第34話 スキルのレベル上限解放
昨日も死にかけましたが、何とか生きて次の日を迎えました。
当然、死なない為に・強くなる為に今日も頑張るつもりのようですが、その前にすべき事を忘れていた様です。
宿の朝食を食べて、一度借りた部屋に戻る。
直ぐに狩りに行かなかったのは、昨日考えておくべき事を忘れていたからだ。
それは、スキルのレベル上限解放。
ノーマルスキルのレベル上限を10から20にするには、職業経験値100万がエネルギーとして必要なのだけど、今は116万以上ある。
スキルのレベル上限を開放すると職業レベルは下がってしまうのだけど、少知少能に聞いた話では、一度得たスキルはレベルが下がっても失わないから、あまり問題はない。
まあ、レベルダウンでステータスは下がるけど、レベルが1上がると必要な経験値が150%になる理だから、レベルはそれ程下がらない。
なので、どれか一つを開放し、更に順次開放する順番を決めておこうと思っていたのに、忘れて寝てしまった。
現在、スキルでレベル上限になっているのは、薬草師技、薬草保存、鑑定、格納箱、魔力魔法、火魔法、時空間魔法スキルだ。
薬草師技、薬草保存、格納箱は、レベルアップを急がない。
鑑定は、調べる能力を上げる為に上げておきたいが、優先順位が一番かと言われると後でも良いか、となる。
時空間魔法は、LV16で取得する『転移』を早く使えるようになりたいから上げたいが、この都市から長距離移動する予定は無いので今すぐでなくても良い。
生き残るために上げるスキルとなると、攻撃魔法かな。
後は、火魔法か魔力魔法か。
一番便利に使い、頼りにしているのは、魔力魔法か。
と言う事で、ステータスウィンドウ内の魔力魔法スキルを注視し出たメニュー『魔法使用、魔法設定変更、スキル詳細確認、スキルOFF、……』等からレベル上限解放を選ぶ。
確認メッセージが出たので、それを認めレベル上限を10から20に上げた。
すると、魔力魔法LV10/10からLV10/20へと表示が変わる。
幸いレベル上限が開放される事を前提としているのか、LV10になっても経験値は貯まり続け、後経験値が1増えればレベル11になると言う状態で経験値取得が上限となって止まる理の様なので、魔力壁を張り、魔力魔法の経験値を得て魔力魔法LV11/20へ。
これにより、LV1で取得した魔力弾が多弾頭化した。
つまり、魔力弾と念じると、1個しか出なかった魔力弾が、意識した数だけ発生し敵を攻撃する。
魔力弾の発生場所を意識していない場合は俺の目の前で円を描く様に発生したが、指定すれば横一文字にも、少し離れた場所にも発生させられるようだ。
限界数はレベル数らしく現状11個だから、かなり攻撃力は上がった。
まあ、消費するMP(魔力量)は、うなぎ上りだろうけど。
でも、魔力弾は消費MPが少ない魔法だから、何とかなるだろう。
攻撃力は上がるし、同時に攻撃できる目標数も増やせるし、これで生存率を上げられる。
後、もう一つ取得したのは魔力障壁。
LV2で取得した壁状の魔力壁とは違い、任意の形に出来る防御壁だ。
しかも、空気と地面とか、スキル使用者に対し無害な物を自動的に透過させる能力まであるらしい。
火魔法にはない形の魔法だ。
攻防に優れる魔力魔法を選択してよかったのだろう。
まあ今日狩りをして、他のスキルもLV上限を開放していくつもりだけどね。
神官の職業LVは22から16になった。
大してレベルは下がらなかったし、20万程度職業経験値が残る様に職業経験値をレベル上限解放に使えば、ほぼ問題は無さそうだ。
この調子で、スキルのレベル上限を解放していけば、もっと強くなれそうだ。
頼りにしている魔力魔法がLV11となりました。
魔力弾の多弾頭化に魔力障壁。
これで、ワンランク強くなったはずです。




