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第28話 冒険者ギルドと買い物

 色々と考えた後、寝ました。

 目が覚めると、新しい世界での生活の為の活動が始まります。

 朝起きると日が高い。


 昨日色々と考えていた為に寝るのが遅かったからな。


 朝の食事は時間外になり食べられなかったが、街で食べればいいだろう。


 と宿を出て都市の中心街の見物を始める。


 周りの人達の行動を真似ながら、軽食って感じの飲食店で肉串やスープの朝食を取り、朝市で調味料や食料等を買い、コッソリ亜空間収納に入れて冒険者ギルドへ。


 ステータスウィンドウの時計によると、もう10時過ぎ。


 冒険者たちはあまり居ない。


 受け付けに行き冒険者ギルドについて聞きたいと言うと、昨日も対応してくれた猫耳の受付嬢に質問された。


 「ここに定住される予定でしょうか?」


 「いや。それは決めていないけど」


 「そうですか。昨日の納品を見る限り、定住するなら専門の担当を用意すべきとなったのですが」


 そう言われてもな。


 転生者って事がバレたら、逃げるしかないだろうし、ここに定住は無いな。


 そう考えたので、


 「ああ。専任は必要ないだろうな」


 と、断言しておく。


 「解りました。私が説明いたします」


 と、併設している食堂の方へ移動して簡単に説明を受けた。



 異世界モノだと、複数の冒険者ギルドがあり争っている様な世界もあったが、この世界では1つの冒険者ギルドに統一されているらしい。


 まあ、人族同士で争っている場合ではないし、広範囲の討伐や強い魔物の討伐などに大きな力を必要とする場合を考えると、統一されている方が良いのかな。


 まあ、代わりに腐敗とか内部闘争とかありそうだけど、それは様子を見よう。


 そんな事も考えながら話を聞いていると、異世界モノの代表的な冒険者ギルドって感じだろうか。


 冒険者。


 まあ、悪く言えばならず者だったり、何でも屋だったり。


 でも、危険な依頼を受けてそれを達成して感謝されたり、世の中に必要な物を採取したり、人の安全を確保する為に危険な魔物を倒したりする職業。


 人によって月とすっぽん程、その仕事内容と評価がかけ離れた仕事かな。


 そして、その冒険者を管理・保護・統制・支配下にしている集団が冒険者ギルドか。


 魔物を討伐した戦利品を売り買いしたり、依頼の仲介をしたりする。


 なお、冒険者ギルドでは戦利品の買取はギルドに所属していなくても出来るらしい。


 まあ、転売すれば利益が出る程度の買取価格なのだろう。


 なのに、ギルドにおける地位となる冒険者ランクを上げるための貢献度の査定は無いし、査定は入るから安めの買取なのにそれに対する修正が無い。


 なので、ギルドに所属せず、戦利品をギルドに売る場合には損をすると思っていた方が良いそうだ。


 勿論、商人も海千山千なので、気が付いたら冒険者ギルドに売るより損をさせられているような事は多々あるらしいが。


 

 ギルドに所属する為には、数時間程度の講習を受け、ギルド証と言う個人番号の振られた身分証明書を造る必要があり、それには最低ランクのGランクで5000GAU、Fランク以上だと30000GAU必要との事。


 なんでも、銅とか銀とかで造るので金がかかるそうだ。


 退会も自由との事なので入りたいと言うと、5日後に講習があるそうだ。


 入る為の申込書を渡す前の最低限の確認として、ステータスウィンドウを他人でも見える可視モードにして受付嬢に見せる。


 その手続き後に申込書をもらい、ギルド証への記載事項として名前、職業、レベル、所持スキル、パーティメンバーの記入用紙を渡された。


 スキルは書きたくないなと思っていると、所持スキルについては、伏せておいても大丈夫らしい。


 なので、ダイスケ、薬草師LV22、所持スキル、薬草師技、薬草保存、魔法使い技、火魔法、戦士技、強打、信者技、祈願、格納箱。


 と、スキルで今持っているモノ及び人に見せてしまったモノを記載してみると、かなり驚かれた。


 まあ、魔法使い技と火魔法は簡単に取得できないはずだから隠したかったけど、既に他人に見せてしまっているから。


 驚いた表情から、思わず表情認識スキルを使ってしまったのだけど、やっぱり幾つもの職業を経由する事は推奨されていない感じのようだ。


 「魔法使いへの転職条件は、やはり火魔法を取得したからなのですか、それとも生まれついての資質ですか。」


 と質問される。


 魔法使いへの転職条件は攻撃的な魔法スキルを取得している事、転職条件を得られるマジックアイテムを使う事又は生まれつきに転職資格を持っている事だから、書いたスキルから推測するとそうなるのだけど。


 「その辺まで話さなければならないのでしたっけ?」


 生まれつきと言おうと思ったのだけど、それで良いのかどうか分からないので、一応誤魔化しておく。


 ああ。詐術スキルを起動しておけばよかったのか。


 そう思った処で「解りました。これで申請を受け付けますので、10日に1回ある研修を一年以内に受けてください」と、問題にはされなかった。


 「開催日と時間は掲示板に張り出してあるので、それのご確認を」


 との事で、事務的な説明が終わった。


 なので「了解した」と言って冒険者ギルドから出たのだけど、これからどうしようか迷う。


 都市の見物を続けても良いし、狩りに行ってもいい。


 ああ。武器や防具の相場とかも見ておきたいか。


 と、まずは武器屋に行く事にした。


 鉄の槍は魔虎に壊されたし、鉄の剣も魔虎との戦闘で少し曲がってしまっているから。


 と言っても、今の所持金だと中古が買えるかな程度かな。


 それとも、戦いの世界だから武器とか防具は安いだろうか。


 武器屋に入って、中古の鉄の槍を2万GAU、中古の鉄の斧を2万GAUで購入。


 斧を買ったのは、これから就く予定の木こり技は、斧を使う技能を含んでいるから。


 あ。戦利品のゴブリンが持っていた剣とか売ればよかったかな。


 でも、今は亜空間収納に入れてあるから、後で売ろう。


 次は革の防具等を売っている裁縫屋に行って、ハサミや針を数種類。


 それに魔蜘蛛の糸と言う糸も20メートル買った。


 ハサミ2千GAUを4個、針100GAUを20本。


 魔蜘蛛の糸が高くて1m1000GAUを20mなので、全部で3万GAUだ。


 ああ。金が無くなってしまった。


 と、狩りに行く事にした。

 買い物をすると、あっという間に所持金が無くなってしまいました。

 慌てて狩りに行く事に。

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