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第37話 経験値増加スキルと強くなった魔物

 順調に、転職を繰り返しています。

 それだけの職業経験値を得られているのは。

 ステータスウィンドウを開いたままにし、自分の職業経験値を睨みながらの狩り。


 何て言うか、経験値増加スキルの恩恵が凄すぎて。


 例えば、先ほど倒した魔蜘蛛だと本来は2万の職業経験値が得られる。


 これが、スキルの力により18倍の職業経験値の取得となり36万に相当する経験値になる。


 しかも、その経験値をそのままスキルのレベル上限を開放するのにも使える。


 なので、今は得た職業経験値をスキルのレベル上限を10から20に開放する為に使っている。


 しかし、それを終えて、3級職(中級職)である神官でもレベル上限になるのは、そう難しくない気がしてきた。


 まあ、油断したら死ぬと言うのは、昨日の魔大カマキリの奇襲で良く解かったけど。


 だけど、移動した距離に対し、狩りの効率が悪い気もする。


 いや。


 戦闘中に複数の魔物のグループに襲われることを考えれば、この程度の魔物の数の方が良いのか。


 後は、今は隠れながらの移動だけど、これを隠れないで移動にしたら狩りの効率は上がるだろうか。


 やっぱり、怖いな。


 なら、通ってきた場所を戻る。


 探索は常時タイプだけでなく、任意タイプも頻繁に行う。


 スキル上げを兼ねて、風景を鑑定しながら移動し、進行方向の異物を探す。


 後は、魔法障壁を通常より数倍に強化して張りっぱなしと設定して移動すれば、流石に大丈夫かな。


 昨日帰りに一匹の魔物にも会わなかった事を考えると、この方法が良いような気がする。


 また、魔力節減、魔力回復、魔力倍化のレベルが上がり効果も上がってきているから、大量のMP(所持し支配している魔力)を消費しそうなこれらも出来そうだし、逆にこれらのスキルのレベル上げになりそうだし。


 と、自分に対し、無い事に偽装、秘匿、隠形を止めて、都市に帰り始めたのだけど。


 俺は、爬虫類や両生類が嫌いだ。


 なのに、魔物化した大蛙がいきなり目の前に現れて、俺は動けなくなった。


 奴は、俺を丸のみにしようとして、半透明ではなく無色透明で張っていた魔力障壁が大きすぎて飲み込む事が出来ず、魔力障壁を咥えたまま動きが止まった。


 体は動かず、意識も麻痺していると言うか混濁していて真面に考える事が出来ないが、それでも意識はある。


 そのおかげか魔法障壁は解除されていないし、大蛙の噛む力は弱いようで、魔法障壁が壊れるって感じもない。


 それを感じ、少し冷静になったことろで、体が動くようになり、意識も正常に戻った。


 なので、デカイ口を空けて動きが止まっている奴に対し、体の中に向けて多弾頭化した魔力弾を撃ち込み体の中から破壊してやった。


 でも、魔力弾は奴の皮を破り外にまで出て来なかったところを見ると、普通に外から攻撃したのだと、倒せなかったかもしれないのか。


 やばいな。


 多分、強すぎる魔物なので冒険者ギルドで売らない方が良いだろうと、戦利品処理をしたら、特異種の魔邪大蛙の魔石Cになった。


 「特異種って何?」


 【特異な力を持ったモノの事です】


 「ああ。前に魔物の強さについて説明を聞いた時に出た名称か。

  じゃあ、俺も特異種かな」


 【人族の間では、通常魔物の事を指します】


 そんな返事をもらいつつステータスウィンドウのログ欄を確認したところ、麻痺の魔眼で麻痺状態にされたそうだ。


 「他にも、こんな強い種類の魔物は居るの?」


 【はい】


 「他には、何があるの?」


 あれ、返事がない。


 「特異種以外には、強い魔物として何があるんだっけ?」


 【強化種、進化種があります】


 「ああ。それも前に聞いたか。

  強化種が、レベルが上がり平均的な個体より強くなりすぎた個体。

  名称で相手の強さを判断すると思ったより強いので、怖い魔物だったか」


 【はい】


 「進化種が進化して強い個体になった魔物か。

   そう言えば、魔の後に『大』とか『牙』とか『角』とかついた魔物は進化種で、他にも『ハイ』とか「グレーター」とか付くのだったよね」


 【はい】



 「魔蛙に2文字付いているから、2ランクアップか。

  という事は、魔蛙はEランクの魔物になるんだっけ?」


 と、魔トカゲがFランクなのに少し強すぎるのでは、と気になったので聞いてみたのだけど。


 【魔蛙は一般的にはFランクの魔物です】


 と返事が返ってくる。


 「……、特異な力である麻痺の魔眼を持っている上に、大きくて邪悪だから3ランクも上がっているって事?」


 【いいえ】


 「あれ? 違うんだ」


 【進化により特異な力である麻痺の魔眼を取得した個体である為に特異種とも表現されますが、それと同時に進化種として『邪』の名称が付いていて、魔邪大蛙の場合は魔物のランクは2ランク上がっていると、分析されています】


 「特異種と名前に付いているから魔物のランクが1ランクアップしている訳では無いのか。

  ひょっとして、アイツは2ランク進化した進化種であり強化種だから3ランクも上がっているの?」


 【はい】


 は~。


 特異種で、進化種で、強化種の魔蛙かよ。


 厄介な魔物は幾らでも居そうだな。


 そう思いながら移動していると、今度は、魔大トカゲ。


 ああ。あそこまで行くと恐竜だよな。


 しかも、走るのが早い。


 それが、一心不乱にこちらに向かって来ているのは恐怖だけど、幸い長距離攻撃が可能だから。


 奴の前に火壁を発生させたら、止まりもせず凄い勢いで迂回して近づこうとしてくる。


 だけど行動は阻害出来たと、火矢を開いた口から入り、脳を攻撃するようにイメージして撃つ。


 一撃で、倒す事が出来た。


 レベル上限を解放してレベルが上がった火魔法も威力が上がっている感じだ。


 まあ、口の中とか弱点だと思われる場所を狙う事も大きいとも思うが。


 この戦利品は、冒険者ギルドで売ってみようと格納箱に。


 サイズ的に格納箱に入るかどうか心配だったので尻尾を火壁で焼き斬ってから入れる。


 次は、魔狼達30匹。


 正確には、魔大狼が3匹、魔狼が27匹だ。


 平原を移動中に30匹で突っ込んでくる。


 今度も、火壁で行動を阻害しながら口から入って脳へ向かって爆発するようにイメージした火矢を30回放ったが、魔大狼3匹には防がれた。


 火傷程度はしているが、その程度だ。


 進化種と言う事で、やはり能力は高いようだ。


 次は魔力矢を半透明から透明に変えて打ち込む。


 すると、2匹は口から侵入した魔力矢が脳を破壊できたようで倒れ込む。


 しかし、残りのリーダーらしき一匹は自動追尾の魔力矢すら避けて破壊し俺に飛び掛かってきた。


 慌てて避けるが、連続して襲い掛かってくるので、亜空間収納から中古の鉄の槍を取り出し、火矢と槍で牽制するが逃げようとしない。


 こいつの性格なのか、世界の理で魔物がこういうモノなのか。


 槍技が伝えて来るイメージ通りに急所を攻撃しながら、更に火弾で弾幕を張る。


 しかし、強烈な殺意を俺に向けている事を察知スキルが感じている通り、俺への攻撃は止めそうにない。


 前の世界では、ここまで害意を持った凶悪な存在に襲われた事は無い。


 魔虎戦では、そんな事を感じる暇もなかったけど、怖いし嫌だな。


 隠れて魔物を倒すのだと、こういう風に凶悪な害意・敵意・殺意を向けられる事無く倒せるから、卑怯な感じはあるのだけどもう慣れたし、こっちより精神的に大分楽だ。


 そこで試しに自分に空気に偽装・秘匿・隠形しながら偽装等が解除されない程度で移動すると、俺を見失ったようだ。


 狼狽えている魔大狼に魔力矢を撃ち込んで首を破壊し、更に鉄の槍を上から振り下ろし息の根を止めた。


 魔狼の内、12頭は冒険者ギルドへ売る事にして、そのまま格納箱に入れる。


 他は戦利品処理スキルで魔大狼の魔石D3個、魔大狼の牙7本、魔大狼の皮3枚、魔狼の魔石E15個、魔狼の牙31本、魔狼の皮15枚を手に入れられた。


 そして、このタイミングで、早くも神官でLV30になった。


 次は、何に転職しようか。

 3級職でも、レベル上限になり転職出来るようです。

 その分、強い魔物と戦い、危険ではあるのでしょう。

 勿論、経験値増加スキルが無ければ、転職まで行けていませんが。

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