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第3話 番外の(エクストラ)スキル、少知少能

 強制的な異世界転生により受け取った少知少能スキルに色々と教わり始めました。

 無理やり転生させられ、魔虎とか言う魔物に数十分後襲われるようだ。


 なので、生き残る為に神に与えられた少知少能と言うスキルに付いて確認している。


 「少知少能は、LV1/10となっているから、現在LV1で最大LV10と言う事で良いのかな?」


 【現在LV1ですが、最大レベルはLV30です】


 「最大LV10ではないんだ。

  と言う事は、レベルの上限を上げる必要があるのかな?」


 【この世界のスキルの仕様と出来るだけ合わせる為に、レベル10及びLV20を一時的な上限とし、職業経験値と言う名称で貯められているエネルギーをスキル強化に使う事により、LV20、LV30と上限が変更されると言う理になっています】


 「強化に使う経験値って幾つ?」


 【少知少能スキルはエクストラスキルであり、アルティメットスキルと同列と言う事で、上限LV20開放時には1億。上限LV30開放時には1000億です】


 1000億……。


 まあ、後の事は後で考えよう。


 「スキルの種類によって違うんだね

  ちなみに、エクストラスキルって何?」


 【この世界には、ノーマル(普通)スキル、ユニーク(特別な)スキル、アルティメット(究極の)スキルの3ランクがあります。

  少知少能スキルは、このどれにも属さないエクストラ(番外の)スキルに分類されるのですが、アルティメットスキルに相当すると理に刻まれています】


 「だから、レベル上限の開放には1億とか必要なんだ。ノーマルスキルとかユニークスキルだと、どうなるの?」


 【ノーマルスキルでは、上限LV20開放に100万、上限LV30開放に10億。ユニークスキルでは、LV20解放に1000万、LV30開放に100億の経験値が必要です】


 なる程ね。


 他にも色々と聞きたい事も出て来たけど、でも今は生き残る為に少知少能スキルについて知って有効活用しないと、と考え質問を続ける。


 「少知少能のスキルレベルは、スキルを使っていればレベルアップして行くんだよね?」


 何となくだけど、少知少能スキルにそれを確認しておけと伝えられたような気がする事を聞いておく。


 すると【いいえ】と、常識を否定されてしまう。


 「えっ。では、どうやってレベルアップするの?」


 【少知少能は、この世界用に造られたスキルでは無く、エクストラ(番外の)スキルであり、通常のスキルとはレベルアップの仕組みが異なります】


 「と言うと?」


 【まず前提として、この世界のスキルは魂から放出され続けている魂の力の一部をこの世界の力の一つである魔力に変え、それをその者の管理下にある魔力であるMPマジックポイントとして保持し使用する事により様々な力として行使されます】


 「そうなんだ」


 【しかし、少知少能の少能は魂の力自体をスキルに貯めて置き、それを使う事によって、魔力で実現する為には膨大な魔力が必要な為に容易には実現できない事も実現できるスキルとなっています。

 その様な通常無い仕組みなので、スキルをレベルアップする部分、すなわちスキルが行使する力を強化する部分は魔力ではなく魂の力を使う必要があるのですが、それを保持できる仕組みは、少知少能スキルにしかありません】


 「それで」


 【その為、少能スキルを少知少能の経験値取得に使う又は少能スキルを使った後に未使用として残る魂の力・エネルギーを経験値・レベルアップの為の力とします。

 なので、少知少能スキルの経験値取得以外に一度に使える力をギリギリまで使うと、得られる経験値、つまりスキルのレベルアップの為に蓄えられるエネルギーは0となりレベルアップはありません】


 こわ。


 この仕様について聞いてないとハマる処だったな。


 【なお。少知少能スキルのレベル上限の開放については、この世界のスキルと仕様をあわせる為に、職業経験値をスキルの強化に使いますが、それは別途神が当事者の魂の力を使い強化すると言う事にしてあると情報提供がありました】


 「そうなんだ」


 なんて言うか、全てこの世界のスキルの仕様に合わせてくれても良い気がするけど、出来ない理由があるって事なのかな。


 それで矛盾するところは、神様が個別に対応してくれるって事なのも、ちょっと変な気もするけど。


 ああ。死蔵していたスキルを渡したって言うし、神にとって俺はモルモットか何かなのか。


 そう、一応適当な推測で結論づけて、質問を続ける事に。


 「ちなみに、力をギリギリに使うとは?」


 【少知少能レベル1時にノーマルスキルレベル1を作成し身に付けると、経験値は手に入りません】


 返答が無いかもしれないと思いつつ聞いたのだけど、少知少能スキルに関する事は多少曖昧でも答えが返ってくる。


 「他には、無いの?」


 【……】


 返事がないか。


 色々とあると言う事だな。


 「と言う事は、少知少能LV2の時は、ノーマルスキルLV2を造ると経験値が手に入らないのかな?」


 【はい】


 なるほど。スキル作り身に付ける事を前提とした力、なのかもしれない。


 「LV1時にお金や装備を造ると、どうなる?」


 【……】


 「力を使い切る前提で、お金を願うと?」


 【お金だと白金貨10枚です】


 「剣を造るとすると?」


 【ミスリルの剣といった希少金属により作成された良品の作成が可能です】


 「LV2で力を使い切る前提でお金をつくると?」


 【お金だと、白金貨20枚です】


 「ちなみに、この世界の通貨はどうなっている?」と少し曖昧かなと思いつつ聞いてみたのだけど。


 【この世界の通貨は、魔物の戦利品を使い統一されていて、銅貨一枚が1GAUガウ、大銅貨一枚が10GAU、銀貨一枚が100GAU、大銀貨一枚が1000GAU、金貨一枚が1万GAU、白金貨一枚が100万GAUです】


 と、複雑でも曖昧でも無いのか返事がもらえる。


 「白金貨一枚あれば、何日普通の生活が出来る?」


 【……】


 「俺の知っている円と言う通貨と比較すると、どの程度になる?」


 【1GAUガウが、約10円だと神様より情報提供がありました】


 「ああ。神様が前の世界の情報をインストールしてくれたのね」


 【はい】


 と言う事は、少知少能LV1でお金を造ると、1回で1億円もらえるのか。


 でも、そんな使い方すると死ぬんだろうな。


 「あ。後時間は?」


 【魔虎に発見されるまで41分です】


 おお。正確に『魔虎に発見される時間まであと何分』と聞かなくても、答えてくれる場合もあるんだ。


 他に時間の話をしていなかったからか。


 便利なような不便なような。


 「少能を使えば、あらゆるスキルを手に入れられるんだ?」


 【いいえ】


 「えっ。何が手に入るの?」


 【現在、少知少能のレベルが1である為、ノーマルスキルのレベル1しか手に入りません。

  また、魔族、魔物、竜族、精霊族しか身に付けられないスキル、少知少能の様なエクストラスキルは、少知少能では取得できません】


 「そうなんだ」


 【更に、ユニークスキルは少知少能レベル11でレベル1のモノが、アルティメットスキルは少知少能レベル21でレベル1の取得が可能となります】


 えっ。


 それって、今は強い力が手に入らないから、やばい気がするけど。


 俺生き残れるのかな。

 強制的な戦闘イベントまで時間が無い上に、現状得られる力は弱いモノに限るようです。

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