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シヴァ~精霊達に愛された精霊魔導皇~  作者: ユウタ
第五章【貴族の章】
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とある青年ととあるご老人―その②

※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。

爵位の返上。

己の身分を王族に返す事で貴族から平民として扱われる事がある。

余程の事が無い限り爵位返上をするのは王族の判断でなければ極めて異例である。


「その御方・・・ランドウさんはなぜ爵位返上を?」

「シーリス=ランドウは長年王族の右腕として宰相と同じ立場として活動していたのだけど・・・娘さんが不祥事を起こしてしまってね、その娘さんこそが―――」


大賢者、オーリー=ランドウ。

勇者と同様共犯者だが次世代勇者メンバーの一人をこの世界に召喚して以降

何故か生き永らえてしまい魔力が無い状態で自分の家族に囚われてしまったと言う。


「それで彼女の父親であるシーリス君は責任を感じて爵位を返上してこの地を去ったっていう訳」

「国王とか宰相とか止めて来る人は多かったでしょ?」


俺のその問いにヴィーお婆ちゃんは頷き


「ランドウ公爵家に続いてカリヴァー公爵家もね・・・でも結局勇者の件で彼女は生きてしまった為に今こうして爵位を返上する前に捕まえてここに幽閉しているの」

「成程」


錘で繋がられている彼女に近づき


「彼女達に呪いをかけたのは貴方か?」

「・・・・・・」


疲弊しきった元大賢者は涙を流しながら頷く。

召喚された人は必ず大賢者だった(・・・)彼女が呪いを付けていた。

その呪いこそ―――殲滅の呪いだ。


「――――――っ」

「あぁ、アンタが呪いを解けば彼女達はその使命を背負わなくても良いし国王がこの事を知れば君に情緒酌量の余地はある。・・・どうだ?」


彼女が必死に何か訴えながら口をパクパク動かしている。

必死に生きたいが為に藻掻(もが)いているのだろう。


「・・・分かった。先ず回復してから彼女達に会いに行くか・・・さてと」

「国王の事なら私が直接話を通しておくわ」

「・・・有り難う、お婆ちゃん」


俺はそう言って牢から転移魔法で自宅に戻った。

彼女達に説得するのは容易ではないと思ったが・・・俺の事を理解したらしくすぐ元大賢者・・・オーリーを許した。

因みに呪いの件に関しては彼女達のへそに不思議な紋様があった事でそこから判明したのだ。

彼女達は命令を受け入れるしかなく今に至るわけだが―――


「――――ふむ、分かった。貴方の言葉を信じようヴィヴィアン殿」

「それでは私は自宅で一生を終える為に過ごしますね。出来れば孫に私の事を聞かれない様に」


一方、ヴィヴィアンは国王アビスに話を付けに行った。

無論、シヴァに一生仕えて一生を終えると言った条件だ。

シヴァなら問題無いとヴィヴィアンの案に太鼓判を押した。


「さて、これから少し忙しくなるな」

「しかし、ランドウ家にて投獄された彼女の解放条件であれですか・・・中々良い案が出ましたね」


ヴィヴィアンが城を去ったあと二人はそう話す。

精霊魔導皇なら寧ろ全てを受け入れてくれるだろうと確信しているからだ。

一方、オーリーが完全に回復した後約束通りにユウ以外に掛けた呪いを瞬時に解き、解放した。

そう言えば既にエナは呪いを自力で解く方法を身に着けていたらしく、俺に初めて会う前に既に呪いを解いたのだ。


「さてと、君は新しい姿と名前で生まれ変わるべきだと俺は思う。どうだ?」

「シヴァ様が望まれるのでしたら・・・お願いいたします」


彼女のその答えに俺は頷き


「分かった・・・・それじゃ新たな身分を君に授ける。名を――――」


次の日、ヴィヴィアンが長年の時を終えて命の活動が眠りについた。

手紙には【公爵】の爵位と所持していた家と庭を授ける旨の手紙を国王が読み上げた。

国王が読み上げ、その手紙に王族や他の貴族も納得し批判する物は誰一人いなかったのだ。

今回の話はここまで。

当作品以外にも

・「オメガ~追放者の絶対支配~」

・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」

の2作品もお勧めです。

是非ご覧ください

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