とある青年ととある嫌悪貴族―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「――――で、後の御夫人達なんだが身分を剥奪して農家の多い土地へ飛ばす事に決定したよ」
「お疲れ様。国王としての職務で忙しいだろうけど休みもちょくちょく入れておきなよ」
俺がそう進言するとエルデ国王は「流石に参ったから仕事は臣下達にやらせておくよ」と疲れ気味の顔でそう言った。
もう本当にそうした方が良いと思う。
「俺が宰相達に代わりに頼もうか?」
「いや、自分の口から言うとするよ。流石にそこまでして貰っちゃ俺が情けないからね」
そしてここからが本題である。
エルデ国王は手紙を一枚俺に差し出し
「それと・・・君の祖母でもあるヴィヴィアン公爵太后なんだが――――」
「知ってるよ、風の精霊達から聞いた」
エルデ国王が微笑み
「そうか、分かった。この場を持って君に【公爵】の爵位を献上しよう」
「謹んでお受けする」
俺とエルデ国王のやり取りを見たユウが俺から手紙を受け取ると
「もしかしてヴィヴィアンさんは――――」
「世間では年齢による終命だと認識させておいた。本当は魔力が枯渇した事と元々心臓に弱い御方だからなそれでそこに書いてある庭付きの屋敷を私の方で保護しといたよ」
「助かる。お婆ちゃんの事だから俺には内緒だと言う事言ってたろ?」
エルデ国王は流石だと言い
「この屋敷を君が持っておいてくれないか?」
「そうするよ。後は・・・そうだ、ウチに居るメイドじゃ屋敷の掃除や家事なんかも大変だろうから6人程雇いたい」
エルデ国王は頷き
「それなら私の方から人づてに頼んでおくとするよ」
「宜しく頼む」
最近までだとユウが手を空いている事もあるが、将来の事を考えてメイドをより多めに雇う事にしようと事前に全員と話し合っていた。
「それとついでに希望を伝えておくが・・・何かあるか?」
「そうだな・・・・」
メイドとなると限られてくる事がただ一つ。
「炊事や洗濯を含む家事を・・・完璧でなくても良いな。しっかりと働いてくれる子で15歳以上で成人している子を3人、もう3人は仕事の当てのない家庭だけを厳選したい」
「成程・・・分かった。そう伝えておくよ」
話し合いが終わり、俺とユウはそのままの脚で白を出て拠点へと帰路についた。
丁度皆が居て食事中だったので、食事後に皆を集めた。
「って事で暫く王都の方へ自分達の拠点を移す事にする。勿論この家はあの4人と白狼皇お爺様とエレナお母さん達に住まわせようと思う」
「それじゃあ・・・精霊界の里の所とこの家とを結界で繋げて景色と同化させるって事ですか?」
ラスがそう聞き俺は頷く。
「国王から聞いた話だと・・・お婆ちゃんが住んでた屋敷は相当広いらしくてな、拠点として使っているここよりも倍と広いって聞いたぞ」
「そう言う事だから私達の新しい拠点として住むのと、メイドを新しく6人雇う事にしたの」
「成程ね、確かにここより広いとカルアーとシエルの二人じゃ負担になるからって事なら私は賛成よ。それに王都にあるのであれば王都から神聖教皇国の聖都までは距離はそんなに遠くないから楽だし」
ユウが言い終えるとエナがそう言って納得する。
他の皆にも意見を聞こうと思ったが・・・皆同意見であるが為、翌日と翌々日辺りに引っ越しを・・・と決める事にした。
「それじゃ皆エナお手製のマジックバックを貰って明日作業に取り掛かってくれ」
俺がそう言うと皆頷いて解散した。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を使うギルド職員~」
の2作品もお勧めです是非ご覧ください。




