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第135話 格納箱の容量

 冒険者ギルドで戦利品の買取代金を受け取り、二人と合流です。

 さて、今日は何をするのでしょうか。

 二人は、もうすぐ転職できるレベルになるので、やる気満々の様ですが。

 冒険者ギルドで緊急事態の確認と買取依頼と売却代金の受け取りを終えて、建物を出る。


 なんて言うか、周りの視線が嫌な感じなのは、相変わらず。


 追跡とかされていないのを確認しながら借家に戻り二人と合流。


 出かける前に、白金貨を1枚ずつ渡す。


 「えっ。もう白金貨ですか」と驚きながら確認してくるカトレイン。


 「ああ。昨日魔牛を買取りに出したから」


 「ダイスケさんは、大丈夫なんですか?」


 そうクトリアが少し心配そうに聞いて来る。


 変に気を使って嘘を言うより真実を言っておいた方が間違いが無さそうだと判断し、


 「Dランク以上の魔物の戦利品を目立たず売れる場所があると良いんだけどね」


 と言うと二人とも考え込んだけど、答えは出ないようだ。


 「まあ、次に魔牛を売った時の代金は俺がもらうよ」


 そう言って、その話は終わりにしたのだけど。


 二人の困った様子からすると、やっぱりDランク以上の魔物の戦利品を売るのは不味い様だな。


 Dランクから宝箱が出始めるから、どうしても目を付けられるのだろうか。


 まあ、単純に3級職以上の強さが必要になってくると言うのもあるだろうし。


 そんな事を考えながら狩りに行く事に。



 今日は、3人で西の門から出て5キロ程進み、そこから南へ降りる。


 最初は、オーク9匹。


 火矢で全滅させ、魔石と奴らの持つ武具を回収。


 その回収中に魔鷹に襲われた。


 例のごとく、魔法障壁にぶつかって落ちるまで気が付かなかった。


 火矢で倒して、二人を見ると顔を青くしているので、一応注意を。


 「魔法障壁とかがないなら、1人は全方位を警戒しておいた方が良いんだろうね」


 「は。はい」


 「ちなみに、今の奴は察知スキルとかにも引っ掛からなかったから注意ね」


 「そうなんですか?」


 「事前に気が付けない魔鷹の方が多いから」


 「そ。そんな」


 「多分、こちらが十分な警戒をしていると襲ってこないから」


 「はい。注意する様にします」


 魔鷹の方は、そのまま格納箱に。


 次は、魔大熊の方に向かう。


 ああ。やっぱり、怪獣映画の様にデカい。


 それが、涎をたらしながらこちらに向かってくる様は、やっぱり怖いな。


 火矢16発で首を狙う。


 奴は、避けようとしたけど、体が大きい分機敏に動けないようで、全弾命中。


 必中撃を使っていないと言うのに。


 まあ、使い忘れたのだけどね。


 首と言うより頭に命中したのもあり、首から上がボロボロに。


 これも格納箱に入れていると、クトリアが「どうして、そんなに入るのですか」と聞いて来る。


 ああ。やっぱり、そんな疑問持たれるよね。


 格納箱は、レベルに10を掛けた数が格納の限度なのに、何でもかんでも入れているから。


 でも、ちゃんと対策を考えてあると言うか、試してある。


 格納箱から、戦利品で得た魔法の袋(中)を取り出す。


 「時々、格納箱の中の整理とかはしているし、こう言うのにまとめられるからね」と言って袋をクトリアに渡す。


 「えっ。これって」と、袋に手を入れてみたクトリアが驚いている。


 「そう。カトレインにも教えてあげて」


 そう言うと、カトレインにも袋を渡している。


 魔法の袋は、それに多くの物を収納できるマジックアイテムだ。


 格納箱の様に個数とサイズで管理されるのではなく、容量で管理されるタイプの収納。


 まあ、収納効率化と言う効果が付いていないと、バックの口から入る物だけに限定されるけど、それでも小物を多くまとめられる。


 なので事前に魔法の袋に、魔石とか武器とかを入れてあるので、それを渡してみた。


 「他にも、二人も知っての通り武器とか鎧とか紐で縛っておけば1個扱いだし、お金みたいなのも袋に入れておけば1個扱いだからね。

  流石に、そう言う整理をしていないと、戦利品をバンバン入れることは出来ないから」


 と事前に考えてあった言い訳を。


 「こ。この魔法の袋はどうやって?」とカトレインが聞いて来るので。


 「それはBランクの魔物の宝箱から出たらしいよ。

  売ればいくらになるんだろうね。

  まあ、格納箱の容量確保の為に売れないけどね」


 そう幾つかの事実と共に細かい嘘をつくけど、時空間魔法の事は隠しておいた方が間違いが無いだろうし。


 二人は、また微妙な顔をしているけど、狩りを続けて誤魔化そう。


 次は、魔大狼と魔狼12匹、ハイオーク6匹、魔イノシシ4匹、オーク15匹、ゴブリン33匹を倒したところで、都市に帰る事に。


 合間で、冒険者ギルドに買取に出せない魔物は戦利品処理。


 う~ん。倒した魔物を見せてくれと言われると困るから、戦利品処理は帰った後のスキル上げの時にした方が良いのかな。


 この辺も、格納箱の様に言い訳を考えておかないと。

 戦利品処理スキルはMPを結構使うので、一度にまとめて行う事はMP不足になる原因になる。

 なので、MPの残量を見ながら合間合間で行う事が身に付いてしまっているのですが、二人から戦利品の確認をしたいと言われた時に戦利品処理スキル持ちとバレる事を懸念したようです。

 まあ、多分倒した魔物の死骸を見せてくれとは言われないでしょうけど、一応注意する様です。

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