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第137話 魔力探索スキル

 後もう少しで、クトリアを転職させられるかもしれない。

 でも、好事魔多しとも言うので、そうならない様に新しい力を得るようです。

 でも、その前に。

 今日は、夜明けより少し早く目が覚めた。


 こ、これは、と口や顔を生活魔法で洗浄。


 クトリアにキスをしながら御触りを始める。


 目覚めたクトリアは「駄目です。朝からなんて」と言って来たけど。


 「大丈夫、カトレインはまだ寝ている。

  それに、村人のクトリアを抱けるのは最後かもしれないし」


 と、昨日考えていた理由を告げると、困った顔をして抵抗が止まった。


 そこから本格的に愛撫を開始。


 細身の体だけど、それがまた良い。


 純情っぽい、恥ずかしそうな反応も。


 そうだ、また忘れていた。


 と、ここで魔力操作を開始。


 彼方此方に魔力を移動させながら、愛させてもらう。


 まだ、燃え上がりながら深く愛し合っているとは言えないが、これも良い。


 途中で、カトレインが朝食の準備を始めたのも分かったけど、止められませんでした。


 俺は、駄目な奴だ。


 彼女にも洗浄を掛けてキスを繰り返していると、俺を叱る目をした後、逃げ出されてしまった。


 まあ、しょうがない。


 朝も愛すると言う目的は達成したし。


 それに満足し、真面目にスキルのレベル上げを始める。


 それとは別に、昨日迷っていた件について結論を出す。


 それは、魔力探索スキルを得るかどうかだ。


 迷っている間に死んだら意味がない。


 好事魔多しと言う事態を避ける為にも。


 取得してもまだ7回小能は使えるからと、取得する事とした。


 少能を使いノーマルスキルの魔力探索をLV1で取得する。


 そして早速使ってみた。


 探索系は、あまり範囲を広めると精度が下がる。


 だから、LV1では最大となる1キロの範囲を探索ではなく、500メートル程度でしてみたのだけど……。


 他の探索系と同様、感覚として探索結果を受け取る場合は、都市だと情報が多すぎて上手くいかない。


 なので、2次元マップで視覚の片隅に投影し、それも分かり辛かったので3次元マップで視覚の一部に投影。


 それを視覚一杯に拡大表示してみた。


 やはり、他の探索系同様、地面の下とかの探索は苦手の様で、3D表示が半円に近くなっているが、まあそれは良い。


 いや。気配探索よりは、地下まで表示されているか。


 拡大表示したモノを、更に一部に注視して見ると、人らしき点が動いている。


 人は、MPと言う形で魔力を所持している。


 なので、魔力探索でも人の存在はハッキリと分かる様だ。


 俺の近くにある点を意識すると、クトリアとカトレインだと教えてくれる。


 なる程ねと思いつつ、気配探索と探索結果を重ねてみると、更にそれが明らかになる。


 しかし、魔力で動く魔石コンロや魔力で動いているゴーレム馬車なんかも、把握できる様だ。


 後は、他人が保存してある魔石なんかにも、魔力を含有しているので把握できる様だ。


 他にも、今まで鑑定した事が無い為、探索系とリンクおらず意識しても何か分からないモノもある。


 気になったモノは鑑定して魔力探索とリンクさせないとなと思いつつ、次に気になった事について考える事に。


 空間に満ちる制御されていない魔力であるマナも、薄っすらと青い霧がかかるような形で、3Dマップに表示され、その濃さでマナの濃さが表現されている。


 その表示が理由で2D表示だと今一把握できなかったんだろう、と分かったのは良いんだけど。


 なんか、俺の周りって少しマナが濃くない?


 そう言えば、探索系って自分自身も探索できるかもと思い、自分も調べてみるのだけど、それ程周りにいる人と差が無い。


 へ~、と思いつつ、試しに気配探索を自分に対してしてみると。


 うん。そんなに強い反応ではない。


 でも、何で少し変だと分かるほど、マナが俺の周りには多いの?


 よし。こういう時は少知さんに聞いてみよう。


 「なんで、俺の周りの魔力と言うか、マナは少し濃いのかな?」


 【ダイスケより漏れ出る魔力、魔法をキャンセルした際の魔力がマナとなっている為です】


 「そうなんだ。キャンセルした魔法の魔力がマナとなっている件は兎も角、魔力探索で俺自身を見る限りだと、不自然なくらい俺自身の魔力は少ない感じだけど」


 【現在、偽装スキルで木こりLV27に偽装している為、それにあった魔力・MP程度に偽装されているからです】


 「えっ。そう言う事」と言いつつ、一瞬では正確には理解できなかったのでよく考えてみる。


 つまり、偽装スキルは、偽装した職業とレベル程度に俺の持つ魔力・MPを偽装しているって事なのか。


 と言う事は、気配もそうなのか。


 なら、ここで偽装を外して、魔力探索や気配探索をすれば……。


 ああ。他人の探索系スキルに感知されるかもしれない。


 少なくともこの都市から離れてすべき事か。


 いや。ちょっとまて。


 「気配探索や魔力探索で、正確な俺の力が分からないのは何故?」


 【気配探索も魔力探索も偽装スキルも、スキルの持つ力によりどちらが有効となるか力比べが行われ、偽装スキルが勝っている為、気配探索も、魔力探索も正確な感知が出来ていません】


 そう指摘され、ステータスウィンドウ内に表示されている3つのスキルの持つ経験値を比較し、偽装スキルの経験値が一番多い事を確認してその辺について聞いてみる事に。


 「力が強いって、経験値って事」


 【この3つに関しては、経験値によりある程度の比較が可能です】


 「と言う事は違うパターンがあるんだ」


 【ノーマルスキルと、ユニークスキルやアルティメットスキルでは、単純に経験値による比較は不可能です。

  また、斥候技スキル等には、微弱な隠れ偽る系や弱めの感知系の力も含まれていて、更に斥候の職業に就くと職業による恩恵で先程の力の強化がなされる為、経験値で単純に比較できなくなります。

  更に、気配探索と魔力探索の力を重ねると、探索の力が強くなる為に、3つで比較ではなく、偽装スキルの経験値と、2種の探索スキルの経験値の合計を比較する事も必要になります】


 「そう言う事か。しかし」と呟いて、色々と考え少知スキルに質問してみる。


 「俺の隠している力を気が付いている人は、この都市に何人いる」


 【19名ほどいます】


 マジですか……。

 主人公の隠している力に気が付いている人が19人もいる。

 まあ、転生者だとはバレていないようですから、バレているのは問題ない力なのかな、とは推測できますが。

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