とある青年ととある剣聖少年―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「ふむ、腕前は悪くはないな」
「有り難うございます。・・・・しかし」
カイザーはそう言いながら手に持っている刀を優しく撫でるように拭き眺めている。
「物足りない・・・って顔か」
「えぇ、正直言ってどの剣技もどの立ち回りもどの位置での構えも対応は出来るんですが・・・」
俺は彼をじっくりと見て観察をする。
ただ物足りないという点については―――少し見当がついた。
「・・・一つ良いか?」
「どうぞ」
カイザーはそう言って刀を懐の鞘にしまい込む。
そんな彼に俺は
「実践的な訓練か本番は?」
「訓練も本番もたったの一度だけです」
カイザーがそう返したので―――
「ミカゲ」
「こちらです」
俺が呼ぶと必ずミカゲは影を頼りに現れる。
シノビの間では「術」の部類に入るが他だと「魔法」と言う解釈になる。
要はシノビは「影転移の術」で他が「影転移魔法」と言う括りだ。
話は戻すがミカゲの懐からカイザーの能力の書いてある紙を受け取った俺は中身を見る。
「・・・ふむ、『仲間が一人訓練中に木の棒と木刀での実力差で勝ち、本番では魔物討伐ではゆうに1000超えて盗賊等の国民や村民の暮らしに害為す者には軽く20を超える』・・・か」
「その日以降自分は暫く訓練や本番等の隊列から除外されて結局大佐の下で護衛をしましたが・・・」
彼は冒険者としての才能も群としての才能もあるが欠点的なのが・・・性格と俺は思えた。
と言う事で―――
「ラティ、そしてカイザー。お前達にはとある任務をこなしてもらう」
「「とある任務?」」
ギルドの使いが月に一度訪れる事がありその時は【緊急及び非常時】のみと言う約束を交わしていたものだけに限る。
「『ザッケ北凍洞窟』の豪雪怪男の制圧だ」
スノウフットマンとは・・・遥か北のコタツの出身地にある陸地に洞窟が複数箇所あり、その内の一か所がその人型で怪男系が多くいる。
その亜種が先程も言った豪雪怪男だ。
「怪男系・・・確か進化先が無い代わりに割と友好的魔物ですね」
「その亜種である豪雪怪男を倒せと言う事ですか?」
二人のその話に俺は頷く。
確か帝国に近く専用の魔導鉄道がありそこから数分とすれば目的地に着く。
「今はそいつらが増えた影響で魔導鉄道自体お前の属した軍が向かって居るだろ?」
「えぇ、時折課外実施としてやる事になるんで」
二人は俺が本来やるその任務に同行して貰う事になった。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




