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第126話 スキル取得についての特別な情報

 取得経験値を増やし、大きく成長を促進させられる成長の雫と言う消費マジックアイテムを使い、それにより二人を大きく成長させられました。

 でも、職業経験値を得て転職するだけが、この世界で強くなる為の方法ではありません。

 なので、もう一度強くなる為の方法について、小知に確認する様です。

 朝目覚めると、クトリアは未だ横に寝ている。


 よし。と顔と口内を生活魔法で洗浄。


 優しく、小鳥キスをしながら彼女が目覚めるのを待つ。


 「あ」と彼女が目覚めた処で、ゆっくりとディープに移行する。


 そのまま致そうとしたのだけど。


 素早く逃げられてしまった。


 う~ん。もう一押しなのか、全然ダメな状況なのか。


 しばらく続けるしかないか。



 クトリアに振られ、ボーっとしながら、ボーっと繰り返しても危険ではないスキル上げを繰り返す。


 ついでにMPを回復させる為にOFFにしていた並列思考を起動し、それにより増えた思考を使い昨日の事も少し考える。


 彼女達とスキルの取得について色々と話したけど、スキル取得の条件に付いて、もう一度少知に確認しても良いのかも。


 カトレインが言っていた双子の剣士の話とか知らなかったし、強くなる為の方法は転職や職業レベルを満たす事によりスキルを得る事だけではないし。


 「少知。スキル取得の為の条件を教えられる?」


 【……】


 「やっぱり、多すぎて答えられないか」


 【はい】


 「神から直接説明を受けた転生者からの情報のみを知りたいのだけど。

  出来ればまとめられた状態で」


 正直、この質問の仕方で答えてくれるかどうかは半信半疑だったけど、幸い少知からの返答があった。


 【スキルには、様々な取得の為の条件があり、スキルによって違う為に簡単に説明は出来ない】


 「ああ。やっぱりそうなんだ」


 【しかも、相反する内容もあり、非常に難しい。

  例えば、魔力回復と言うスキルは、MPを毎日消費し続けて膨大な量のMPを自然回復させることにより取得できる】


 「だろうね」


 【しかし、それだけが手段ではない】


 「えっ」


 【MPは何の補正も無い場合、例え0になっても8時間で全回復する様に理が創られている】


 「そうなんだ」


 【では、MPが最大限まで回復している状態の時、MPが減っている状態なら回復するはずのMPはどこに行くのだろうか】


 「確か、空間に満ちるマナという名の魔力の一種になるんだよね」


 【はい。その様に余ったMPは、誰にも管理されていない空間に満ちるマナと言う名の魔力となるが、それだけではない。

  そのMPを持つ人の意思に影響をうけ、無意識のうちに使われるMPもあるのだ】


 「意思によって?」


 【はい。スキルによっては、スキル取得の宝珠を使わなくても取得出来るのに、取得の為の訓練法が無いスキルもある。

  例えば、格納箱がそうだ。

  そう言うスキルは、その人のそのスキルを望む意思の強さにより取得出来る・出来ないが決まると言う意思説が人族においては有力説の一つだ。

  しかし、スキルの取得、つまりスキルを作成し身に付けさせるには膨大な魔力が必要。

  その魔力は、どこから来るのか】


 「どこから来るの?」


 【その個人の思いにより余剰のMPが取得の為の経験値になって行く。

  それが最もスキルを身に付ける為のエネルギーになるが、他にも職業経験値がレベル上限でもう経験値の数値が増えない状況で魔物を倒した場合等でも同様であるし、世界の理により空間に満ちるマナが使われる事や神からのエネルギー支援と言った事もある】


 「となると、基本的には意思説が正解なんだ」


 【いいえ。最もスキル取得の為の経験値となる、意思により余剰MPが経験値となる理には別の側面がある。

  具体的に言うと、意思により取得の為の経験値を多く回すには、その者の持つ最大MPの量を出来るだけ多くする必要がある。

  その方が、思いにより影響を受ける余剰MPが多くなり、取得の為の力になるからだ】


 「ああ。そう言う仕組みもあるんだ。

  全部ではないって話だから、難しいけど」


 【他にも、その意思を強く長く持ち続ける事も必要だ】


 「それは、そうだろうね」


 【つまり、余剰となり虚空に消えマナとなるMPが多い時は、スキルを取得する為の経験値にその力が多く回される理となっている】


 「という事は、最大MPのまま何もしない怠け者の方がスキルを取得できる可能性があるんだ」


 【いいえ】


 「違うのか」


 【はい。その理だが、最大MPが多ければ多い程、自然回復するMPが増える為、取得の為にまわせるMPが増えると言う理になっている】


 「最大MPにより、スキル取得にまわせるMPの上限が決まっているイメージなのかな」


 【その認識でほぼ間違いはない。

  つまり、自然回復しても最大MPを超える為に無駄となる余剰のMP、つまりマナとなるMPが多ければ多い程、取得の為にまわされるMPが増え、スキルを早く多く取得できる】


 「そっか。怠け者なんて最大MPが少ないだろうからスキルを取得できる可能性はあまりないのか」


 【はい。他のケースについても、魔物を倒し得た職業経験値と言う名のエネルギーも、外から取り入れるエネルギーである為に余剰MPより更に使われる率は減るが、それもスキル取得に使われるので、怠け者がスキルを多く取得出来る訳ではない】


 「ああ。そうだったね」


 「また、強い魔物・魔族・人族・竜族・精霊族が強い力を行使した場合、その場所には濃いマナが荒れ狂う。

  その状態で、死にたくないと言った強い本能・意思により、荒れ狂うマナ、自身のMP、強い者を育成しようとする世界の理による補助によりスキルを取得する場合もある】


 「そう言うパターンもあるんだ」


 【はい。他にも、周りのマナが濃い場所で訓練すると、世界の理により周りのマナを取り込みスキルを取得できる時間が短くなるスキルもある。

  それに、先ほど言ったように、強者を造る為、強者に挑む者を援護する為と言った理由から世界の理によりスキルを取得できる場合もあり、そう言う人族が知りえない世界の理によるスキルの取得も多々ある。

  だから、人族レベルでは完全に理解する事は不可能である。

  しかし、少しでも理解をし、スキル毎にスキルはどうやれば取得できるか考えて行動せよ。

  と伝えられています】


 「はあ……。なる程ね」


 何て言うか、質問が予定されている内容だから回答が用意されている感じなのか、割としっかり説明してもらった気がするな。


 でも、だとしたら、これからどうすれば良いのか。


 もう少し早く、少知にこの聞き方をした方が良かったかな。


 となると、彼女達に魔力系のスキルを取らせれば、余剰MPによりスキル取得の可能性が上がるのか。


 例えば、魔力倍化とかは最大MPを増やせるし、魔力回復でMPの回復量が上がると余剰分となるMPが増えそうだし。


 後、他の方法だけど、職業レベルの上限まで成長させて延々魔物を狩るのは、職業経験値が勿体なすぎて現状だと出来ないか。


 強敵との死にかける様な戦闘でもスキル取得は促進されるみたいだけど、それはさせたくないし。


 そんな取得方法を排除するとやっぱり年単位が必要か。


 難しいな。

 スキル取得について神様から転生者が聞いた情報を纏めて教えてもらいました。

 これで順調に成長出来れば良いのですが、そんな簡単な話でも無さそうです。

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