とある青年ととある嫌悪貴族―その①
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「んで、始まったは良いが・・・・」
「凄い緊迫してるね」
俺とユウは特別席をアビス国王もといエルデ国王の御厚意により用意して貰い、そこで傍観していた。
意外と裁判は順調に進んだが・・・
「―――――であるからでして!」
「いいや、それは吾輩のセリフである!」
例の二人の公爵はお互いに牽制しながら被せに被せていく。
当人である二人の冒険者は困った顔で話を聞いていた。
傍に居た騎士の一人が来て
「エルデスタズ国王もソロソロ我慢の限界が来ているので・・・・手助けお願いします。シヴァ様」
「分かった」
俺はそう言って騎士と一緒に壇上に上がり―――
司会者が俺の紹介をする。
「当人たちの長きにわたる話し合いの終止符を終らせるべく、この場に特別に越して戴きました。シヴァ様でございます」
「話は聞いた。つっても――――」
俺は双方の被告側を見て
「君ら二人は貴族としては相応しく無いとこの場で断言する」
「そ、そんな?!」
「なっ何故ですか!精霊魔導皇様!!!」
傍聴席側の周囲の中年前後の貴族達は皆誰一人として非難する人は居ない。
むしろ皆が皆俺の対応が正しいと思っているようだ。
・・・騒ぐ二人を除いて。
「理由を二つ述べていいか?裁判官」
「よろしくお願いします」
エルデ国王から許可を貰った俺は二つ理由を言った。
・貴族とは似付かわしく無い行為
事前に話を聞いた時は二人の家庭は長年いがみ合っていた。
冒険者ギルドを巻き込んでまで相手より上を狙っていたと言う話。
「別を言うとライバルとして競い合うのは貴族同士でも貴族じゃなくても多くの冒険者に競い合う事は認められている。だが・・・」
・当人、アガテ公爵とモンドラ公爵のみ貴族の中でいがみ合っている事実。
冒険者ギルドから聞いた話、当の二人のどちらかが怪我を負った場合それに対する偽造の慰謝料目当てによる恐喝目的を双方は企てたと言う話。
「双方の爵位は貴族。立場上他の爵位が低い貴族達が最も見習い、憧れる様な爵位だ。貴殿らは・・・その自覚がおありか?」
「あっ、あるに決まっている!隣のコイツよりはな!」
「んなっ!吾輩がそうだ!貴様がそう相応しいように聞こえたか?!」
「何を?!」
「ぬぅ~」
また二人がいがみ合い、話が続けられなくなった。
国王が俺に視線を合わせて来たので仕方なく―――
「【ここは裁きの場だ、貴殿等の喧嘩を見物に来る為の場では無い、恥を知れ!】」
「「?!」」
俺は威圧を放ち、アガテ公爵とモンドラ公爵を黙らせて大人しくさせた。
俺は続けて
「裁判官に変わって貴殿等に判決を言い渡す。【爵位剥奪、後の国外追放】に処す!貴殿等の私物及び金銭による裏も既に騎士達が調べ上げている。この判決を下った貴殿等は一切の国外跨ぎ及び王都の城下町ならびに新領主管理下の下の領内に留まり続けている場合は奴隷処分として捕縛する!」
「「そっ、そんな!!」」
「連行せよ!」
俺の指示により騎士達は6人程二人をがっちりと捕まえてその場を立ち去る。
これにて裁判は終了した。
「オッホン。シヴァ殿が来てくれた事により今回のトラブル元の者の対処を終えた。よってこれにて裁判を閉廷する!」
俺はその後、エルデ国王との話し合いをする為、ユウと一度国王の私室にお邪魔する事にした。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




