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第187話 オーク達との戦い

 防衛都市の城壁の門の近くに居た、魔馬に乗ったオーク達の一部を討伐しました。

 次は。

 城壁の門を確保している感じのオーク達を奇襲で倒した。


 次は、何を優先して倒すべきかと考えつつ都市の中央の館に行くと、オーク達が取り囲んで攻めている。


 それに対し人族の側は、上から石を落としたり矢を射かけたり。


 うん。古代とか中世の城を護る風景かな。


 ああ。少しだけど魔法で攻撃している人族も居るから、全く同じでは無いか。


 体のサイズにあわない岩を落としている人とかも居るし、城壁の規模も違うとか、細かい事を言えれば色々あるか。


 市民を追い払ったりしなければ、城側を応援及び援護したかったんだけどね。


 上がっているステータスを使い、壁に剣を差し込み上に登る。


 隠形を使っているので邪魔する者は居ないのだけど、やっぱり接近するとオークキングに見られている感じになるな。


 隠形を使ったまま城壁内に降りて、大き目の岩を持ち上げ城壁まで登り、城壁からの矢や石を盾で避けながら城壁を砕いているグレーターオークの上に落とす。


 「お。おい。あの岩何処から出てきた」と周りの騎士とかが驚いているけど、このくらい良いよね。


 もう一度、大きな岩を持ち上げて、今度はオークジェネラルの上に落とす。


 流石に、地上30メートルほどから落とされた5メートルほどの岩なら、オークジェネラルも潰せるようだ。


 先読みスキルを使い、奴らの注意が上に向いていないタイミングで落としているしね。


 なので、この作業を続けていると、オークジェネラル1匹、グレーターオーク4匹ほど潰せた。


 後、グレーターオーク以上の個体は12体か。


 皆が逃げ込んだ砦は、多分ハイオーク程度なら簡単には壊せない。


 グレーターオーク以上になると分からないから潰しておきたいんだよね。


 まあ、その上のオークキングは別枠として置いておく事になるけど。


 格納箱を使うと作業が楽になる事に今更気が付いた俺は、隠形したまま岩を落とす作業を後数回繰り返す。


 その結果、グレーターオーク以上の個体が後4匹になった時に、更に4体ほどのグレーターオークがやってくる。


 ああ。魔馬に乗っている奴か。


 もう一つ岩を落として、グレーターオークを倒したタイミングで、魔馬に乗っている連中を見たのだけど、槍の先に領主の首らしきモノを差してやがる。


 あれ。周りの騎士達が絶望的な雰囲気を出している。


 あれでも人望があったのか。


 「ああ。これでは救援が来ない」と呟いた奴がいたので分かったけど、逃げたのではなく救援を呼びに行っていた体なのね。


 だけど、連絡を受け準備を整えてこの都市まで軍隊が来るまで、ここが持つとは思えないけど。


 そんな事を考えていると、騎士達の士気の低下が伝わったのか、オークキングが俺と同じ様に武器を城壁に刺して登ってきちゃったよ。


 そして、城壁の上を俺の方に走ってくる。


 いや~。と逃げ出す振りをしながら誘ってみる。


 そんな俺を怒り狂いながら追いかけて来るかと思うと、門の方へ行き、門を内側から壊して開けてしまう。


 周りに居た騎士達をなぎ倒した上に、あの丈夫そうな門を簡単に壊すって。


 と言うか一人突入して門を開けるとか王がやる事じゃないだろう、なんて思っていると、また俺を追いかけて来る感じだ。


 オーク達も館に侵入してきた。


 館と言っても、要塞と言う感じの造り。


 人のサイズに作られているから、狭い場所では人より一回り以上大きいグレーターオーク以上のオーク共の動きが所々で鈍る。


 そこに隠形したまま接近し、グレーターオーク以上のオーク達を一匹一匹倒していく。


 勿論、移動途中に居たオークやハイオーク達も。


 その俺を怒り狂って追いかけて来るオークキング。


 でも、やはり建物のつくりが邪魔をして上手く行かないようだ。


 まあ、巨大なオーク達にとっては狭い場所を意識して逃げ回っているんだけどね。


 全てのグレーターオーク以上の個体を倒し、その内の1匹のグレーターオークから発生した宝箱を1つ回収して、どうするかと考えながら移動しているとオークキングの動きが止まった。


 そして、ハイオークが固まっている場所に向かっている。


 何だ?


 そう思いつつ警戒しながら館の城壁の上を移動し、館に接近しながら慎重に探索してみると、その向こうに女子供が居る場所がある事が探索できた。


 避難部屋か。


 どうする。


 そう思った時に、オークキングによりドアが壊されたようで、中の人達の絶望や恐怖が気配探索で伝わってくる。


 助けに行くか。


 でも、この状況で女子供を守りながら戦うなんて死にに行くようなものだ。


 この世界のオークに捕まった女性はどうなるのか。


 子供に罪は無いだろう。


 そう考えた時に投げ槍に右胸を貫かれ、その勢いで館の外に飛ばされてしまう。


 意識が他の事に行っていたからか、全く予想していなかったからか、先読みスキルは全然反応しなかった。


 しかし、石の壁を幾つも貫いた投げ槍でも俺を殺せるのかよ。


 頭に当たっていたら即死だった事に驚きながら、胸に刺さった投げ槍を抜き亜空間収納に入れておく。


 アダマンタイトの投槍だから、生き残ったら役に立つだろう。


 再度の攻撃を注意しながら回復を何度か唱え、治療も念のために唱えた後、迫ってくる地面に頭から落ちない様に左手を使い着地。


 幸い、角度が悪かったからか、もう投げる武器が無かったのか、投槍等の追撃は無かった。


 右手は上手く動かない。


 亜空間収納から、下級エリクサーを出し飲んで治療。


 MPも回復出来た上に、動きに支障は無くなった。


 オークキングが館の正門から出て来ようとするのが感知出来たので館を盾にする為に裏側に回る。


 するとオークキングは忌々しそうに館に入ったかと思うと咆哮した。


 すると、人の気配が一気に消えてオーク達の気配がキングの周りに集まる。


 館内の人族が全滅した事に狼狽えながら館を盾にして奴の気配から逃げていると、奴は砦の方へ向かう。


 しまった。


 人質に反応するとバレテしまった。


 館に居た騎士団・戦士団・衛兵団は必至で抵抗したのだろう。


 オーク達は、もう80匹程度。


 もうオークは居なくて、ハイオークとオークキングだけになっている。


 これなら、オークキングさえ倒せば、なんとかなりそうだけど。


 どうする。

 オークの軍団兵は、大分数を減らしました。

 しかし、オークキングが居る限り、油断は出来ないでしょう。

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