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第19話 ステータスウィンドウの確認

 魔虎と戦った場所から移動して、人の居る場所へ。

 でも、常識が無い。

 なので、隠れながら少知に色々と聞きながらの移動。

 今は街道に出たので、そこを移動している人達から情報を得る事としたようです。

 俺は今、無い事に偽装、秘匿、隠形を俺自身にかけている。


 それは、魔物を避けるため及びこれらのスキルのレベル上げをする為だけに今も掛け続けている訳ではない。


 この世界の常識が分かっていないので、人と関わる前に少しでも確認しておきたいからだ。


 なので、街道の横を隠れたまま都市に向かっているのだけど、すれ違う人がいた場合は、その人の鑑定をして表示される鑑定ウィンドウをチェックしている。


 それで分かったのだけど。


 まず、苗字が無い人が多い。


 と言うか、今の処全員だ。


 なので、少知に聞いたら苗字持ちは基本的に貴族。


 ミドルネーム持ちは王族だそうだ。


 でも、没落して一般人になっている苗字持ちも居るし、苗字までなら戯れに付ける人も居るので、一般人で苗字持ちもそれ程珍しくはないらしいが、一応転生者と疑われるらしい。


 もっとも、称号欄に転生者と出るのでそちらで確認されるらしいが。


 また、他人の称号欄も確認すると、『無し』と入っている者が多かった。


 細かい事だが、秘匿スキルで称号欄の転生者を隠すと、ちゃんと空欄ではなく『無し』に変更された。


 そう言う事からバレルかもしれないから、そこまで確認した。


 また、『無し』の文字が他の文字とは異なり半透明に見えたのは、スキルによる偽装がなされていると言う事らしい。


 これは、秘匿スキルを使用し隠した者のみ、スキルが使用されているとの明示の為、半透明の文字で表示されている様に見えていると言うのも秘匿スキルに確認した。


 後は、レベル上限の違いも再確認した。


 俺は、1級職(初期職。村人)の時は10。


 2級職(下級職。薬草師等)の時は20だ。


 しかも、2級職の職業の全てが20だったのだけど、他の人は違うようなのだ。


 鑑定のレベルが低い為、他人について詳細に見ることは出来ないのだが、それでも現在のレベルは見える。


 なのに、1級職の村人LV17とか、2級職の戦士LV22とかが居るのだ。


 それで職業の概要の説明を受けた時の内容を思い出したのだけど、再度細かく聞いてみると、この世界に自然に生まれたものは、才能に偏りがありレベル上限が変わってくる、と人族の間ではなっているそうだ。


 だけど、あくまで通説ではそう言われていると言うだけで、前世が関わっていると言った別の説もあるそうだけど。


 試しに、レベル上限がどのくらい違うかと聞くと、―10から+50もの差があるとこの世界では言われているそうだ。


 つまり、村人から転職する為にレベル上限になろうとすると、最悪LV60になる必要がある人も居るかもしれないって事。


 それって、一生村人でいろよって事だよね。


 だって、LV60って、4,902,462,495,391経験値が必要。


 約4兆9千億必要なんだよ。


 なんて言うか、理不尽な仕組み、世界の理(決まり事、不変の法則)だと思い知らされる。


 まあ、転生者である俺にはその状況は無いのだけどね。


 と言う事で、自分のステータスウィンドウを確認すると、『騎士LV17/20』と表記されている。


 それが気になったので、ステータスウィンドウを他人に見せられる可視モードで表示。


 つまり、この世界における身分証明証を表示してみたのだけど、名前、職業、職業レベル及び上限、賞罰、称号が表示されている。


 なので、この『/20』のレベル上限も仮装する事にした。


 他にも、こんな漏れが無いか、自分のステータスウィンドウと他人の鑑定結果を比較して調べている処だ。


 何組かの馬車とすれ違ったり抜かれたりしながら、それらを確認。


 まあ、ステータスウィンドウを可視モードで表示できる内容は少ないから、すぐにチェックは終わったけど、それでも他の人の鑑定をして漏れが無いかチェックを続けた。


 ちなみに、服装は似た服装の人を何名も見かけたので、今の服装で大丈夫そうなので安心した。


 なお、幾つもの馬車を見たが、馬車と言っても全て馬が引いていなかった。


 馬に似た形をしたゴーレム(魔力で動く、泥、木、石、金属等の人形)が馬の代わりだ。


 この世界に馬は居ないのだろうかと少知スキルに聞くと、家畜については魔物を呼び寄せる為、厳重に管理されているそうだ。


 なる程ね、と感心するが、常識が違い過ぎて怖いとも思う。



 そんな事を考えながら、更に歩き続けていると、後ろから都市に向かう馬車が追い付いてきた事が気配探索スキルで分かった。


 幸い、危機探索スキルに反応は無い。


 そこで、賭けに出てみる事にする。


 と言うのも歩いたのでは、夜にならないと都市に着かない事。


 後は、この世界で生き残る為に、話術、詐術、表情分析スキルを身に付けているのだが、これは魔物を倒してもレベルアップはしない。


 なので、都市に着くまでにそれらの最低限のレベル上げが出来ないかな、と言うのも気になっているからだ。


 その『話術』スキルは話し上手に、『詐術』スキルは嘘が上手になる。


 これらを何故取得したかだけど。


 少知少能のエネルギーを貯めるスピードを上げるためには、他人からの信頼、信仰、愛情、友情等のプラスの感情を得る事も必要だ。


 それらを得るには、話術や詐術も必要だろう、と思ったから。


 まあ、口が上手い人を嫌う人も居るだろうし、これが正解かどうかは分からないけどね。


 でも、次に確認する『表情分析』スキルの取得を決めた理由からも、これらは必要だろうと思っている。


 そして、『表情分析』スキルは、相手の表情から相手の感情や思考を読み取れるスキルと言う事で取得する事とした。


 人族達は信頼できなさそうから。

 人族は信頼でき無さそう。

 となると、色々と大変でしょうね。


 はじめての感想を頂きました。

 ありがとうございます。

 とりあえず、ストーリーが一段落するまで毎日投稿をする予定です。

 その後の更新頻度は、まだ考えていません。

 エンディングは考えてあるのですが、そこまで辿り着けるかどうかは、現状何とも言えません。

 とりあえず、下書きは100~200話程度はあるので、その投稿を頑張ります。

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