とある青年ととある大鷲の幼子―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「さてと・・・ここが港町か・・・」
俺は次の保護対象である億年の鮫に会いに大港町オーディウスに来た。大港町は国王が大の海産物好きであると言う事で元々森に海岸にと言った場所を自らの努力と人望により今現在の港町が作られたのである。
因みに水の下位精霊と海の中位精霊から調査済みである。
「海の場所だと獲物を手早く取ったりするらしいが・・・・どこだ?」
俺はそう言いながら海岸沿いをくまなく探す。
すると、海の奥から水しぶきが段々と上がり―――
「とったどー!!!!!」
「(既に人の姿になっている!?)」
俺はその場で億年の鮫の子供に遭遇した。
一方、ユウ達の方では―――
「―――あら、もうご飯なのにぐっすりね」
まだ幼いコタツとリンドが仲良くぐっすりと寝ていた。
リンドは寝る事が大好きらしく、こうして一番大はしゃぎするコタツでさえリンドにつられて一緒に寝る事が少し増えたのだ。
「さてと・・・コタツ、リンドお昼だから御飯食べましょうね~」
「んぅ~・・・ママぁ眠いぃ」
ユウは微笑んで
「はいはい、ママと一緒にお顔洗いましょう。トール手が空いてるならリンド起こして貰って良いかしら?」
「畏まりました。リンドちゃんご飯できてるから起きましょうね~」
続いてリンドがあくびをしながら起きて来た
「あ~い、あたちも顔あやゆ~」
「ささっ一緒に洗面台行きましょうか」
顔を洗い終えたコタツとリンドは床でユウとトールの膝の上に座り食べさせて貰っていた。
食事中にグリモも戻って来て洗面台の所へ行き手や顔を洗ってきて一緒に床に座って食事に手を付けた。
食後の後はコタツはしっかりと歯を磨きコタツを見習ってリンドも歯磨きをする。
「それじゃ私はまた警備に行って来ますね」
「夜食は私が準備致しますね」
とテキパキとトールとグリモが行動しユウは完全にコタツ達の面倒を見る事が出来るようになった。
そして夜も同様。
「―――っとこれ位ですね」
「トール先輩、トール先輩の担当区域が終わったら次私がここを担当しても?」
「全然いいですよ・・・って言うより翼の在る無しじゃ仕事が大分変化しますね」
夜は灯りを蝋燭一本に灯すだけにしてリビングで会議をしていた。
彼女達のもう一つの目的は――主人であるシヴァやユウの仕事の分担を極限にまで減らす事。
それをこっそりと二人だけで勝手に決めているのだ。
「さて、私達も見回りあるので寝ますか」
「そうですね、トール先輩」
翌朝もいつも通りである。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




