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第17話 転職して得た様々な力

 夜に草原に居る場合、この世界だと、どうすべきなのか。

 本来なら安全に身を隠せる所を探し、そこで朝を迎えるべきなのでしょうけど、そう言う場所が無いのか、それとも別に理由があるのか、先読みスキルから移動しても大丈夫そうだと教わりました。

 なので、移動し続けながら魔物を倒しています。

 そのおかげで、レベル上限になり転職が可能に。

 そこで、転職を繰り返す事についての是非についても少知に確認し、転職を繰り返すようです。

 と言う事で、複数の職業を経験していく問題点について確認・推測をしながら何に転職したかだけど、まずは魔法使いに転職した。


 これで魔法使い技と火魔法スキルを手に入れられるから。


 結論から言うと、この選択は正解だった。


 と言うのも魔法全般について及び魔法を使った戦闘について魔法使い技スキルが教えてくれる様になったから。


 この世界は戦いの世界なので、文化・技術・知識等は次世代に確実に引き継げるかと言うと、そうではない。


 なので、一部のスキルには技術・知識を教え込む力が付与されている。


 逆に言えば、スキルを手に入れれば、疑問に思った事をスキルに聞けたり、スキルに教わりながら訓練したり、指示を受けながら戦闘したり、スキルに任せきった自動戦闘が出来る様になる。


 だけど、それはスキルによって程度の差もあるし、範囲の違いもある。

 

 なので、魔力魔法を持っていたとしても、それだけでは十分ではなかった。


 まあ、魔力魔法スキルも教えてくれるタイプのスキルなのだけど、他の種類の魔法に関連する事や魔法を使った戦闘をする場合の位置取りや敵の動きの予測と言った戦い方についての指導までは無かったからね。


 だから魔法使いになり魔法使い技スキルを取得し、魔法戦闘に必要な技能・知識を身に付けた及び身に付けられる様になった。


 その事に感動しながら戦闘を繰り返すと、また転職が可能に。


 2度目の転職は、戦士になってみた。


 これは魔法使いになった結果、魔法戦闘についての見識が得られたので、戦士技スキルに物理戦闘全般について教わると思ったから。


 そして、それはその通りだった。


 その上、近接戦闘時に必要な空間把握能力とか地形の記憶とかのフォローもあるそうだ。


 まあ、まだ接近戦は試していないから、良く分からないけどね。


 後は、強打のスキルが手に入ったが、これは攻撃の為のスキルで様々な事を教わる事が出来るスキルでは無かった。


 スキルにも色々な種類があるという事だ。


 そして、その次は信者になって、信者技と祈願と言うスキルを手に入れている。


 信者技は、才能があり且つ凄く運が良ければ神からの天啓・神託と言ったモノが得られるらしい。


 他には、ごく簡単ではあるが治療についての知識が得られたり、ケガの程度とか病気について簡易な鑑定が出来たりするらしい。


 また、信者になると得られるスキルである『祈願』スキルは、神に祈り魔力を奉納する事で、数回から数十回に一回、回復・治療といった願いが叶うらしい。


 と言う事で、HP回復スキルや傷薬草では治りきっていなかった怪我を祈願スキルにより治療してある。


 まあ、傷跡はキッチリ残ったけどね。


 しかも残念な事に、ずっと我慢していたのに痛み耐性スキルとかは手に入らなかった。


 経験値増加スキルの影響で簡単にスキルを取得出来るかも、と期待していたのだけど流石にこの程度では駄目なようだ。


 次は、斥候に転職。


 斥候技は、隠れ調べる事をフォローしてくれるスキル。


 敵に気が付かれない為の足の運びや重心の位置や地形の利用法など、さまざまに教えてくれる。


 でも、戦士技や魔法使い技と相反する部分もある。


 例えば、靴の選び方をスキルに聞くと、戦士技だと滑らない踏ん張れるタイプの靴を勧められるが、斥候技だと音がしない靴を選べと言ってくるしね。


 なので、状況に応じて使い分ける必要がありそうだ。


 後で聞いた話だと、それはスキルが喧嘩すると言う表現らしい。


 でも、魔法戦士と言った複数の力を使い分ける職業もあるので、そう言うのを手に入れると変わるのではないかと期待している。


 他には罠探索と言うスキルを手に入れた。


 探索スキルの罠版だろう。


 早速使ってみると、森や林の方に反応がある。


 魔物が罠を準備しているのだろうか。


 分からなかったけど、今回は無視して進んだ。


 次は、付与師に転職。


 付与師への転職条件は、何かに魔法の効果をつけ続ける事が基本となるらしい。


 と言っても、それが出来るようになる為には、魔力操作スキルで魔法の効果を大きく変えられるようになり魔法を付与するまねごとをし続けるか、魔法的効果が付け続けられる状態異常魔法又は聖魔法が必要らしいので、それらを取得し経験を積む事が転職条件と言っても良いだろう。


 付与師技は、物に魔法の効果を付与する事が可能となり、それに関する知識や使い方の指導などをしてくれる。


 例えば、鉄の剣に魔力弾を付与すると、しばらくの間、魔力により剣が破壊の魔力を帯びた剣になる。


 弓矢に魔力矢の効果を付与すると、自動追尾機能や敵に当たった時の魔力による破壊と言った効果を付けられる。


 これにより攻撃力を上げられるだけでなく、盾に魔力壁を付与すると、防御力が上がると言った効果もあるようだ。


 ただ、残念ながら付与の効果が拡散するまでの時間はスキルのレベル*10秒。


 なので、付与し続ける必要もありそうだ。


 なお、スキルがレベル11以上となると、余分に魔力を込める事により時間を延長できるらしい。


 また、実際に剣に魔力弾を付与すると剣の材質によっては痛むといった弊害あるとスキルに聞いたので、なかなか使えるモノでは無さそう。


 次は、騎士。


 前にも確認した覚えもあるが、転職条件は、剣技又は槍技を取得している事。


 両スキルは、数年から十数年間、才能がある者が修行して取得するスキルである。


 なお、生まれついて騎士の職業に就けるものは、剣技や槍技を持っていなくても転職出来る。


 騎士は、契約作成と言うスキルを持っており、世界の理で縛る事の出来る契約を締結させることも出来る。


 例えば、名付けの契約なら一度だけその人の名前を世界の理に刻むことも出来るし、婚姻とか売買契約等も世界の理で監視された上で締結できることになる。


 なので、騎士団や衛兵団と言った治安維持の為の組織には欲しい能力の様で、就くと就職が有利になるそうだ。


 その為、目指す者が多いので転職条件が厳しいわりに人数は多い職業。


 また、2.5級職と呼ばれるくらい、2級職の中では戦闘力が高いとされているので、そう言う意味でも騎士団や衛兵団に入るのに有望な職業とされているそうだ。


 そんな事を確認しながら転職とスキル上げをしながら寝ずに歩いたおかげで、次の日の昼前に街道らしきモノが見えてきた。


 さて、右に行くか左に行くか。

 一晩中歩き続けたおかげで、街道に出られそうです。

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