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第4話 面倒そうな少知少能スキル

 神って感じの存在にチートスキルをもらって異世界転生。

 でも、そのチートスキルも成長させる必要があるそうで、今は大きな力は行使できず、強い力は手に入れられそうにない。

 主人公は、益々不安になってしまったようです。

 生き残るために少知少能の力を使い、スキルや魔法を手に入れる事にしたのだけど、未だとスキルのレベルが低すぎて、強いスキル・魔法が手に入る訳では無さそうだ。


 なので、更に少知に確認していく。


 「この世界に魔法は無いの?」


 【この世界では、魔法もスキルに分類されています】


 「そうなんだ。具体的には?」


 【……】


 「例えば火魔法と言うと、どういう形で取得し、どう使用可能なの?」


 【火魔法スキルと言う形で取得し、LV1で火弾・着火・松明の魔法が、LV2で火壁・消火、LV6で火矢、LV21で業火、LV26で焔と言う魔法が使用可能になります。

  また、LV30で既存の火魔法を元に自作の魔法を一種類作れる様なスキルとなっています】


 「そうなんだ。そう言えば、スキルって普通はどうやって手に入れるの?」


 【長い修行、特定の職業の特定のレベル前後になる、取得の為に必要な条件を満たす、強い思いで取得を願い続ける、スキル追加の宝珠と呼ばれる消費マジックアイテムを使う事で手に入ると言われています】


 なるほど。


 と言う事は、多分だけど特定の職業の特定のレベル前後で手に入るスキルは、少能を使って取得するのは勿体ないだろうな。


 「特定の職業の特定のレベル前後で取得できるスキル以外のスキルは何……、いや、違うな。

  特定の職業の特定のレベル前後で取得できるスキル以外で、現在取得できるスキルは何?」


 【魔力魔法、時空間魔法、生活魔法、料理、裁縫、木工、魔物具作成、農業、漁業、船乗り技、奴隷契約、商人技、鑑定、話術、詐術、表情分析、ポーカーフェイス、性技、交渉術、瞬歩、身体強化、察知、先読み、気配探索、熱探索、危機探索、悪意探索、魔力探索、秘匿、偽装、隠形、毒耐性、麻痺耐性、病気耐性、混乱耐性、恐怖耐性、威圧耐性、痛み耐性、熱耐性、魔法耐性、物理耐性、即死耐性、石化耐性、呪耐性、酸耐性、腐食耐性、眠り耐性、回避、剣技、槍技、杖技、槌技、盾技、弓技、斧技、視覚強化、刻印、狙撃、武器強化、防具強化、幸運、戦利品処理、戦利品向上、魔力操作、魔力節減、魔力譲渡、魔力回復、魔力倍化、疾風迅雷、挑発、必殺撃、睡眠、量産、並列思考、体力回復、水泳、釣り、潜水、建築、石工、経験値増加、筋力向上、知力向上、耐久向上、精神向上、俊敏向上、器用向上、生命力倍化、クリティカル率上昇、交渉、自爆攻撃、麻痺撃、防御貫通、跳躍、ぶん回し、衝撃波、学習、奴隷契約作成、身代わり、大防御、弱点感知、瞬撃、逃走、斬撃、飛撃、威圧、聞き耳スキルです】


 「……」


 はっ。時間を無駄にしている場合じゃない。


 多分だけど、まず少知少能のレベルを上げる。


 そして、LV1で取得すればいいスキルを取得し、更に少知少能のレベル上げもする。


 最後に最大限までLVを上げた後、最大レベルで取得した方が良いスキルを取得する。


 と言う事で良いだろう。


 まあ、多分ベストの選択では無いのだろうけど、現状迷っている時間は無い訳だから。


 そう思いつつも、気になるスキルに付いて確認する。


 「経験値増加スキルは、少知少能スキルの経験値にも適用されるかな?」


 【されません】


 やっぱりね。


 魔力ではなく魂の力を使う番外のスキルと言う話だから、そうなんだろうな。


 次は、実際に俺の強化を進める段階に入るべきなんだけど。


 まず、少能が使える回数を全部使いきるのは不味い気がする。


 となると、何回残しておくべきか。


 この世界の事について何も知らないんだから、間違った力を取得しても致命的なミスにならない様に、最低10~20回は残したいよな。


 と言う事は、37~47回分で、出来るだけ少知少能のレベルを上げながら、今生き残る為の力と今後生き残る為の力を手に入れないと。


 ああ。生き残る為の『物』も必要か。


 ステータスウィンドウのログ欄にも表示された少知スキルから提示されたスキルから、現状及び今後絶対欲しいスキルを数えると30あった。


 と言う事は、10回分未使用として残すとしても、17回は少知少能のレベルアップだけに使えると言う事だ。


 少知少能スキルのレベルアップには、少知少能スキルに使用可能回数と言う名称で貯められている魂の力を行使し、その力を少知少能スキルの経験値取得に使う又は力に未使用分が出る様に少能スキルを使う、と教わったのだけど、どのくらいでレベルアップするのかな。


 その点に気が付き、


 「少知少能は、使用可能回数の何回分のエネルギーで1レベルアップするの?」


 と、聞いてみる。


 【レベル1だと1回、レベル2だと2回、レベル3だと3回といった回数でレベル11まで。

  レベル11から20まではレベル掛ける2回。

  レベル21から30まではレベル掛ける4回分のエネルギーが必要です】


 「なんか、変則的なレベルアップ方式だけど?」


 【本来、この世界用ではないスキルをこの世界のスキルの形式に合わせた為、多くの矛盾する事項もありますが、それは世界の理や神の力により辻褄合わせがされる、との事です】


 「そうなんだ」と思わず呟いてしまう。


 でも、『良く解からないけど』と思っていた事が通じたのだろうか、更に情報が提示される。


 【LV1~10、LV11~20、LV21~30で行使される力が大きく異なってくるスキルである事及び小能スキルが簡単にレベルアップ出来ない仕様にするため、この形式になったと情報提供がありました】


 そこは、レベルアップしやすい仕組みにしてくれたって良いのに。


 少能実行時の力を使い切るとレベルアップの為の経験値が溜まらないのも、ひょっとして、レベルを上げにくくする為か。


 面倒な。


 「分かった。情報提供の御礼を言う機会があったら言っておいてね」


 【……】


 まあ、今は細かい事を気にしている場合ではない。


 とにかく生き残る為の力を得ないと。


 その為には、まずは少知少能のレベルアップだ。


 「少能を1回使って、そのエネルギーを少知少能の経験値に100%還元する事はできるんだよね」


 【少能を少知少能スキルの経験値取得に使えば可能です】


 「少知少能スキルの経験値を100%取得した上で、少知少能のエネルギーの残滓、誤差補正の為の余剰分の力で望みを叶えるとかは不可能かな?」


 【不可能です】


 「は~。まあ、細かすぎる事だし諦めるか。

  では、小能スキルの力を99.99%を少知少能の経験値取得に使い、残りの力で望みの物を手に入れる事は可能かな?」


 【可能です】


 「それは、お金だと?」


 【白金貨、金貨以外の貨幣1枚】


 「武器だと?」


 【青銅及び鉄製の武器】


 「防具だと?」


 【革鎧セット。

  硬革の鎧の各部。

  鉄製の防具各部、

  鉄の盾】


 「携帯食料だと?」


 【……】


 「干し肉だと?」


 【……】


 「水だと?」


 【100リットル】


 ああ。水は魔法で手に入る気がするな。


 「身分証明証は?」


 【ステータスウィンドウを他人への可視モードで見せる事で身分証明証となります】


 「ギルド証とかは無いの?」


 【冒険者ギルドのギルド証や商業ギルドのギルド証等がありますが、0.01%のエネルギーでは作成不可能及び身分証明証の偽造と言う犯罪となります】


 なるほど。この世界を知らない俺が罪を犯しそうになったら警告もしてくれるのかな。


 いや。あまり当てにしない方が良いか。


 「使用可能回数1回分に満たないエネルギーを使って『少能』は、使えないかな?」


 【少知少能スキルには、そう言う機能はありません】


 1回分の使用可能回数を小分けにして使えないかなと思ったけど、やはりそれも駄目なようだ。


 「ここから、人の住む場所まで、どの程度の日数がかかる?」


 【現在のステータスでは、歩いて2日程掛かります】


 なら、食料もあまり必要ないからお金を手に入れておいた方が良さそうだ。


 ん。田舎過ぎて通貨が使えないとかもありそうだけど、大丈夫だよね。

 少知少能スキルについて、詳細を確認しています。

 そろそろ、力を行使し自分の強化に進むのでしょう。

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