。

 でも、生き抜くためには必要な事。


参考資料:今後変更あり

回復魔法スキル

 LV1 回復(傷の治療。ただし、レベルの低い間は回復させる力が弱く何度も唱える必要がある)

 LV2 治療(毒・病気等の治療。毒・病気等の強さ・種類により失敗する事もある)

 LV11 範囲回復(指定した範囲内を回復できるが、回復させる力は下がっている)

 LV12 範囲治療(指定した範囲内を治療できるが、治療に成功する可能性や力は下がっている)

 LV16 蘇生(蘇生確率30%。でもMPが続く限り何度でも挑戦できる。生命反応が完全に無くなると成功しない。つまり、死後早ければ早い程確率が高く、時間がたつと成功しない。)

 LV21 完治(MPを大量に使うが欠損部位すら治療。呪等も解除可能。)

 LV26 真蘇生(蘇生確率80%。時間経過等については上に同じ。)

 LV30 回復魔法として自作の魔法を一つ作成できる。

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