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第164話 再びルルバード商会へ

 ニクロス市の近くで、冒険者達を助けました。

 彼らの様子を横目に都市に到着し、商会を2つほど見て回るようです。

 死にそうなった冒険者を助け、無事に都市に帰り着きそうだと確認してからニクロス市へ。


 ニクロス市には、前に来た時に偽装スキルに記録したジロウに偽装し、職業を薬師に偽装して入る。


 本当の職業は星2の動物使い。


 斥候とかがよかったなと思いつつ、ステータスウィンドウの確認と一日分の門の使用料の100GAUを払い都市の中に。


 今日も少知に確認した処、都市の中心にある屋敷にしか鑑定スキルにより俺の偽装を見破れる者は居ないとも確認出来たので、比較的安心かな。


 以前、この都市で比較的良心的な商店を教えてくれと少知に聞いたら2つ教えてもらえている。


 一つがルルバード商会で、もう一つがハイベイド商会。


 まずは、始めて行くハイベイド商会へ。


 相場と製品を一通り見て、以前魔牛を売ったルルバード商会へ。


 二つの商会に値段の差は殆ど無かった。


 まあ、価格を調べるのは俺だけではないよね。


 二軒の商店を見て分かったのだけど、武器や防具は殆ど+1の良品だ。


 極偶に、+2や+3の良品もあるけど、値段が違う。


 よく考えれば分かるけど、国レベルで鍛えている生産者でもないとスキルレベル21以上になり+2の良品が造れるようにはならないよな。


 当然、+3より上が造れるようにもなる名匠なんかも同様だ。


 まあ、国に関与されるのが嫌な偏屈だけど優秀な職人が居るパターンもありそうだから断定は不味いか。


 でも、現状この店では+1程度の良品が殆どで+1程度の良品なら俺が造れる。


 ちなみに、鉄製の剣(+1)で硬化+1の錬金効果も付いた物が8万GAU程度。


 鋼鉄の剣(+1)になると、25万GAU。


 ミスリルと鉄の合金の剣(+1)になると、120万GAU。


 ミスリルの剣(+1)になると、240万GAUだ。


 これでも生産者がこの都市に居るので、他の都市に比べて安いと店員からの説明があった。


 鉱山があって生産者が多い都市なら、もっと安いのだろうか。


 ちなみに、+2の良品になると、必ず中古。


 多分、所有者が資金繰りに困って売られた物と言う事なのだろう。


 それでも+1の良品より2~4倍の値段かな。


 買っても良いんだけど、それ程性能に差があるのかと言うと微妙な感じ。


 金属製の防具も似たような感じなので、鍛冶製品の武器防具については俺が造る事にした。


 後は、革製品だけど。


 魔熊の革鎧セット(+1)で50万GAU程度。


 魔虎の革鎧セット(+1)になると250万GAU程度が相場の様だ。


 はあ。


 買うと高額商品購入と目立ちそうだし、自作の物と性能に差が無いから、これも自分で造った方が良さそうだな。


 最後は、アクセサリーだけど。


 単なる装飾品を除き、装備品となるアクセサリーのみ見て行くと、基本的にミスリルや魔樹製ばかりだ。


 鍛冶師技スキルに聞いた処、金や銀や鉄と言った金属では、アクセサリーの良品はなかなか造れないそうだ。


 木工スキルに聞いても、Eランクのキラープラントの木彫りのペンダントだと+1、Dランクのトレントで+2、Cランクのローパーで+3のアクセサリーまでしか造れないそうだ。


 そう言えば、アクセサリーの良品を造りたい場合は原材料に注意すべきとか聞いたか。


 しかし、武器防具の様に酷使する消耗品で無いからか、原材料が少ないからか、値段は安い。


 しかも、+2や+3もそれなりに在庫があり値段も無理なく買える程度だ。


 まあ、一部例外もあるけどね。


 どれを購入すべきか必死で見ていると、声を掛けられる。


 「覚えておいででしょうか。

  以前お世話になったのですが」


 「ああ。覚えているよ」


 「もし、またお持ちであれば、売っていただきたいのですが」


 「……。その顔だと、前回の取引で数億GAU程度は儲けたのかな」とカマをかけてみる。


 「いえいえ。その様な」と言う様子を表情分析スキルが読み取った感じだと、数億は行かないけど数千万程度は儲けたのかな。


 話しかけてきた相手は以前魔牛の熟成肉を売った店主っぽい人だ。


 いや。商会長でミルアニアさんだったか。


 「俺は師匠に叱られたんだけどね。

  権力者に売るコネがあれば、その位になる筈なのにって」


 と更に牽制をしてみる。


 「私どもも、そこまでの上客は居ませんので」と言っているが、これは嘘だな。


 でも、権力者は魔牛の肉程度だと、そんなに高くは買い取ってくれないか。


 「それで、今回も私どもに売っていただけないでしょうか?」とにっこりと話しかけてくる商会長。


 俺の牽制やカマかけなんて、なんて事なさそう。


 でも諦めずに、交渉に入ってみる。


 「今回は、別の処で売るつもりなんだけどね」


 「それを曲げて是非うちにお売りください。

  よろしければ、アクセサリー類もお値引きさせていただきますし、一般のお客には見せない物もお売りできますので」


 と、アッサリ譲歩が得られる。


 ちょっと怖いなと思いつつ「まあ、値段次第か」と言っておく。


 すると、また裏の倉庫に誘われたのでついて行き交渉に入る。


 「現物を見せていただけますでしょうか?」


 そう言われたので、亜空間収納内で、入れたままになっていた戦利品処理した魔牛に料理スキルで熟成と長期保存の処置をした魔牛を出す事に


 今回は、前回と違い麻の糸を用意し、それを足に結び付けて10頭分を1つの単位にして格納箱から出す事に。


 「これは。紐でくくって1単位とされているのですね」


 「そう言う事。全部処理の程度に差があるだろうから、キッチリ調べてみて」


 「はい。それでこれで全部でしょうか?」


 「全部買うつもりなの?」


 「出来れば。勿論、可能な限りで」


 そう言うので、まだ戦利品処理スキルや料理人技のレベルが低かった時の物を中心に追加で190頭分の肉を出す。


 「こ。これ程とは」と驚いているけど


 「魔牛の肉は常に不足していると言う話だけど、ちょっと多すぎるか」


 「いえいえ。前回の取引で資金にも余裕がありますので、しっかり買い取らせていただきます」


 いや。やっぱり、ガッツリ儲けていたのね。


 そう思いつつ、今回の目的は買い物だと気持ちを入れ替える。


 「そう。で、俺はアクセサリーの方を見てくればいいのかな」


 「はい。3割引きで販売させていただきますので、そのつもりでお選びください」


 正直、思っていた以上の待遇だったので「え~と。俺+2以上の良品狙いだけど、大丈夫なの?」と思わず聞いてしまったが。


 「はい。大丈夫でございます」と晴れやかな微笑で言われてしまう。


 う~ん。こっちもで、ガッツリ儲けてやがる感じか。


 没落した騎士とか貴族から買いたたいているのかも。

 魔牛を200頭も売るようです。

 やり過ぎの様な気もしますが、偽装がバレないだろうと言う前提があるので、思い切って売ったようです。

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