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第10話 薬草と薬草師

 少知に、この世界について色々と聞いているのですが、返事をしてくれない事も多く面倒になって来ているようです。

 でも、生き残る為には。


 次が、職業制の概要の説明になってしまうので、短めになっています。

 少知は、非常に助かるスキルだけど、質問が帰って来ない事も多い。


 その事を面倒に感じながらも、この世界で生き残る為には知識が必要だろうと確認を続ける事にし、次は風景にした鑑定の結果について聞いてみる。


 「この傷薬草とか、毒消し草とかは、何?」


 【薬草の中でもスキルによる加工で魔法的効果の出せる物について、効用により分類した薬草の総称です】


 「魔法的効果?」


 【スキルで加工すれば、強力な回復・治療・浄化の効果が出る為、魔法的効果と呼ばれています】


 「ふ~ん。魔力草や万草も、魔法的効果の出せる薬草なの?」


 【はい】


 「取っておいた方が良い?」


 【……】


 「魔力草や万草は高く売れるかな?」


 【はい】


 「理由は?」


 【希少な薬草であり、魔法薬、魔生薬に使用される為です】


 「魔法薬と魔生薬?」


 【魔法薬が、瞬時に魔法的効果で様々な回復・治療・浄化効果を発揮する液体状の薬。

  魔生薬が、数時間から数十時間をかけて魔法的効果で様々な回復・治療・浄化効果を発揮する錠剤タイプの薬です」


 なるほど。


 なら、採っておく方が良さそうだ。


 でも、どうやって採取すれば良いのか。


 「薬草の採取方法は、どうすれば良い?」


 【……】


 ああ。根を取ったり、種だったり、花だったりと採取の方法も色々あるか。


 「薬草を採取する為のスキルは何?」


 【薬草師技です】


 「それは、どうやれば取得できる?」


 【薬草師に転職すると取得できます】


 「今、俺が転職出来る職業は?」


 【戦士、木こり、薬草師、動物使い、信者、騎士、採掘士、魔法使い、斥候、付与師です】


 「ん。転職出来る職業の数が多い気がするけど」


 【はい】


 「転職する為の条件とは何?」


 【現在就いている職業のレベル上限に達する事が必要で、それをレベル条件と。

  それとは別に、各職業に細かく転職条件があります】


 珍しく、曖昧な聞き方でも答えてくれたな。


 疑問が多い事が想定される部分だからか。


 「各職業の転職条件とは?」


 【……】


 「例えば、薬草師ならば?」


 【薬草類や食用となる植物に関する知識を得る事、薬草類に関する仕事をする等の修行を数年から十数年する事により転職に必要な経験値を取得し、転職条件を満たすと言われています。

  また、それとは別に、生まれついての才能として転職条件を満たして生まれてくる者もいますし、マジックアイテムの使用により転職条件を満たす事も可能です】


 「俺は、何の修行もしていないけど?」


 【転生者は、成人になった状態での転生なので、成人までの期間を修行にあてた形で力を与えられている為、転職条件の幾つかを既に満たした状態となります】


 「ひょっとして転生者は、生まれつき全ての職業の転職条件を満たしているんだ?」


 【いいえ】


 「違うの?」


 【はい】


 「俺は、10種もの職業に転職できるみたいだから全ての職業に転職出来るのかな、と思ったのだけど、他にも転職出来る職業があるんだ?」


 【……】


 う~ん。この程度の事なら答えてくれそうだと思ったけど、基本的な事すら理解できていないから、質問が変なのかな。


 なら、この世界の職業制について少知に聞いてみる事から始めるしかないか。

 薬草を確保する為、薬草師に転職しようかなと思ったようです。

 でも、全然前提となる知識が無いので、次はこの世界の職業制について聞くようです。

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