表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/190

第101話 異常発生?

 努力すればスキルは手に入る。

 それを確認後、狩りに向かいました。

 クトリアとカトレインとの会話の後、今日の狩りに向かう。


 30分ほど東へ走り、そこから南へ。


 いつもの様に魔法障壁は門を出てから張りっぱなしだし、経験値増加スキルはOFFにした。


 並列思考は使うかどうか迷ったのだけど、慣れない事をして危険な目に合う可能性もあるから、今日は封印。


 姿を隠していないし、匂いとか音とかも誤魔化していないから、やはり魔物達が襲いに来る。


 なので、気配探索を最大限の11キロ、危機探索を4キロ程度、罠探索は300メートル程度にして、強すぎる様な魔物を避けながら移動する事に。


 幸い、街道の南側にはそれ程強力な魔物は居ない様だけど。


 まず居たのは、ゴブリン達。


 32匹ほどいたゴブリン達が、喜び勇んで襲ってきたところを多弾化している火弾で壊滅状態にし、残りを火矢で倒す。


 上位種は居なかったので楽勝だったけど、それなりにレベルの高い個体だったので彼女達に戦わせず俺が全滅させる。


 ゴブリンは、装備品以外は魔石しか売れないので3人で手分けして魔石だけ取り出し、装備品は木の棍棒とボロボロの革の服だったので放置し、火壁でアンデッドにならない様に死骸を焼く


 そんな作業をしている間に接近してきたのが魔大トカゲ。


 幸い口を開けてこちらに突っ込んでくるので、口から脳を破壊する様に火矢を撃ち込み倒す。


 既に持っているのがバレテいる魔力魔法の魔力矢で魔石の近くまで斬り割き魔石を回収して、火壁で焼く。


 う~ん。もう戦利品処理スキルをばらした方が良いのかな。


 次は、毒スライムで、これも火矢で。


 ただ、剥ぎ取りの本によると、ゼリー部分に触るのは危険なようなので、風上を意識しながら周りを燃やし尽くし、煙が無くなった後、生活魔法で洗浄した魔石だけ回収する。


 木が数本生えた程度の所に魔大カマキリが居たので、二人に見えるかどうか確認する。


 「え。魔カマキリが居るのですか?」とカトレインが素直に驚いている。


 「ああ。それも進化種の魔大カマキリだね」


 「そ、そんな」


 「熟れている果物が他の場所より多いでしょ。

  ああいう場所は、擬態の上手な肉食の魔物が潜んでいる事が多いみたいだね」


 「あ。それは聞いた事があります」と、クトリアが知っている知識だと教えてくれる。


 なるほど。


 やっぱり、その辺は常識か。


 その辺を確認し、魔大カマキリの頭を火矢で吹き飛ばす。


 「あ。あんなにアッサリ」とクトリアは驚いているけど、気になった事を聞いておく。


 「アッサリでも無いけどね。

  ああいう場所に、まだ危険な魔物が居るって事はあるのかな?」


 「あ。はい。共存するタイプも居るそうです。

  オスタイプとメスタイプと言うパターンもあるそうですし」


 と、またクトリアが教えてくれる。


 クトリアの方が、魔物狩りに関する知識は持っている感じなのか。


 そう思いつつ、


 「あ~。やっぱりね」


 と言ってから、火弾を数発怪しそうな場所に打ち込んでから果物の採取。


 二人は複雑そうに、少し離れた処で俺の取った果物を食べている。


 次の獲物に向かって移動を開始すると、カトレインの方が気づいた。


 「あ。あれって魔熊です。

  立って獲物を確認しています」


 「そうみたいだね」


 「しかも、周りの木より大きい。

  進化種で、もうワンランク上かも。

  逃げないと」


 この世界の常識だと、Cランク以上の魔物は恐怖でしかないのかな。


 魔熊の時はもっと冷静だったのにと思っていると、魔大熊がこちらに気が付く。


 「でも、手遅れみたいだけど」


 そう言うとカトレインは絶望的な顔をして俺を見て、そして冷静に。


 「本当に……、Cランクも倒せるのですか」


 「あのクラスを倒せないと、LV30以上にはナカナカなれないだろうね」


 そう言いつつも、姿を現して戦った事は無いか。


 と気が付いたので、手加減しては駄目だと特大の火壁を3重にして魔大熊の前につくり、足を止めさせる。


 その上で魔力矢16発と念じ、魔力を追加する事で破壊力とスピードを上げるイメージをして、火壁を迂回しながら走ってこちらに向かって来ている奴の首へ目掛け放ち、首に刺さったところで爆発と。


 奴は、首に16発の破壊の魔力の矢を受け、それが爆発する事により首に致命傷を。


 皮と肉をえぐられ、血を吹き出しながら倒れる。


 念の為に、もう一度同じ魔力矢を首に打ち込んで、完全に仕留める。


 愕然としている二人をよそに、鋼鉄の戦斧でかろうじて繋がっている首を斬り落としたり、足を曲げたりして、なんとか格納箱に入るサイズにする。


 なんせ、15メートル以上はありそうな熊だったからね。


 魔大熊の名前は伊達では無いのだろう。


 「こ。これが貴方の実力なんですね」


 そう愕然としながら言って来るカトレイン。


 「一匹で経験値が10万も入っている」


 クトリアは、自分のステータスウィンドウのログを確認しているようだ。


 「これを後50~70匹倒せば、君達の転職って事なんだけどね」


 そう言うと、二人はゾッとした様な顔を。


 「まあ、ハイオーククラスを千匹単位で倒す方が、気が楽だけどね」


 「は。はい」


 それのどこが気が楽なんだろうと思っている感じで二人は返事をしてきたけど。


 そう言って狩りを続ける。


 後は、魔大イノシシ、魔イノシシ3匹、魔熊6匹、オーク12匹、ゴブリン27匹を倒して、今日は都市に帰る事に。


 数が多いので、ゴブリンが装備していた木の棍棒とか質の悪そうな青銅や鉄の武器とかは、捨ててきたが。


 魔熊や魔大熊等の売れないDランク以上の魔物は、こっそり戦利品処理をしておく。


 う~ん。魔熊系が多い様な気がする。


 また異常発生したとかでなければ良いけど。

 魔熊が異常発生したのでしょうか。

 今の処、勝てているから良いですが、強い個体が居ない事を祈りたいところです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ