とある青年ととある小麦色エルフの女―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
エルフの系統と言えば基本的に風や土や木と言った属性を基本的に使いそれら以外の属性はあまり使ったりはしない。
特殊な力を持ったエルフを含む【特別】と言った部類。
通常種族の特別進化と言ったカテゴリに入る部類なのだが・・・・
「エンダーカーキエルフ・・・」
「エンダ―を知っているんですか?!」
俺は頷き、精霊の泉を守る守護神から教わったと言う。
「も・・・もしかして」
「キミが思っているので正解だよ」
彼女は唾を飲み込み驚いた。
彼女から色々聞いたが―――
「君の目的地にもエルフやダークエルフ達は居るが・・・歓迎されないのか・・・」
「師匠名義では申し訳ないのですが自分で実力を付けて認めて貰いたい・・・っ」
ラティはそう言うと手を強く握り締めていた。
「・・・分かったラティ、俺が直に鍛えさせよう」
「お願いします師匠!」
そもそも特別とは別に災害と言われる凶悪な魔物に近い俗称がある。
言うなれば災害系統の一つの「エルダートレンド」。
大樹が魔族の血を吸収すると変化する災害だ。
「今更ですが師匠、私の適性は・・・?」
「ハッキリって君はエルフ特有の風と土と木の属性は使えず逆に聖属性と魔属性が扱えるぞ。君の隣に居る子は未だ空の器の状態だから扱えてないかもしれないな」
「なるほど」とラティは言葉を返し傍に居る精霊を手に取る。
彼女の傍に居る精霊は下位精霊にも満たない“空の器”とされる“球体”の状態だ。
「エルフなら誰でも知って居るだろ?精霊の成長過程」
「はい、母が病気で亡くなる前に少し。精霊の成長は一つを除いて三段階。零段階目は「空の器」である赤ちゃん態。一段階目は小精霊を含む下位精霊で人間で言う1歳児から5歳児の幼児態。二段階目は10歳から19歳の成人態で中位精霊。最後の三段階目は上位精霊で30歳から50歳までの古兵態・・・ですよね」
俺は「その通り」と言い
「他にも特位と神位があるのは知っているか?」
「はい。確か師匠の御兄姉が神位の四神獣ですよね?」
そう、そして特位は俺以外の人間には扱えない特殊態を持つ精霊で
精霊を扱うエルフや職の人達は特殊な訓練を受けなければ意味が無い。
但し、エンダーやエルダーの系統であれば容易い。
「それじゃあ私の隣に居る子も・・・?」
「あぁ、特位か神位どっちに転ぶかはお前達次第だけどな」
ラティは少し考え
「・・・分かりました。自分の修行をこなしつつこの子の特訓も兼ねて頑張ります!」
彼女の闘志は燃え尽きる事無くさらに増幅しやる気に満ちていた。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




