とある青年ととある剣聖少年―その③
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「今日はお越しいただき有り難う御座います。主君」
「おう・・・んでアイツは留守か?」
俺が呼ばない時はいつもエンズの隣に居るのだが・・・
そう思っていたら提督らしき女性が来た
「シノビの者は代々寒さの耐性が無く暑さによる耐性しか持ち合わせておりません」
「そうか、ところで君は?」
俺がそう言うと女性提督は敬礼し
「私は今から向かう場所の出身者で名を[ニスペ=デュイネ]で御座います!」
目的地の場所周辺は大体山々しか無く、村やましては町など建物が一切ない場所だ。
そこの出身と言う事は・・・
「(孤児か?)」
「(えぇ、両親は不明ですが多分例の人間以外の多種族の不正種族売買の件に関わっていた一族の元御令嬢かと)」
「(成程)」
家族に山に捨てられた挙句、過酷な雪山での生活を耐え抜き鍛え抜いた。
まさしく雪山のスペシャリストだ。
「良いなお前達!シヴァ様は我等より上の立場だ!何があっても口答えするようなのは一切するな!」
ニスペがそう言うと先程まで緩んでいた兵隊達が一斉にきれいに並び敬礼をする。
「準備出来たか?」
「はっ!我々は常日頃から訓練を欠かさずやっているので忘れる物など一切ありません!」
俺としては少し緩くても良いんだが・・・エンズに目線をやると
エンズは申し訳なさそうな顔になり、小声で謝罪をする。
「申し訳ありません、あの子は正義感の強すぎる子に育ってしまい・・・不正や軍の緩みを見ると強制的に正してしまって」
「もしかして・・・」
兵隊達の方を見ると全員が全員緊張している状態だ。
彼女は頷き
「えぇ、彼女が居たからこそ多少はと思ったんですが・・・」
どうやら魔物よりも彼女の方が前途多難らしい。
魔導鉄道と言われている不思議な形の電車の前に付き
「足元にお気を付け下さいませ」
列をなして敬礼をした彼等に見守られながら次々と乗って行き―――
最後の二人の兵隊を乗せて動き始めた。
「動いていないって言ってたけど・・・心配する程でも無かったな」
「ですね、目的地に着くまでお座りください」
俺と弟子二人が先に座ると後の二人も同時に座り兵隊達が二人の後に一斉に座った。
目的地に着くまで温暖効果のある外套を兵隊から受け取り、着こなして準備が整った。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




