とある青年ととある魔族の女―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「はいっ、シグル」
「あっ、有り難うございますメルディさん」
一応建設を終えたとの事で顔を出しに来たが・・・・
「二人共、仲良いな?」
「ふふっ、そうかしら?」
メルディがそう笑顔で言う。
彼女は彼女でシグルの膝の上に座ってイチャイチャしていた。
「(あ~、あれか?俺とユウもそんな感じに見られてたのか?もしかして)」
「あーっと、そうだ。メルディさん俺の私室からあの書類取って来てくれますか?」
シグルがそう言って手に持っていたティーカップを茶皿の上に置く。
メルディは彼の頬にキスをして
「分かったわっ二人でごゆっくりね」
そう言ってメルディはその場を離れる。
俺は本題を切り出す前に一つ別の事を聞いてみた。
「もしかして、建国した後もあんな感じか?」
「えぇ、まぁ。他の人達に対しては真面目にそつなくこなすんですけどね」
メルディは長年誰も知らない場所で一人ひっそりと生きていたから恋すら知らなかったはずだ。
だったら猶更――――
「そうだな・・・それならいっその事なんだが、メルディを本妻として娶ったらどうだ?」
「あ~、俺の傍にですか・・・そうですね。過去のしがらみに囚われては儘ならないですよね」
シグルは少し黙って「分かりました」と言い
「時を見て彼女に告白します」
「おう、上手くいったら祝っておくよ」
そして本題に戻す。
「んでだ。国王になったからにはまず各国の王が集まる中央管理区に行かなきゃいけないんだ」
「中央管理区・・・確か創造神の一人息子の始祖神が祭られている中心の祭壇が世界樹になってるんでしたっけ?」
始祖神ディノワールと呼ばれている男神が人々の安寧の為に自信を中心として世界樹を誕生させた場所である。
終焉神が来ては供物を実の兄である始祖神の所へ持って行く事がある。
その為、世界樹の管理と言えば精霊魔導皇かまたはエルフ達とされている。
「・・・ん?って事はその世界樹の管理にはシヴァ様が?」
「あぁ、何でも全てを統べる代表が暫く居なくてエレア母さんが管理していたからね。俺自身も管理する年齢になったからついでにって事で」
取り敢えず話は続々と進み
「あっ、そうだ」
「どうかしましたか?」
「うん、実はね」
彼の元へ訪れる前にい、一度彼女達冒険者パーティーが挨拶に来ていた。
「ラティとはどうだ?エルフの親族関係で少しぎこちなかったか?」
「あ~、それですか」
シグルは苦笑いしながら
「実はカイザー君に背中押されましてね」
「ほう、それで二人で話し合ったのか」
「えぇ、一応多く居たエルフ達の中では長の実子だったので彼等のまとまりが上手くいかなかったせめてものお詫びとしてきちんと謝罪しました」
以外にもラティは気にしていなかったらしく、逆に謝られてて慌てて居たらしい。
「そっかそっか。他に居るエルフ達にはしっかりと説明が出来るかい?」
「勿論です!こうしてシヴァ様に直接出迎えたのもそう言った決意表明みたいなものですから」
シグルはそう言って一礼する。
俺は頷き
「きちんと決めたのは良い事だ。それでこそ国王としての一歩だよ」
「はいっ!」
話は綺麗に終わり、二人に見送られながら自然公共国を出た。
「さて、久し振りに魔物を狩ってから帰るか」
俺はそう言って森の中を散策しながら魔物狩りをするのであった。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




