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第40話 経験値とは

 今日も死にかけたので、宿を取り、食事をして、ベッドに入り反省と対策検討です。

 それ以外にも、効率よく強くなる為に聞いたり検証したりしてきた事について、現時点での結論を出すようです。

 さて、今日もベッドの上で寝る前の反省だ。


 今日も何回も死にかけたし。


 まず、魔邪大蛙だけど。


 ステータスウィンドウのログ欄を見ると、いきなり麻痺の魔眼で麻痺させられた様だ。


 正面近くに居たのに、気配・危機探索も、察知も、鑑定も機能しなかった。


 いや。


 近くと言っても麻痺させられた時点では数十メートルは離れていたか。


 アイツが大きくて近くと感じただけだ。


 だから、もう少し近づけば、察知や鑑定辺りで気が付いた可能性はある。


 どちらも、スキルのレベル以外にも、距離にも依存するようだから。


 例えば鑑定は、レベルの向上により具体的な距離は変わる様なのだけど、第三者の場合には数十メートル離れると、もう名前しか分からない。


 だけど、10メートル程度まで近づくと、詳細が読み取れたりする。


 察知スキルも遠くから狙われていたのに、それには気が付かなかったが、接近されて気が付いた、と言う事は何度もある。


 だから、距離が近づけば気が付いた可能性もあるのだけど。


 でも、相手の攻撃の方が射程は長いのだから、そこに期待するのは間違いか。


 地道に感知・調査関係の経験値稼ぎを続けるしかないのだろう。


 幸い、魔力回復、魔力節減、魔力倍化のスキルは手に入れて、それなりのレベルになっているのだから。


 何故、魔力系のスキルが関係するかだけど。


 少知スキルに聞いた話や俺がステータスウィンドウに表示されるスキルの経験値の増え方を見て確認した事を纏めると、この世界のスキルの経験値は俺が前世でやっていたゲームとは幾つかの点で違っている感じだ。


 具体的に言うと、俺がやっていたゲームではスキルの経験値は熟練度と言う設定が多かった。


 でも、この世界のスキルでは、スキルを使うたびに、俺のMP(所持し支配している魔力)を一定量強制的に徴収してスキルに貯め、それが一定量貯まると、それを使ってスキルを強化すると言う仕組みらしい。


 まあ、確かに熟練度が高くなったからと言って、魔法の攻撃力と言ったスキルの力が何倍にも強化はされはしないかと思ったが、MPを一定量取り上げてそれをスキルの強化に使うと言うのだって矛盾だらけか。


 でも、そう言う理に世界が作り込まれている、と言う事らしい。


 なので、例えば体を動かす剣技スキルだって使用するとMPを極わずかだけど消費している。


 それは、スキルとの会話のやり取りにMPが消費される上に、スキルのレベルアップのために使われるMPを貯めるのにも使われるから、という事の様だ。


 ちなみに、経験値増加スキルは、スキル使用時に経験値と言う形で強制的に取り上げられるMPの量を増やす。


 尚且つ、スキルに経験値として蓄える処でこぼれる様に無駄になっているMPを、無駄を減らし効率よく経験値として貯める、及び空間に満ちている誰にも制御されていない魔力であるマナも取り込み利用する事により、スキル経験値として強制的に取り上げるMPを増えないようにし、得られる経験値を増やすスキル。


 また、スキルの経験値ではなく職業経験値になると、その名称で蓄えられるエネルギーは倒した相手の生命力や魔力と倒した時に周りに存在していたマナ等のエネルギーを集めて貯めたモノ。


 それの効率アップも経験値増加スキルの力か。


 ちなみに、その貯まった職業経験値は、転職に使われたり、転職時に死ぬまでステータス加算するのに使われたり、魂の力を効率的に使う為に使われたりとなるようだが。


 でも、この辺の話って、少知少能に聞いた話。


 少知少能の少知って、人で知る事の出来き、人が理解できる知識を教えてくれるモノなんだよね。


 だから、これが本当にそうなのか、人が調べた結果そうだろうと言う結論になっているモノなのか。


 あるいは、転生者が神からこの世界の理についての真実を聞いた話なのか。


 今は面倒でしていないけど、そう言う情報源の違いに気が付いたのだから、これからは情報の元なんかも少知に聞いてみようと思っている。


 まあ、少知に色々と聞いた話の中で少知少能スキルに関する部分については、今の処は俺だけのスキルについての内容だから、少知から間違った情報が提供される事は無いと思いたいけどね。


 まあ、強くなるのに、この辺は関係ないか。


 話がそれてしまったが、感知・調べる系のレベル上げを頑張り十分なレベルになるまでは、職業経験値を今より多く得ようと危険な地域に行く事はしない方が良いだろう。


 後は、少能で探索系のスキルをもう一つ取って、総合的に感知力を上げると言う方法もあるが、今は少能の使用回数をあまり減らしたくない。


 だって、現状少知少能の使用可能回数が増えるまでに掛かる日数が76日と、結構な期間だから。


 少知少能のレベルを11まで上げ、ノーマルスキルに加えユニークスキルも取得できるようになると言うのも目標としてはある。


 だから、探索系スキルをLV1で取得して、残ったエネルギーを少知少能スキルのエネルギーにするのも無駄では無いのだけど。


 油断すると、あっという間に使用可能回数が0とかになりそうだからな。


 そうならない為には、転職を繰り返して、少知少能の使用可能回数が増える日数を出来るだけ減らす必要もあり、そちらを優先しよう。


 でも、危険な地域に行って戦うのは早いから、職業経験値を稼げないと言う状況か。


 まあ、無理するとアッサリ死にそうだし地道にやるしかなさそうだ。


 後は、耐性スキルも欲しいと思ったな。


 麻痺なのか魔眼なのかはあるが、耐性スキルとか無効化スキルがあれば、魔邪大蛙に丸のみにされかける事はなかったろう。


 経験値増加スキルのお陰で、スキルを取得するまでのハードルも下がっていると思うのだけど、その辺の仕組みはどうなっているのだろうか。


 少知に聞くと、経験値増加のスキルを持っていた人は、多くのスキルを取得したらしいから、はやり取得の為の経験値があり、それにも影響があると思ってよさそうだ。


 まあ、スキルによっては、スキル追加の宝珠と言ったアイテム使用でしか取得出来ないとされているスキルもある。


 また、耐性を取得する為に特殊な攻撃を受け続ける訳にも行かないから、どこかで少能により取得する方が良さそうでもあるが。


 なので、その辺を意識して少能で取得するスキルを決めた方が良さそうか。


 後、死にかけたのは、後ろから魔鷹に襲われた時か。


 魔邪大蛙の時もそうだったけど、無色透明で張ってあった魔力魔法の魔法障壁に助けられた。


 でも、『魔法障壁は無敵~』とか言っていると、魔法障壁を破壊されたり無効にされたりして、アッサリ死ぬんだろうな。


 まあ、感知系のスキルの強化くらいしか今は思い浮かばないけど、防御力も鍛えておく。


 感知及び防御について複数手段を手に入れる事も必要か。


 少能を使わずに出来る強化を考えないと。

 厄介な魔物が多い。

 ならば、それに対処できる様々な力を手に入れて行こうと言う結論になったようです。

 でも、今持っている力をすべて把握し、上手く使っているのか、と考えは推移する様です。

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