とある青年ととある知人メイド―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「そうだな・・・精霊の祝福を送ったらいいかな?」
俺がそう言うとアイシャが身を乗り出して
「是非!」
「お、おう」
俺やユウが彼女のその目の輝きに少し引いて距離を取った。
彼女は慌てて落ち着き
「それよりも・・・ここに来るまで魔物とか襲ってきませんでしたね・・・精々ゴブリンが出る位だと思っていたんですが・・・」
「フェンリルおじさんが居座っているからね」
大人の殆どが精霊王に並ぶ対の強さを持つ白狼皇の名を知っている。
その為大抵その森は安心する程魔物が出てきたりはしないので知っている大人は安心するのだ。
「それなら良かった。あっ、そうだ!」
彼女は懐からとある手紙を取り出した。
「招待状か?」
「えぇ。エンズ様がこちらに向かう旨をお伝えした所こちらを差し出すようにと」
王家の証であり封のしてある紹介状を貰い、さらにはドレスとタキシードまで貰った。
ドレスの方はユウの為の物らしい。
「態々すまないな。これらは貰って良いのか?」
「えぇ。いずれ何度かパーティーの催しにも参加する時が来るのでその時の為にとっておいてください」
俺はカルアーとシエルを呼んで
「今日の夜開催だそうだ。ユウの身支度を頼む」
「畏まりました」
二人はそう言ってユウと一緒に手渡されたドレスを持って自室に戻った。
俺もその場で立って身支度を整う。
「それじゃあ私は廊下で待っていますね」
「分かった。」
そう言ってアイシャは玄関の方まで出て行った。
俺は今身に着ている服とズボンを脱いでタキシードを着こなした。
「上も下もピッタリだな・・・ズレとかも無く完璧だ」
水と風と火の魔法を使って髪をオールバックにして固めた。
「シヴァ~こっちは着替え終わったよ~」
「こっちもだ。そろそろ出よう」
アイシャの居る玄関へ行き、外で待っている馬車に乗って動き出した。
家の事もある為シエルとカルアーを家で待たせた。少し薄暗い時間帯で催しならウチに住んでいるメンバーも向かうだろうと思ったのだ。
「どう?シヴァ。似合う?」
「あぁ、凄く似合う」
ユウはちょうど髪がある一定間隔で結構な長さで伸びた為、銀色のプリンセスアップの髪形になってそれに目立つかのように少し暗めのグレー配色に近い銀色のドレスを着ている。俺はと言うと普通に黒のタキシードだ。
アイシャはメイクや髪型までさらりと変わったユウと一風変わったオールバックの髪形にさらにイケメン顔が目立つようになったシヴァの顔を見て少し微笑んだ。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




