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第189話 戦い終わって

 オークキングは、戦いに介入して来たグリフォンによって倒されました。

 勿論、主人公がそうなる様に仕向けては居るのですが。


 誤字報告、ありがとうございます。

 オークキングを貪り食っているグリフォン。


 今の間に、俺があの青いヨロイの人ではないと誤魔化そう。


 「あれ。美味しいのかな?」


 そう砦の見張り台で戦いを見ていたカトレインとクトリアに声を掛ける。


 「えっ。ダイスケさん」とクトリアとカトレインとカトレインの父親が驚いている。


 まあ、俺が戦っていたと思っていたのなら驚くか。


 派手な革鎧は着替えたから、他の人にはバレない筈。


 皆が不審げに俺を見ているのを確認しながら、幻影の水色の鎧を着た男を門の方へと移動させる。


 幻影魔法も役に立つな。


 レベル上げしておこう。


 あっ、しまった。


 幻影魔法は黒騎士で得られる魔法だ。


 黒騎士は、付与師と騎士でレベル上限になる事が転職条件のはず。


 付与師は、錬金術師になる為に通る職業なのに、就ける人が少ない職業だから国等から狙われると小知に聞いている。


 隠す為にはどうすれば良いのだっけ?


 幻影魔法を持っているだけでは付与師への転職条件を満たせない筈だし、幻影魔法をスキルの宝珠で手に入れた事にするか。


 でも、また、やっちまったかな。


 そう凹みながら、オークキングを失い逃げ惑うハイオークを横目に、見張り台に警戒の為の一部の人を残し、皆で砦の建物内に入る事に。


 グリフォンは、オーク達の死骸数匹を食べると満足して立ち去ってくれた。


 運が良かったと言うか、それがこの世界の理と言うか。


 魔物が共食いする事に感謝しつつも、戦利品が勿体なかったかな。


 まあ、俺が奴と最後まで戦い、負けるよりは良かったのだけどさ。



 戦い終わって全て良し、とは行かない。


 そこからが、また大変だ。


 カトレインの母に体を冷やさなくて済む物を持っていないかと聞かれて、大量の麻の大型のシートを用意する。


 床に直接寝たり座ったりすると、床に体温を奪われて体が弱るから。


 ステータス制により耐久が高い人は大丈夫なんだろうけど、そうでない人も多いから。


 大量の麻の大型シートを既に持っていた風にするために、収納効率化の付いている魔法の袋(大)から、急遽作り袋に入れた麻のシートを2000枚程出した。


 量産スキルは、ユニークスキルで良いのではと思う程の性能だ。


 まあ、MPを大量に所持している人しか使いこなせないだろうけど。


 しかし、原材料の一部の在庫が不安になってき始めた。


 また材料を集めないと。


 せめてもの救いは、良品である必要は無い事か。


 わざと良品にしない事で、量産に必要なMPを減らして大量に造る。


 ついでに、スキル上げの為に作り死蔵していた魔牛の皮製のコートを、前に渡した物とは違い温度調整が付いていないと説明したうえで500枚提供する。


 また、館に居た人達は全滅したが、外側の城壁に居た衛兵団や騎士団や戦士団の人達はそれなりの数が生き残っている。


 砦にある鐘を戦い終了の合図のパターンで鳴らすと、それらの人達が少しずつ砦に移動してき始めた。


 その中にはケガをしたものも居て、その回復・治療を祈願スキルを持っている人達が祈願で行う。


 俺も回復魔法の存在は隠して重傷者の回復・治療を祈願した。


 と言うか、誰も回復魔法を持っていない事に違和感があったのだけど、後で聞いた話だと全員館に居たそうだ。


 また、全てが終わった後にノコノコと砦に来た騎士団の中でも身分の高い者が、ここを仕切ろうとしてカトレインの父親と喧嘩したりした。


 結局、その人と同格の人が父親の知り合いで、その人がここを仕切る事になる。


 また、薪はあっても鍋が無いとカトレインの母親に言われて鍛冶師技を使い錬成した大き目の鍋やフライパンを100個ほど。


 原料は、オークやゴブリンの鉄装備と青銅装備を鉄や銅に分離変質させたようと思ったのだけど、例え亜空間収納内で洗浄し、加熱スキルで殺菌の上に不純物の分離までしたとしても、やっぱり嫌か。


 なので、銅貨や大銅貨を洗浄して鍛冶師技で加工した鍋やフライパンになった。


 他にも、木の大皿やナイフとフォークを千個ずつ前に伐採した木から造ったのだけど、また採らないと。


 でも、木を切る音で魔物を呼び寄せたんだよな。


 しかし、人が生きるのには、色々な物が必要だ。


 更に食料庫や薬等の保存庫は館にしかないと館に行く事なったのだけど、軽い感じで『あすこには未だハイオークが4匹以上居ますよ』と言うと、俺とクトリアとカトレインとカトレインの父親が行く事に。


 ハイオーク5匹は、さっくりと俺が暗殺。


 カトレイン達にも経験値を分けられたのは良かったかな。


 しかも、嬉しい事に、ここで宝箱が出た。


 大銅貨10枚、銅貨20枚、下級MP回復薬2個、成長の雫1個だ。


 あれ。グレーターオークの暗殺でも出ていたなと、ここで取りだす。


 そう言えば、もっとグレーターオークを倒していた、と宝箱の気配を探索して覚えて、それをこの都市の中で探してみたのだけど、他には1個も無かった。


 石で押しつぶしたりしたグレーターオークから宝箱が発生していないのは運が良いと一瞬思ったが、発生したけどオーク達にとられた可能性もあるのか。


 そんな事も考えながらグレーターオークの宝箱を開けると銀貨10枚、大銅貨10枚、下級エリクサー1個、中級回復薬1個、成長の雫1個、スキルの雫1個。ミスリルのインゴット1個だ。


 戦闘中に下級エリクサーを使ったから、その補充は助かるな。


 その他の戦利品だけど、今日は回収しないで戦い続けたから少ない。


 それでも、生き残れた事と、宝箱から成長の雫が手に入った事を喜ぶべきかな。

 今回は、戦利品を回収できるような戦いでは無かったようですが、それでも幾つか貴重で有用なモノを手に入れられたようです。

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