表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

142/190

第142話 魔牛の処理方法

 平原で倒した魔牛の血抜きをしていた処、匂いに魅かれた魔物が来た様です。

 倒した魔牛を高く売る為に血抜きをしていた処、血の匂いに引かれたのだろう。


 魔物の集団が幾つか向かって来ている。


 それに対処する為、戦利品処理により血抜きを終えた魔牛を亜空間収納に入れて自分自身は姿を消して戦う準備を。


 結局、魔狼が35匹も集まってきたので、これを隠れた状態からの魔法で倒して、更に東へ向かう。


 魔豚8匹、魔鹿15匹、魔イノシシ9匹を倒したところで、また魔牛63匹の群れ。


 今度も安全を確認後、ミスリルの槍で戦ってみたのだけど、今度の集団は逃げずに最後まで戦いを挑んできた。


 う~ん。先ほどの群れとの違いは、ボスのランクが上がって頭が良くなったから逃げるようになったと言う事なのだろうか


 そんな事も考えながら、とりあえず魔牛達は時間が止まる為に鮮度は保てるけど血抜きが出来ない亜空間収納に入れる。


 さて、この魔牛の血抜きについて、冒険者ギルドで聞かれたら、どう言えば良いのだろう。


 ん。少知スキルさんに聞けばいいのか


 「格納箱スキルを持っている他の冒険者って、魔牛の血抜きをどうしているの?」


 【首を落とし、そのまま格納箱に入れて血抜きをする方法と逆さ刷りにする機器につるしたまま格納箱に入れる方法が主流です】


 「そうなんだ。ああ。冒険者ギルドの受付嬢がそう言う器具があるって言っていたか。

  他には何がある?」


 【買取値段を上げる為、痛む原因となる内臓も取ります】


 「……。あんまり真面目にやると肉が食べられなくなりそうだな。

  まあ、今更だけど」


 そう言いつつ、自分で血抜きが出来る器具を造ってみる事にした。


 木工スキルを使いオーガの持っていた木の棍棒を切り分け加工して魔牛を吊り下げる簡易のやぐらをくみ上げる。


 そして、それに裁縫スキルで造った太めの魔蜘蛛の糸で足を縛った魔牛を釣り上げてみる。


 幸い、ステータスが高いので、千数百キロから数千キロの魔牛も滑車を必要とせず吊り上げる事が出来る。


 まあ、重量は魔牛の方が重いので釣り上げられず、ヤグラの上に立ち持ち上げる必要もあり、滑車があった方が楽だったかもしれないが、と思いつつヤグラから降りて改めて魔牛の状態を見てみる。


 「なるほどね。この状態で格納箱に入れておけば、血抜きは出来て値段が高く売れるんだ」


 【はい】


 そう確認した後、簡易のやぐらが20個出来るだけの木材を亜空間収納から出してヤグラを造る。


 まだ、何の処理もしないで亜空間収納に入れてあった魔牛を19匹取り出し、料理スキルに教わりながら腹を切り内臓を出し、ロープで櫓に釣り下げて血抜き。


 捨てる血や内臓は、戦利品処理スキルで分解消滅。


 この『分解消滅』を敵に対して出来ると良いんだけど、多分敵対しているモノには使えない理なんだろうな。


 そんな事も推測しつつ、まだ血がしたたり落ちている魔牛を格納箱に。


 まあ、ここまでする必要があるのかどうか分からないが、一応一度は試しておかないと、と言う事でやってみたのだけど。


 自分で料理スキルに教わりながら処置したのは、戦利品処理により血や内臓を最低限処理したのと比べてみたいから。


 まあ、それ程変わらないか。


 専門家が見れば分るような気もするが、グロイから手作業ではやりたくないんだよな。


 魔物を倒すので慣れてきている感じはあるが未だに苦手だし、匂いとか結構すごかったし。


 ん。戦利品処理スキル曰く。


 今回下処理と同等の処理も可能だから、そう指定してくれだってさ。


 と言う事で、無駄では無かった。


 いや。


 細かい事に拘り過ぎの、無駄だったのかな。


 そして、匂いに誘われた魔狼を、また27匹ほど倒す。


 まあ、色々と試している間に時間がたち、今日の狩りはこれで終わり。


 出来れば、成長の雫も手に入れに行きたかったけどね。


 戦利品は、オーガの魔石C5個を含め、魔牛188匹分、魔狼62匹分、魔豚8匹分、魔鹿15匹分、魔イノシ9匹分、等々でウハウハかな。


 浮かれて失敗しない様に注意し、全力で隠れながら都市へと戻っているのだけど。


 1級職と2級職は、レベル上限が10と20だから7489と443168の経験値を得ると転職出来る。


 だから、Eランクといった経験値の少な目の魔物を狩ると、レベル上限に達した為に切り捨てられる経験値が少なくて転職の効率が良い。


 なので、1級職と2級職の全てに10回もなれた。


 今迄16回転だったのが26回転出来たと言う事。


 これは、これでステータスの強化と少知少能スキルを鍛えられるから良いのだけど。


 強化されたステータスがな。


 都市では、星3ではなく星2の職業で居る様にして、弱く見せた方が良いのだろうか。


 でも、星2のステータスでは、イレギュラーに対応できない気がするし。


 ああ。スキルのレベル上限を上げる事で職業経験値を使い職業レベルを下げ、弱く見せることは出来るのか。


 でも、毎日やっていると、直ぐにレベル上限の開放が出来るスキルが無くなる気がするし、結局イレギュラーに対応できないだろう。


 となると、力を偽れる偽装スキルのレベル上げを重点的にやる必要がありそうだし、それでも不安があるから偽装スキルの上位のスキルが欲しい。


 そう思いながら、都市へと帰還した。

 力を偽る力がもっと欲しい。

 偽る力が足りず転生者であるとバレルと、捕まり拷問され奴隷になる又は進んで奴隷にならなければならない状況になる可能性が高い。

 なかなかに厄介な状況の様です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ