とある青年ととある拳闘士―その③
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「で、取り敢えず皆が利用するのにここ等辺じゃ少し狭いでしょ」
「そうだな・・・新しい場所で拠点作り直すか。荷物運びの殆どは上級と中級の精霊達に任せるとして」
今回俺は神聖教皇国からやる事を終えて休みを取ったエナが引っ越しを提案して来た。今では勇者パーティの面々が居るし俺やトール、コタツも含めさらに部屋をいつもの二階建ての少し広いスペースのログハウスが必要になる―――と言う訳で
「成程、それなら故郷に出入りしている森の伐採をしてそこで拠点兼自宅を建てた方が良いですね」
「そうだな・・・それだったら神聖教皇国と精霊の里と王国を行ったり来たりができるしな」
「「・・・・」」
「ん・・・どうした?お前等」
皆、彼女を見て驚きっぱなしだ。俺の相談相手が・・・勇者御一行最後の一人で聖者だからだ。彼女は今、神聖教皇国には入る事が出来ず魔王とエナとユウだけが既に精霊の里にて顔見知りでヤンとラスだけが知らないのだ。そもそもトールとはまだ顔合わせするのが初めてだが二人とは違って友好的な反応だ。
「主ぃ~流石に言って欲しかった・・・・」
「ウチも精霊の里に身隠れしているとは思わなかったネ。流石に」
そんな二人に少し謝り彼女もその二人に謝罪をする。
「我々は今エナさん、ユウ様そして魔王様以外危険視されています私は主に先代勇者御一行の後代勇者達の一部の仲間だと思われて神聖教皇国に足を踏み入れる事すら叶いません。なので私はユウ様やシヴァ様、トールさんにコタツちゃんの世話をさせて貰えるのでしたら私も拠点兼自宅の方に住みたいです」
そんな彼女にエナは続けて
「私は世話をして貰う様な人間でもないし、それにシヴァも男だから将来の奥さんにお世話して貰えばいいし」
「将来のって・・・俺に彼女が出来たわけじゃないんだが」
「あらやだ~無自覚」
困り果てる俺に揶揄って笑うエナに対して
「第二夫人の登場になりそうネ」
「ですね」
「私は第一で確定なんだ?!」
ユウ達が余所で燥いでいる。そんなユウ達の会話を聞いたエナは顔を真っ赤に染めて
「わっ私はそんなんで突っかかった覚えないし!寧ろ顔より中身が好みであって・・・・ハッ!!」
ユウも顔が真っ赤になりヤンとラス、そしてなぜか聖者である彼女も微笑ましい顔で見ている。
「ちょ、ちっ・・・違っ、違うって・・・違うってばぁあっ!!!」
そして、場所も決まった事で、大移動を始めた。
上級と中級の土と風と木の精霊達が一斉に家具を精霊の里経由で俺があの時リィズ達に出会った大森林の森の半分を伐採して木の根が張っている幹を抜いてからそこに新本拠点兼自宅のウッドデッキのロッジ付きログハウスを建ててそっから運んで来た物を一斉に配置に着いてその場で置く。
こうして俺が理想とする拠点兼自宅の完成だ。
「ふぃ~エレア母さんたちに料理を振舞うだけですげぇ疲れた」
「ふふっ。お疲れ様です」
他の皆はそれぞれやる事を優先しに外出中。俺はユウから暖かいお茶を貰って飲む。因みにコタツは俺の膝の上で気持ちよく昼寝している。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




