とある青年ととある古虎の幼女―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「コタツちゃんの寝顔カワイイ~」
「そうねぇ~」
セーヴ大森林から戻って来た俺達は人間態になった幼女のコタツをソファーに寝かせていた。俺と
ユウが昼ご飯を作り他のメンバーはやる事があるので一旦解散と言う形になった。
「ってか、今更だけど・・・花束を貰う祝い事って大体結婚式の時ぐらいだよな?」
俺は野菜を切りながらそう言う。ユウは少し微笑み
「そうねどの世界でも共通だけど・・・付き合うって事はそのカップルは結婚も確定しているって意味だから結婚する日はそんなに苦労しないと思うよ?」
「それもそうか」
俺はユウの手軽な説明に頷く。
因みに精霊魔導皇が人と付き合い、結婚までに至った場合は――――度重なる幸運がその精霊魔導皇の周辺以上に訪れる。
人々はそれを祝して花束を贈ると言う風習があるらしい。
因みに戦争がまだあった先々代の精霊魔導皇の時代にそう言う習わしを各国の代表の王達が提案し、議論しながら決めたらしい。
「・・・!」
「・・・ん、起きたか。おはようコタツ」
御飯の匂いにつられて起きたコタツが体を起こした。
そんなコタツが――――
「お腹空いた。パパ、ママ」
「「!?」」
突然の呼び方に俺とユウは驚きコタツの方へ顔を向く。
一度ユウと顔を見合ってからまたコタツの方へ向く。
今、「パパ」と「ママ」って・・・言った?!
「成程ね。因みに魔王はこの事、知ってた?」
「いいえ、少なくとも魔物とはいえ変異種でなければ人の姿には生まれ変わらないはず・・・・」
食事とコタツの事についてと言う事で一旦魔王を含む皆に集まって貰っていた。
トールやグリモは既に知っているので二人にも出来る限り見た事をそのまま話して貰った
その後魔王が口を開き
「となると・・・友好的な魔物に人間の魂が入り込んで心身一体化したんじゃないかしら?」
「それじゃあ・・・精霊の泉でその魂と契約をした・・・って事か?」
少なくとも転生者の不甲斐無い魂かもしれないと俺の言った後に魔王は言う。
「フェンリル様は多分知っているでしょうね・・・まぁ、だとしても一切話さないだろうし」
確かに白狼皇お爺様はそんなこんなで話したりは一切しない。
知性があるとはいえ立派な魔狼の変異種で友好的な存在だ。
そんな御方が一つや二つの隠し事なんざザッといくらでもある。
「パパ?まおーさま?どうちたの?」
「ん~何でもないぞ~」
「そうよ~。だから気にしないで、コタツ」
二人でそう言いながらコタツを膝の上に載せて頭を撫でる。
さてと・・・と背伸びをした所で魔王が何か気付いたように突然立ち上がって
「もし・・・コタツ本人がなれると言うのであればもしかしたら他の友好的な魔物も見つけ次第保護すれば・・・」
「成程、だとすれば王都のギルドに行かないと」
俺はこうして保護活動を始めようと思ったのである。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




