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第131話 予備の武器

 武器の強化も自分を強くする事になる。

 だけど、買うと高いし良い武器を買い過ぎると目立つかもしれない。

 だから、生産系のスキルを全てLV11以上にし、目立たない良い武器を造れる様になっておきたい。

 そんな理由から、今日は夕食前のスキル上げとして鍛冶を開始しました。

 先日、鋳造(金型に溶けた金属を流し込んで作る鋳物造り)により造った剣等の武器。


 これを熱し叩く鍛造により、より強度のある武器にしてみる事にした。


 まあ、手間をかけた方が鍛冶師技スキルの経験値は得られ、今日の目的である鍛冶師技スキルにレベル上げにもなるだろうから。


 叩くのは、スキルに教わりながらではなく、スキルによるオートモード。


 つまり、スキルに俺の体を操作してもらって叩く形に。


 楽して物を造りたいと言うか、戦闘ではスキルに100%体を操作してもらうのは怖かったので、まだオートモードは使った事が無い。


 訓練の時も100%体を操作してもらって訓練の効果があるのかどうか疑問だったので、訓練時すら使っていなかったしね。


 試した結果、タイムラグなく体の操作を取り戻せることも分かったから、戦闘でも使ってみるかな。


 鋼鉄では、もう魔力による変質はあまりさせられないし、鍛造による金属の強化に拘ると時間が掛かりそうだったので、十数回叩いただけで終わった。


 と言うか、鍛造を続ける事により更に良い武器に出来るけど、今のスキルレベルだとMPによる変質はこれ以上続けてもMPと時間の無駄が多すぎると言う事らしい。


 つまり、鍛冶師技スキルのレベルが上がれば、もっと強度があげられると言う意味でもあるのだけど。


 なかなか面倒だね。


 でも、考えてみれば当たり前なのかな。


 職業制やレベル制により、筋力等のステータスは数倍以上になる。


 と言う事は、鋼の強度程度では直ぐに折れるだろうし、下手をすれば耐久の高い相手を傷付ける事すら出来ない。


 だから、武器にスキルとMPによる強化も必要だし、高レベルの生産者の造った物の性能は向上させなければ生産系のスキルにもレベル制を採用した意味がない。


 まあ、オリハルコンと言った、前の世界に無かった金属も用意されてはいるが。


 そう思いながら、残りの剣2種、槍の穂先2つ、斧、戦斧を鍛冶スキルを使いながら叩く。


 金槌の頭も2種あるが、これは武器ではなく鍛冶用にする予定なので、鍛造ではなく鍛冶師技スキルによる直接の変質(錬成)で、鍛造時にMPを使ってより金属の変質が出来る様な力が付与してみた。


 力の付与と言っても魔力を流れやすくする感じかな。


 後は研ぎか。


 加熱スキルにより、鍛造を一応した武器を冷やす。


 スキルに教わりながら、強度が下がらない様にしながら。


 鋼は水で一気に冷やすと硬くなるけど脆くなると言った性質があったと思ったのだけど、あれは何度も繰り返せばだったかな?


 まあ、その辺の世界の理が同じかどうかは分からないし、今回はスキルの指示に従って冷やせば間違いないだろう。


 それとは別に、亜空間収納内の岩の中から研ぎ石に向いている材質のモノを鍛冶師技スキルに教わり、それをスキルにより変質させ、スキルにより切り、様々な目的の為に大きさを変えた研ぎ石を10種10個ずつ100個亜空間収納内に造る。


 ん。これって鍛冶師技スキルLV1から出来るのだから、これで鍛冶師技スキルをレベルアップさせればよかったのか。


 亜空間収納から研ぎ石を取り出し、生活魔法で作った水で濡らし、鋳造後鍛造もした剣3種、槍の穂先2種、戦斧、斧を研ぐ。


 スキルにより造形はほぼ完ぺきだから、それぞれ十数回研ぐだけで、目的は達したかな。


 もちろん、拘るのならもっと研ぐべきなのだけど、これはそこまでする作品ではない。


 しかし、鍛冶師スキルのレベル上げと言う意味だと、研ぎ石を大量に造ったのが一番効率が良かった。


 それで先に鍛冶師スキルをLV11にしていたら、造った武器は+1の良品だったんだよな。


 と自分の計画性の無さに少し凹みながら、木工スキルによりキラープラントの材木により剣などの柄の部分を造ったり、鍛冶スキルにより戦利品の鋼鉄の剣を形成し、剣のつばや柄の止め具を造ったり。


 物によっては、裁縫スキルにより皮を加工して柄に巻き付けたりしながら、柄を剣等に固定する。


 剣の鍔や止め具は、ちゃんと造れば良かった。


 武器作成時に確認したけど、金属を切り分けるくらいなら良いんだけど、今の鍛冶師技スキルのレベルで、魔力により無理やり金属を変形させる錬成だと強度が下がるんだよね


 だから、量が多くなり少し重くなったはずだ。


 そう反省しつつも、止め具・鍔として強度的には問題ない事を確認しておく。


 後は、最近使っているミスリルの剣と槍、鋼鉄の戦斧、剣、槍のメンテナンスをして、今日の生産は終わり。


 予備の武器に余裕が出来た事に少しホッとしながら、亜空間部屋から出て借家へと戻った。

 鍛冶師としても、少しづつ経験を積んで、それなりの物を造れる様になっています。

 勿論、まだまだレベル不足ですが。

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