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第160話 朝から生産

 昨日は、対グリフォン戦で死にかけ、色々と考えさせられました。

 今日は、その考えに基づき、頑張る予定の様です。

 朝、目が覚めると横でカトレインが寝ている。


 その寝顔に幸せな気分になりながらも、鬱にもなる。


 昨日は、しんどかった。


 だからと言って、彼女達までしんどい目にあわせてはならない。


 なのに、またハッスルした。


 俺が死にかけたと言う発言から、気を使い断り辛かった可能性もあるのに。


 その上、カトレインは色っぽいし真面目に俺に応えようとしてくれるから。


 あ。思い出したら立ってきちゃった。


 性技スキルも底なしになると言う欠点がありそうだな。


 俺が制御すれば良いのだけど。



 カトレインが黙ってベッドから出て行く。


 俺は、座標指定を造って解除する、探索系を任意発動で詳細に読み取る、等を繰り返す他人から見たら分からないスキル上げをしながら寝たふりをしていた。


 それは、カトレインがキスとか愛情表現はしてくれるか否かの確認だったのだけど、してくれないな。


 はあ。


 落ち込んでもしょうがない。


 今日も生き残るためのスキル上げと情報収集だ。


 片方の思考でスキル上げをしながら、片方の思考で少知に色々質問して生き残るための方策を探る。


 今日聞いたので印象に残ったのは、生産について。


 生産に付いては、例えば鍛冶師技スキルならLV11になれば+1の良品、LV21になれば+2の良品、LV30になれば+3の良品が造れると言うのは前から知っていた。


 では、+3が最上の生産品かと言うと違うそうだ。


 生産系の職業を極めて行くと、6級職の名匠と言う職業に転職出来るそうだ。


 その名匠になると取得できる名匠技スキルのレベルが11になるとスキルによって造る全ての生産品についてプラス1の良品が造れるようになり、それが鍛冶師技等の良品を造れる能力に加算される。


 つまり、鍛冶師技がLV30で名匠技がLV11以上なら+4の良品が造れる。


 これに名匠技がLV21になる事で更にプラス2され+5に出来るらしい。


 また、名匠技がLV30になる事でプラス3する事もできるのだけど、この世界の理では最大が+5の良品という事だ。


 しかし、絶対に名匠技と個別の生産スキルでしか+5の良品が出来ないと言う訳では無いらしい。


 生産効果強化と言うスキルがあるからだ。


 これにより、良品の度合いだけでなく、空枠の数も決められた枠内だけど増やせる。


 なら、その生産効果強化スキルを手に入れてと思ったのだけど、ノーマルスキルでは無くユニークスキルだそうだ。


 まあ、アルティメットスキルでないだけ、手が届く感はあるが今は手に入らない。


 その事を残念に思いながら、生産へと移る。


 少なくとも、昨日破損した物の補充をしておくべきだから。


 破損の程度は色々だ。


 魔樹の杖は、全損。


 革鎧の頭と上半身は半壊。


 下半身は穴が4つ空いている。


 うん。手袋とブーツは消耗品でもあるから全部作るか。


 それで、元となる皮だけど、Cランクの魔物の皮を使うことにした。


 Bランクだった魔雷牙熊とか魔大虎の皮もあるのだけど、+1の良品で空枠を2つ確保するとなると多分必要とする数の倍程度造らないと駄目だから原材料として量が足りないと言うか希少で使う気にならない。


 Cランクの魔虎の皮もそうだ。


 その点、魔大熊の皮は8枚ほどある。


 しかも、大の字が付いている事から分かる通り怪獣並みにデカイ魔物だったから、当然皮もデカイ。


 一枚で数十セットの革鎧が造れそうだ。


 なので、量産スキルも使いながら、軽装タイプの革鎧10セットと全身タイプの革鎧を5セット造る。


 丈夫さや柔軟さだけでなく、消臭・除菌の能力も付加する必要があったのだったかな。


 この全てが+1の良品であり、半分程度は空枠が2つのモノに。


 空枠が2つの革鎧が6セット、全身革鎧を3セットになる様に、追加を造り数を揃える。


 しかし、何で量産スキルを使い全く同じに造った筈なのに、空枠の数が違うのだろう。


 ゲームだと乱数で決まるとかあったけど、世界の理なんだから、単純に製造の技量で決めてくれてもいいのに、何か理由とかあるのかな。


 単純に、この世界を創った連中がゲームの様な仕組みを参考にしたって感じなのだろうか。


 そう言えば、今裁縫スキルのレベルが14だから、これが19とかになると、もっと空枠の数が2個の物の割合が増えるのかもしれない。


 そんな考察もしながら、造った革鎧にトレントの麻布を隙間や関節を防御する様に加工して縫い付ける。


 このうち、自分が使う革鎧にMP回復向上*1の錬金効果を付け、もう一つをどうするか考える。


 まあ、温度調整も捨てがたいが、とりあえず防御力向上で良いだろう。


 ん。これから夏になるのだから、温度調整の方がよかったのか。


 まあ、また造れば良いか。


 魔獣(魔大熊)の革鎧(+1,MP回復向上*1,防御力向上*1)の一セットが完成する。


 後は、壊れた杖の代わりだけど、空きスロットが2つある杖は既に2本あるので、その片方に魔法攻撃力向上と硬化を付ける。


 魔樹トレントの杖(+1、魔法攻撃力向上*1、硬化*1)が完成だ。


 後は、短杖にも、二つの効果を付けた物を1つ造っておく。


 とりあえず、これで道中の安全対策と言うか、最低限の強化は出来たかな。


 そう考えて、朝食へと向かった。

 昨日損傷した、革鎧と杖を補充したようです。

 それも強化して。

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