第35話 次は、時空間魔法を
魔力魔法スキルのレベル上限を10から20に開放しました。
これで、ワンランク強くなれたと感じた主人公は、他のスキルの開放も急ぐようです。
宿を引き払い狩りに行く前に、冒険者ギルドへ寄り情報を確認する。
特に変わった情報も無かったので、今日は西門から狩りに出る。
門から出る前に、一応先の事も考え、食材や調味料なども買っておく。
塩とか無いと、死んじゃうからね。
と言っても、水魔法と生活魔法スキルにある水作成では、塩分入りの水も造れるから、俺一人でいる現状だと塩分不足を心配する必要はないんだけどね。
食材として買った穀物とかについても、外にある果樹や実の草の実で代用出来る気もするけど、一応持ち運べる程度を買って亜空間収納に入れておく。
亜空間収納どころか格納箱の存在すら隠しているから一度に買える量は少ないけど、少ないからこそ毎日買っておく事にしよう。
そう、将来起こるかもしれない食糧危機に対処する為の食料確保についても考えながら、今日も無い事に偽装、秘匿、隠形をして街道沿いを西に数キロ進んだ処から、南下する。
すると、魔アリ2匹を見つけた。
良く確認すると、巣の門番のようだ。
魔力魔法の魔力矢の二連射で倒し、死骸を収納すると、下から大量の魔物の反応が。
慌てて移動すると、巣から大量の魔アリが。
おお。狩り放題だけど、火力不足か。
見つけられなければ、どうとでもなるけど、大丈夫かな。
そう言えば、アリも匂いとかに敏感だった様な。
でも、現状襲ってこないと言う事は、隠れている俺を見つけられないのだろう。
幸い、魔力弾が多弾頭化した。
多弾化した魔力弾を、横一文字に並べ、イメージによる変更によりブーメランの形をした刃状にして打ち出すと、数十匹が一度に切り裂かれ、バラバラの状態で動いている。
ああ。これなら行けると、それを何度も繰り返すと、数はあっという間に減る。
延べ、魔アリを255匹倒した。
塵も積もれば山となる。
職業経験値は凄いことになるかもね、と確認するとその通りだった。
しかも冷静に確認すると、今迄あまり成長していなかった経験値増加スキルの経験値も増えているような。
経験値増加スキルが、経験値が入るたびにスキルが使われ成長するのであれば、弱い敵だとしても大量に倒すと成長を促進できるのかもしれない。
今後、要検証だろう。
最初収納した2匹以外の253匹全部に戦利品処理を掛けようとしたのだけど、MPが足りないと警告がスキルから知らされる。
そっか。
戦利品処理はMPが結構必要だ。
なので、今後少しずつ処理する事にしたけど、結局はトータルで魔アリの魔石F253個、魔アリの酸袋198個を手に入れられた。
経験値も500万以上取得した。
早速、時空間魔法のレベル上限を解除。
直ぐに、亜空間収納を使い経験値を得てLV11にする。
すると、亜空間部屋作成・亜空間部屋変更と言う魔法を手に入れられる。
この魔法は、この世界の空間以外に人や動物が住める空間を作れる魔法らしい。
サイズは時空間魔法のLVで変わるみたいだけどLV11だと縦横高さが11メートルの立方体のようだ。
試しに作成すると、何もなかった空間に扉が出てきた。
それに入ると、四角形の部屋だ。
何もないから、家具などを持ってくる必要がありそうだが、スキルによると、明かりや空気の心配はないようだ。
亜空間部屋に繋がる扉は、亜空間部屋作成魔法を使用した場所のみ造れるようで、デフォルトだと作成者とステータスウィンドウを通じパーティメンバーとして登録した者以外には見えないようだ。
後は、亜空間部屋変更ともう一度魔法を使い、それで任意で使える人を指定できるらしい。
また、LV16になり転移が可能になると、座標指定をしている場所にも扉を造れ、そこからも出入りが出来るようだ。
部屋を区切るとか階段を造ると言った事も出来るみたいなので、仕切りを作って住みやすい空間に出来そうだけど、まあ今は良いか。
時空間魔法は、亜空間収納を繰り返していれば経験値を取得するのでレベルアップは簡単だったが、今後はどうなのか確認して、出来るだけ早く転移魔法は取得したい。
何かあった時に逃げ出せる手段になるかもしれないし、都市間の移動が便利になるからね。
まあ、今はそれより職業経験値を多く取得して、少しでも多くのスキルのレベル上限を開放すべきだなと、改めて思った。
後は、時空間魔法がLV11になった事により亜空間収納の中の時間を止めて、入れた物を劣化させなくなったのも大きな変化か。
ステータスウィンドウ内の時空間魔法を注視し出たメニューで、亜空間収納内の時間を止める設定に変えて、更に狩りを続ける事に。
魔力魔法に続き、時空間魔法のレベル上限を10から20に開放しました。
今度は、強くなったではなく、できる事が増えた感じでしょうか。




