とある青年ととあるギルドマスター達
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「今日も依頼受けに来ました」
「シヴァさん?!ちょ、丁度よかった!緊急依頼来てるので今すぐ受けて下さい!!!」
俺とユウは受付嬢に言われるがままに緊急依頼を貰い目を通した。
「どれどれ・・・『勇者の遺物駆除』?スマン、詳しく教えてくれ」
「分かりました。ギルマスのお部屋までお越しください」
受付嬢の人にギルマスの居る部屋に入れて貰い、挨拶を軽く済ませた。
ギルドマスターは女性でウィルバース=ウェッカーさん、20代にも関わらず各国に全ての冒険者ギルドを総括するギルドグランドマスターなのだ。
「ウィルバースさん、これなんですけど・・・」
「【勇者の遺物駆除】・・・ですね」
「私達を召喚した危険人物だった前の勇者絡み・・・ですか?」
ユウがそう言うとウィルバースさんが頷く。
話を聞くとユウ達を召喚し、姿を消した(※あるいは亡くなった)勇者達が前に一度誰にも見つからぬように幾つかのダンジョンに襲撃するよう魔法陣の書かれ、組み込まれた特殊な金属製人形、通称【勇者の遺物】が次々と新米冒険者達によって発見されたのだと言う。
「それも全て姿を消した勇者達の姿を模したヤツでしてね。それも見つけた場所が隠し通路だった事もありこうして緊急依頼を各上位冒険者達に通達したんです」
既に何組かの調査団を各ダンジョンに上位冒険者と共に派遣したらしく、遠い場所からだと数十日で戻る予定のひと組もいるのだと言う。
「・・・それで動くかどうかわからないその異物を動かせずに駆除出来れば良し、出来なければ別の冒険者共合流して破壊する方向・・・って事ですか」
「そう言う事です。なので――――シヴァ様の所で居候しているお仲間の皆様にもご協力いただけないでしょうか?」
「そうだな・・・俺等が貰う報酬は倍になるが・・・それでも良いか?」
俺がそう言うとウィルバースさんが頷いた。
「報酬は支払います。どうか・・・宜しくお願いします。」
「・・・そうか、分かった」
俺は懐から改良してある通信用魔導具を出して
「聞いたな?全員各所に派遣しに行ってくれ。もしかしたらお前等を催したヤツもあるかもしれないぞ」
『りょーかい。そっちも目的地近いかもしれないわね?』
話を終えた俺は早速ユウと目的地に行く事にした。
一方、ギルドマスターの方では
「・・・あの御方を前にしてよく頑張ったよ、私」
「シヴァ様が緊急依頼受理しました」
「分かったわ。報告有り難う」
吸った息をゆっくり吐くウィルバースは外見は厳ついような視線をするが・・・中身はただ単に肝が小さい・・・いや弱いビビリなのである。
シヴァとユウを担当している受付嬢が報告を終えて部屋から出るとその場から立ち
「しっかりしろ私!こんなんじゃギルドマスターとして情けないぞっ!」
彼女はそう言って自分の両頬を少し強めに二度叩く。
スッキリした彼女は軽めに運動しながら彼等の帰りをただ待つ。
「(・・・どうやら、吹っ切れたようですね。ギルドマスター。)」
ウィルバースの居る部屋を出た彼女はそう思いながらその場を去る。
「先輩!この後の事なんですが―――」
「各ギルドと冒険者達に通達して【シヴァ様とユウ様の直属の仲間が支援しに来て下さるのでしっかり気を持って】と」
その受付嬢―――名をリリル。
彼女のその指示で後輩は頷き早速連絡係を総動員して出発した。
「(ご検討をお祈りします。シヴァ様、ユウ様・・・。)」
彼女は一人残り、全ての業務を熟しに動き始める。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を使うギルド職員~」
の2作品もお勧めです是非ご覧ください。




