とある青年ととある聖者―その③
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
何かともあれ先代聖者の件は教皇猊下の鶴の一声により180度変わった。
「あ!聖者様だ!」
「聖者様!貴方のお陰で夫の体の具合もすっかり良くなりました!有り難うございます」
神聖教皇国の女性達は皆誤解があった事でほとんどの人が謝罪していたがリリは然程気にしておらず、逆に頭を上げてくれと皆に必死に説得している。
それに彼女が聖教国の出身の他の女性達とも蟠りが解けてすっかり馴染むようになった。
「さてと・・・暇だ」
聖者の件を終えて新しい幹部まで手に入れた俺は今暇を持て余している。
狩りに行こうにも彼女達に任せてしまい、家に居るのはコタツと俺とユウだ。
因みにリリとヤンはエナと共に護身術や聖魔法に着いての基礎知識の勉強を教えに神聖教皇国に在る小さな学校に出張している。
「(ふ、二人っきりだぁあっ)」
ユウは今にでも顔が真っ赤な状態だ。
なにせヤンが襲撃して以降、何故か俺を見つめ見られると眼を反らしそっぽを向く事が増えた。
コタツは今回は俺とユウの間に挟まった状態で寝ている。
「・・・・ね、ねぇシヴァさん」
「なんだい?」
ユウは続け様に
「シヴァさんって家族以外に好きな人っていますか?」
「好きな人・・・か、いや居ないかな?(一回聞かれたな・・・この質問)」
その事を聞いたユウは安心しきった顏で寝ているコタツに撫でながら
「私、今まで恋愛とかあまりした事が無いんです。だから今こそしてみたいなって・・・思うようになって」
そう言い慈しむかのような表情になった。
俺は今までエレア母さんや精霊の皆と共に家族として暮らしていたから
俺も恋愛って言う者にあまり興味を示していなかった。
いや、見向きもしなかったって言う方が正しいか・・・よし、それなら
「それなら・・・俺と付き合って欲しい。勿論俺や君も分からない事の方が幾つもある。だから―――」
「・・・私の方からもお願いします。シヴァさん」
一方その二人を余所に家の中に入りづらくなってしまった
トール達3人であった。
「木々を増やした?」
「らしいです。王国の冒険者ギルドから聞いたんですが、元々あった引っ越し前の家を更地にした場所にまた新たに木の苗を植えて育てるらしいです」
グリモから話を聞いた俺やユウの知らない間にシェーブの森の更地の部分を森林化していたのだった。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




