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第108話 フラグ回収

 少知により、この世界のダンジョンとスタンピートについて確認し、狩りに出る事にしました。

 魔熊が多い気がする、と注意しながら。

 今日は、西側の門から都市の外へ出る。


 気配探索スキルを起動し気配探索メニューを表示した上で、アレン、ハリー、ダイの3人の動向をと意識すると、3人が東の門から外に出て討伐をしていると思われる位置にいたので、その反対側に来たからだ。


 あれ?


 これってハリーさんにも俺の動向が把握されているって事だよな。


 つまり、俺が門から離れてから偽装とか隠形とかで隠れているのも、把握されている可能性が高いのか。


 ……。


 まあ、今更気にしてもしょうがないか。


 ずっと、数万人もいる都市で、俺を調べ続ける余裕も無いだろうし。


 でも、俺もそれなりに強いから、目立つ気がするな。


 探索系スキルによる感知でも。


 偽装はしてあるんだけど、ハリーさんにはそれを見破られている気がする。


 ハリーさん達の善意にすがるしかない現状は、早めに改善した方が良いだろうな。


 ハリーさんクラスの人がこの都市に来ることだってあるかもしれないし。


 あれ?


 この都市に来た時、俺が隠している転生者って称号を見破れる人は居ないかなって聞いたら、少知は【居ません】って答えて来たと思ったけど。


 「ロダン市及びその近辺に、俺の持つ称号、転生者を見破れる人は居るかな?」


 【居ません】


 ……。


 ああ。ハリーさんは、鑑定スキルを持っていないのだとしたら、高レベルの鑑定により称号転生者を見破れる訳では無いのか。


 気配によって、強い弱いくらいはバレているのだろうけど。


 日本語、じゃなくて、正確に質問するのは難しいって事か。


 今後も、注意すべきだな。



 さて、これから戦闘だけど、本来ならまた1級職と2級職の職業をグルグルと極めて行くつもりだったのだけど、魔熊クラスが異常発生していると言うのが気になる。


 まあ、転職を繰り返し転職によるステータス加算もあるから、初期の予定通り行くか。


 いつもの様に、気配探索を11キロ、危機探索を4キロ、罠探索を300メートル、魔力障壁、身体強化等をして移動を開始。


 いつもと違うのは、並列思考を起動し、警戒と行動の両方に思考を一ずつ割り当てる事かな。



 門が見えなくなった時点で、隠形、無い事に偽装、秘匿により自分の姿を隠す。


 これを、ハリーさんの気配探索等で把握されている可能性があるのだけど、今はしょうがない。


 今日は移動ではないので、幻影は造らなかった。

 

 都市から5キロ程離れた後、危険な北に行くか、比較的安全な南に行くか悩む。


 とりあえずは、3級職の鍛冶師から転職する必要があるので、北側の魔物を狩りに行く事に。


 最初に狩りに行ったのは、トレントの集団。


 7匹ほどが木に擬態して、獲物を狙っている様だ。


 それの根元に魔力矢を撃ち込み切り倒す。


 木工のスキル上げをしたかったので、材料が欲しいと言うのもあり、幸先が良い敵だ。


 無指定で戦利品処理をすると材木と魔石だけになってしまうので、すべて消滅させずに処理と指定して戦利品処理で魔石とトレントの材木とその他に加工する。


 ちなみに、経験値増加スキルのお陰で1匹倒すごとに200万前後の経験値が手に入るので、3匹を倒したところで転職可能に。


 村人になり、後は1匹倒すごとに転職なので戦士になり、木こりになり、薬草師になり、動物使いになれた。


 ただ、やっぱり1級職の村人になった時と3級職の鍛冶師の時を比べるとステータス低下で魔法の威力が下がっているのも分かる。


 やはり、南側に行こうと、南に下りながらオーク8匹、魔熊2匹を倒し、今度は街道から南側に。


 オーク2匹で1回、魔熊は1匹で転職可能になったので、信者、騎士、採掘士、魔法使い、斥候、付与師になり、次はまた村人に転職だなと言うところまで来た。


 しかし、何となく魔物の数が少ないかと思ったところで、気配探索に強くて何かが異常な気配が引っ掛かる。


 『あれ? こいつはヤバい』と思ったところで、向こうがこちらに走り出す。


 隠れていたのに見つかったようだ。


 俺と同程度か上の索敵能力。


 ああ。


 ハリーさんとの会話がフラグなったんだ。


 やばいと、魔物を探しながら奴から逃げる為に駆けだした。

 危険な魔物に見つかってしまったようです。

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