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第36話 狩りは順調?

 順調にノーマルスキルのレベル上限を10から20に開放しています。

 他にも、経験値増加スキルの成長のさせ方とか、スキルの使い方についても色々と考え実行する様です。

 レベルの上限を10から20に上げた時空間魔法の確認を終えて、亜空間収納に戦利品処理を終えたアイテム及び戦利品処理が出来なかった魔アリを収納。


 ふと思い付き、戦利品処理をしなかった魔アリ2匹を亜空間収納から格納箱に移す。


 今更だけど、イチイチ取り出さなくても、そのまま亜空間収納から格納箱に・格納箱から亜空間収納にアイテムを移動できることも確認できた。


 まあ、格納箱スキルは起動すると目の前に黒い箱が出現し、それに対し物の出し入れをするので、黒い箱を出した状態でないと物の出し入れは出来ない。


 これに対し亜空間収納は、スキルレベルの応じて意識した場所に物の出し入れが可能なので、黒い箱に物の出し入れをする事になる。


 だから、格納箱スキルを隠したいのに人の前で格納箱と亜空間収納での物のやり取りをする時は、秘匿とかで黒い箱を見えなくしておく必要はあるだろう。


 便利なような、不便なような。


 さて、次はどのスキルのレベル上限を解放しようかと考え始めた処で、魔物が近づいて来たので後にする。


 今対峙しているのは、魔イノシシ。


 何故対峙しているかと言うと、スキル上げの為。


 実は攻撃魔法系のスキルは、あっという間にLV10に達した。


 別に敵に打ち込まなくても、念じて攻撃魔法を発生させ、それをキャンセルするだけでレベル上げになるので、移動しながら散々やってきたから。


 でも、剣技・槍技は、素振りと言った訓練より実際の戦闘により多くの経験値を取得するようなのだ。


 まあ、スキルの指導を受けながらの素振りでも経験値は上がるのだけど、微々たるもの。


 他人との訓練だとどうなるかは、まだ分からないのだけど、必ず勝てそうな戦闘で鍛えておくかと思ったから。


 なので、近くに魔イノシシ以外の魔物が居ないことを確認し、姿を現して戦闘に入ったのだけど。


 ああ。


 魔イノシシと言ったって俺よりでかい。


 牙もデカいし、歯も尖っている。


 これでも、今まで見た魔イノシシの中では小さい方なのだけど。


 少し後悔しながら、戦闘開始。


 幸い、俺は3級職(中級職)で、それなりにレベルが高い。


 しかも、転職を繰り返し、転職時の1%のステータス加算も積み重ねた。


 その上、俊敏アップスキルの恩恵で、圧倒的に早く動ける。


 なので、突っ込んでくる魔イノシシを冷静によけて首の当たりへ鉄の斧を『強打』と念じながら叩きこんだ。


 強打は、戦士で取得した一撃の威力をあげるスキルだけど。


 ……。


 ここで、自分の認識の甘さ気が付く。


 自分の筋力ステータスや魔物の丈夫さ等を考えると、鉄の斧では強度不足だ。


 その上、攻撃スキルまで使った。


 木こり技スキル等は、斧の強度不足について教えてくれたし、壊れにくい理想的な使い方も教えてくれたけど、それでも一撃で斧の金属部分と柄の木の部分の結合部分が痛んだ。


 先読みスキルも『やり過ぎると武器が壊れるかもよ』って感じの警告はあったのだけど、一撃で仕留めれば大丈夫だろうと思ってしまった。


 あ~あ。


 最低でもワンランク丈夫になる鋼鉄系の武器か、出来ればミスリル等の希少金属の武器クラスを使うべきなのだろう。


 でも、相場を見にいったけど現状手が届かない。


 ちなみにミスリルは、見た目は銀に似た色の金属だ。


 この世界では、魔法的金属とも呼ばれ、スキルと魔力による加工によって様々な属性を得られる金属のようだ。


 当然、武器としても使える金属で、鋼鉄系の次に候補に挙がるのがミスリル系。


 この都市の武器屋で見る限り、中古は殆ど売りに出されないようで、新品は数十万~数千万。


 今の収入では、夢のまた夢。


 ならば鋼鉄系の武器と言いたいところだけど、鋼鉄系の武器でも多分戦闘で痛むだろうし、そのメンテナンス代とかも考えると。


 とりあえず、当面は魔法で魔物を倒そう。


 と、これは冒険者ギルドで売る事にして、そのまま格納箱に入れる。


 次は、木々が密集している場所に蜘蛛の巣を張った魔蜘蛛。


 大きくて気持ち悪かったので、魔力矢で頭を破壊。


 戦利品処理スキルを使うと、魔蜘蛛の魔石E、魔蜘蛛の糸(1200メートル相当分)が手に入った。


 糸は裁縫で使えそうだ。


 まあ、裁縫スキルで加工する必要はあるけど。


 買った加工済みの魔蜘蛛の糸は高かったから、これで買わずに済む。


 木々が密集している場所には嫌な思い出が出来たばかりなので、近づくのに躊躇したけど、良い物が手に入った。


 まあ、魔蜘蛛と同じ場所で共存する強い魔物は居なさそうと言う予想もあったのだけど、怖いものは怖い。


 今は、そのくらい臆病で良いだろう。


 ここで経験値がそれなりになったので、またレベル上限を解除する。


 次は、鑑定スキルだ。


 LV11を超えると、第三者も詳細に、敵は簡易な鑑定、戦闘中の相手もLVが分かるようになる。


 第三者について詳細にみられると言っても、自分のステータスウィンドウの表示内容程の情報は見られないので、今後もレベルを上げ続ける必要があるのだろう。


 敵とか、戦闘中の相手についても、もっと見られるようになる方が間違いないだろうし。


 前の世界だと、個人情報がとか言われそうだけど、この世界では大丈夫だろう。


 鑑定スキルはレベル11の手前で経験値が得られなくなったので経験値稼ぎを止めていたのだけど、また意識してレベル上げをしないと。



 狩りを再開すると、次はオークだ。


 豚やイノシシの人型魔物と言うイメージだけど、この世界では豚にも似ているけど鬼の要素も入っている感じだ。


 小鬼がゴブリン、中鬼がオーク、大鬼がオーガと言う位置づけらしい。


 種族的な繋がりはないそうだし、角も有ったり無かったりなんだけどね。


 魔法での攻撃を開始してもこちらを見つけられず、脅え狼狽えているオーク6匹を魔力矢で首を破壊して倒し、戦利品処理スキルを使うと、オークの魔石E6個、鉄の剣4本、鉄の槌2本、革鎧6セットとなった。


 設定によっては、オークの肉を食べていた気がするが、幸い戦利品として残りはしなかった。


 次は、魔熊。


 これも大きくて獰猛そうで魔法の射程に入る程度に近づく事も嫌だけど、こちらが発見されなければ、どうとでもなると、自分に言い聞かせる。


 魔力矢を俺から離れた場所に発生させ、皮の弱そうな喉の辺りに打ち込む。


 うん。


 ダメージは与えているけど、一発では駄目だ。


 オークとは丈夫さが違うのだろう。


 もの凄い形相と息遣いで周りを探している。


 なんて言うか、息が臭いのまで確認できる勢いだ。


 それに少しビビりながら何度も魔力矢を首に打ち込んで喉から首を破壊すると、倒れ込む。


 首を破壊されると、魔物も脳に血液が行かなくなって倒せる様だ。


 いや。


 それは、前の世界の常識だから、注意しながら戦おうと自分を戒めながら、戦利品処理スキルで処置をすると、魔熊の魔石D、魔熊の皮が残る。


 うん。これも肉とか残らなかったな。


 後で聞いた話だけど、魔物の血には人にとって毒となる物質が含まれている事が多く、食肉として使えるのは限られているそうだ。


 それ以外にも硬くて食べられないとか別の理由もあるようだし。


 しかし、魔熊の魔石がDと言う事は、強い敵だ。


 ステータスウィンドウを開いて職業経験値を見ると、400万を超えている。


 これなら、2~3つレベル上限を開放できる。


 格納箱と火魔法の上限を開放し、直ぐに使ってレベルを11にしてみた。


 でも、格納箱は、収納数やサイズが大きくなる程度。


 それに対し、火魔法は魔力魔法と同様に火弾を多弾頭化出来た。


 これで、必要だと思っていたレベル上限はすべて開放した。


 まあ、薬草師技や薬草保存スキルの開放は残っているけどね。


 だけど、この辺に薬草が無いので、必要性を感じないけど。


 でも、逆に薬草師技のレベルを上げると薬草の存在を感知する距離が伸びて薬草が見つかるようになるのかもしれないけど、この場所ではそんな感じもないし。


 でも、他のレベル上限解放や転職の為にも職業経験値は幾らでも必要なので、狩りを続けよう。

 狩りで得た職業経験値を元にスキルのレベル上限を解放して色々と強化しています。

 しかし、幾ら頑張ってもキリがない・先が見えない感じもありますね。

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