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第139話 朝から怒られて誤魔化す

 朝も早くから、クトリアと致してしまいました。

 当然、怒られるだろうなとも思っているので、言い訳は考えてあるようです。

 朝食を食べ始めた処で、カトレインに言われる。


 「朝、エッチをするのは、後に響くから駄目です」


 「うん。でも、欲しくて」


 間髪入れずにそう言うと、クトリアは顔を真っ赤にしている。


 まだ、純情な感じだ。


 カトレインは、困った感じになったか。


 なら、もう一押しかな。


 「君らの居た地域では言われてなかった?」


 「な。何を、ですか」と、俺からの発言におびえている感じのカトレイン。


 俺が何を言い出すのか、わかっているのかも。


 「死ぬかもしれない狩りに出かける前の男は、生存本能から性欲が高まるって」


 そう言うと、二人とも黙り込んでしまった。


 表情分析で感情を読み取ろうか。


 そう思っていると。


 「そ。それは知っていますけど、そんなに危険なのですか」とカトレインが問い質してくる。


 「え~と、二人も知っているだろうけど、今俺がやっている都市の近郊での狩りは、ダンジョンみたいに魔物のランクが平均化していないから、俺でもやっぱり怖いよ。

  狩りに行くのは」


 そう言うと、複雑な表情をして黙り込む二人。


 「まあ、ダンジョンの方はダンジョンの方で、イレギュラーが全くない訳では無いし、ボスは居るし罠とかあるから怖いのだけどね」


 そう言うと、二人とも真面目で善良な人だから、困っている。


 嘘ではない、皆知っている事だしね。


 「勿論、どうしても駄目なら、我慢するけど」と言ってみると、二人は困り始める。


 そんなに優しくて大丈夫なのかな、この娘達。


 「睡眠不足にならないのですか?」とクトリアの方が打開策を求めているのか聞いて来る。


 「ステータスの耐久や精神が上がっているから、徹夜しても数日は持つし、睡眠時間は少なくて良いからね」


 そう言うと、更に困り始め。


 「私達は、睡眠が必要ですから、朝はやっぱり控えて欲しいです」


 そうカトレインが二人の結論を言ってくるけど。


 「いやなの?」と引き下がらずに聞いてみた。


 「……。嫌とは言っていません」と軽くホホを染めながらも睨みながら言ってくるカトレイン。


 本当に嫌ではないようだ。


 なので「と言う事は、二人のステータスが上がってくれば、朝も大丈夫と言う事か」と更に食い下がる俺。


 「えっ」と、驚いた二人。


 「ステータスが上がれば、睡眠時間が減っても問題は無いから」


 「……。そ。そんなにしたいんですか」と、諦めた感じで聞いて来るカトレイン。


 「うん。朝もしたい」と断言してしまう俺。


  悪いよね。


 「……。と、とりあえず、当面は無しと言う事で」


 そうカトレインは逃げ腰になった感じになりながらも、そう言う結論しましょうと言ってくる。


 ああ。悪い男に捕まった、純情な女性だ。


 そう思い、少し譲歩するか。


 そう思いつつも「まあ、しょうがないか。寝る前の方を頑張ろう」と言ってしまう俺。


 「あ、あんまり頑張られても」と、カトレインは困り果てた感じ。


 「毎日、二人とするって手もあるしね」


 ああ。二人が絶句してしまった。


 ならば、と「俺は、甘えん坊だから」と甘えてみたのだけど。


 「もう成人なんですから、節度は守ってください」


 そうカトレインに強めに言われてしまった。


 話術スキルや詐術スキルにもっと頼るべきだったかな。



 朝食後の軽い訓練と、彼女達との少し強めの訓練。


 それを終えて、日課の冒険者ギルドへ。


 はあ。俺がそれなりに強い事。


 そして、それを隠す力を持っている事に気が付いている連中も居るんだよな。


 早めにここを離れたいけど、今の力で移動しても他の場所で同じ事になるだけか。


 隠れ偽る力も強化しないとな。


 今日の買取は、魔イノシシが5匹、魔狼が12匹、魔鷹を依頼。


 受け取りは、267400GAUだ。


 少なめの受け取りだけど、これだって日本円で260万円相当なんだよね。

 

 金銭面ではそれなりに順調と言って良いのだろうか。


 女性関係も、それなりに順調と言えると良いんだけど。

 魔牛の肉とかを買い取ってもらうのに比べ、少な目の収入。

 それでも、結構な金額だと気が付き、金銭面では順調なのかな、と思った様です。

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