とある青年ととある古虎の幼女―その①
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
一週間後、恋人となった俺とユウは色んな人達に祝われたりお祝いの印として複数の花で彩られた花束を貰った。
「こんなに落ち着かない日が来るとは思わなかったよ」
「私も!貰った花束の半分はやっぱり精霊の里に行って植え直すの?」
俺は頷く。
流石に花束一つ分さえあればあとは色が映える。それにエレア母さんに渡すとすっごい喜んでいたし、それに俺がユウと付き合う事になった旨を話したら大層喜んでいた。
数日前、今のユウ以外の勇者メンバー達が俺たち二人の事を聞いて各国に祝電がお偉いさん達の耳にまで届いた。
「流石に送ってくるものまで豪華じゃないから有難かったね」
「あぁ、王族とは言え、流石に褒章よりも立派過ぎる物は受け入れ難いしな」
感激に浸る前にコタツの姿が先程までない。
いつもなら俺かユウの膝の上かもしくはソファーの上か専用の少し大きめなベッドで寝てたりするが、そのベッドの上にも見当たらないのだ。
「シヴァ様、ユウ様コタツを発見いたしました」
「本当か?グリモ!」
空から監視をしていたグリモがコタツが大森林の奥の少し大きな泉の隣ですやすやと眠っていたらしい。
早速迎えにユウと行く。
大森林の奥深くにある泉に向かうと―――
懐かしく美しい真っ白な毛並みの狼の魔物―――白狼皇。
俺を見つけてくれたゴブリンさんが讃えている唯一の存在であり、門の元守護していた魔物だ。
『久しぶりだな、儂が見ない間に大きくなりおって・・・シヴァ』
「お久しぶりです。フェンリルお爺様」
ゴブリンさん同様拾ってくれた恩人である為、俺は片膝を地に着く。
『彼奴が・・・お主の女子か?シヴァ』
「先代勇者の力によって呼び出された今の勇者であるユウです」
少し腑抜けた笑いをする白狼皇お爺様が続けて
『ふむ、精霊王からは聞いとったが・・・まさかその純粋で真っ白な心の魔力を持った女子を彼女として手に入れるとは・・・その女子をお前の妻として娶る事を期待しているぞ』
そう言い豪快に笑う。
白狼皇お爺様は魔力や霊力が普通の人以上に体内に備わっており、未だ現役で動いている為、力そのものも一切衰えていない。
歳はと言うとエレア母さんよりも1000歳年上である。
・・・精霊王であるエレアお母さんはトップなだけあって5000歳をも歳を取っていてそこらの魔族や長寿である種族達より長生きである。
『それと・・・ホレ、コタツを守ってやっておいたぞ。この場所が気に入っていたらしいからな、結構寝ておったぞ』
「・・・えーっと、その女の子本当にコタツ?」
『そう怪しむな、お前さんの配下に調べて貰いなさい』
白狼皇お爺様が行った後に少し遅れてトールやグリモが来たので状況を説明する。
俺の説明に納得した二人は一度白狼皇お爺様に一礼をしてから言われた通りコタツ?(幼女)を調べる。
「魔力が合致しているのでコタツ本人ですね、」
「魔力の質が変わって無いし本人だと思ってまず、間違いありません」
トール達から聞いた俺は白狼皇お爺様に挨拶を終えた後、自宅へとコタツを抱っこしながら戻っていったのである。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




