第128話 ジャイアントとオーガ
成長の雫をつかった成長促進について色々と考えましたが、結論は現状維持になったようです。
と言う事で、今日も1人で狩りに行く事にしましたが。
朝食をいただきながら、二人の予定を聞く。
スキル取得の為の訓練の日のはずだけど、転職の為に魔物を狩りに行きたいとか言われると思ったが、二人とも言い出さない。
うん。焦るのは良くないから、良い傾向かな。
朝の訓練を終え、冒険者ギルドへ。
何時もの通り、買取りの依頼と代金の受け取り。
今日は、嫉妬とか悪意と言った感情を向けて来る人は減った様だけど。
もう少し時間をずらすとか、他の都市に移動とか考えないと駄目なのかな
売却した魔アリの魔石F120個と魔アリの酸袋が44個で10400GAU。
二日連続で収入が少なかったので、今日は未処理の魔牛20頭を買取に出す。
それを終えて、今日は東門へ向かった。
東門から出て、しばらく進んでから隠形、偽装、秘匿を自分に掛ける等、何時もの隠れるモードに。
身体強化等をし、魔法障壁を強化して、移動を開始。
8キロ程都市から離れて、そこから危険な北側に向かう。
最初の獲物はジャイアント5匹だ。
ついこの前、オーガと何が違うかと言うのが気になったので、少し少知に聞いたのだけど。
どうも、上位種に明確な違いが出て来るらしい。
例えばジャイアントより上位種のジャイアントの方が体は巨大になる。
また、ジャイアントは、進化すると属性を身に付ける事が多いらしい。
火の属性を身に付ければファイアージャイアント。
氷の属性を身に付ければフロストジャイアント。
地の属性を身に付ければアースジャイアント等だ。
そして、その属性に応じた攻撃手段や特殊能力を手に入れるらしい。
ファイアージャイアントなら、近づくだけで熱によるダメージを受けるらしいし、炎のブレス(息)の攻撃とかが出来るらしい。
他にも、火の魔法を使う個体も居るそうだ。
属性の付いていないジャイアントは頭の悪そうな巨人なのに。
流石Bランクの魔物と言う事なのだろう。
これに対しオーガは進化すると、ハイオーガ、グレーターオーガと言う元々持っている力が強化されただけの個体になる事が多いらしい。
まあ、頭も良くなるらしいけど、それはジャイアントも同じと言う話だったか。
進化した分、力や生命力が強くなるらしいし、グレーターになると素早さもかなり上がるらしい。
更に、体は同じか小さくなる傾向があるらしい。
ちなみに、ハイジャイアントやファイアーオーガも数は少ないけど居るらしいから、先入観は持たない方が良さそうだけどね。
さて、では進化する前に狩らせてもらうかと、朝晩のスキル上げでLV16となり多弾頭化した水矢16発で首を狙う。
5匹と言う事は、3発ずつで一匹だけ4発。
鑑定でレベルを調べて、レベルの高いジャイアントに対して4発にしたのだけど。
残念ながらすべて威力不足。
水矢は、水の刃と言う形にしている。
その上に、液体だけど刃状の形状が変化し辛くし、更に高速で相手にぶつける設定なので、本当の刃の様に相手を切れるのだけど、ジャイアントの丈夫さに負けた様だ。
実は、火矢や魔力矢の様に爆発型にしてみた事もあったのだけど、切る・刺さる力が弱くなる様に見えたので爆発タイプは止めた。
なので、水を矢じりの様な形でその尖った方を相手に突き刺すイメージで強化してあるのだけど、全て途中で止まり普通の水に戻ってしまった。
ジャイアント達は、俺を見つけられずヒステリーを起こして暴れているから、少し距離を取る。
魔力矢や火矢と同じように指向性を持たせて爆発させた方が良いのかと思いつつも、一匹ずつ16発の水矢を打ち込むと、首廻りがボロボロとなり大量出血と首の傷が致命傷となる。
3匹目で隠密でのレベル上限になったので、次は神官に転職。
また、水矢で残り2匹を倒す。
水魔法は、魔法使いの上位職である魔道士が身に付ける魔法だから、既に魔法使いになった事があると冒険者ギルドに公表してある俺が次に身に付けると推測される魔法である。
つまり、人に見られても問題の少ない魔法だ。
もっと鍛えておくべきなのかなと、ジャイアントを戦利品処理。
ジャイアントの魔石C5個と巨大な木のこん棒だけが残される。
残念ながら宝箱は発生しなかったな。
でも経験値は美味しいし、と何を優先すべきか複雑な気持ちになりながら、次の獲物を選別した。
今日は、1人での狩り。
宝箱と職業経験値を主たる目標にして魔物を狩るようです。