とある青年ととある拳闘士―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「――――って事で一応敵対はしなくなった」
『そう、良かったわね・・・随分とやつれているわね?』
「昨日今日で俺を使って引っ張り合いがあってな・・・体力がゴッソリ持って行かれた」
朝からヤンが俺に跨ってキスをしようとしてきたが危険を察知したかラスが急いで俺の元に来てヤンを無理矢理引っぺがした。
どちらも良い体格をしている為か毎回俺を自分の体に抱き寄せるように引っ張るもんだからユウとトールに助けて欲しかったが・・・二人の気迫に圧倒され手も足も出なかった。
『そう、てっきり魔王の呪いの魔法を理由に関係を持とうと思ってたけど・・・』
「流石にラスは違うだろ・・・とりあえず魔王に説教をしてもらう―――ん何だよお前等」
ヤンとラスは昨日の件で暴れようとしたから魔王に来て貰い呪いの魔法を頼んでヤンにもその呪いをかけて貰った。さらに魔王が圧をかけたお陰で大人しくなるとは思ったが・・・・
「「どうか魔王様を呼ぶのはご勘弁を」」
「はぁ~、それだったら二人で仲良くしろよ・・・」
「「それは流石に無理です」」
仲良くする事を拒否する二人に呆れつつ通信を切り
「さてと・・・そうだ。ユウ、トールちょっといいか?」
「御呼びでしょうか?シヴァ様」
「呼びました?」
俺は二人にシェーブの森に行って今日の料理用に狩って来るように言う
「コタツもついでに連れて行ってくれ、いつまでも家でダラダラさせるわけにはいかないしな」
「分かりました。それじゃ今日のお昼の料理当番お願いしますね」
「あぁ、任せろ」
俺とユウのやり取りを見たラスとヤンは二人で何かボソボソと話し込んでいる
「(なんか二人のやり取り見てると流石に敵わないアル。あの二人の間どう入れば良いか困るネ)」
「(私はあまり二人のイチャイチャを邪魔するのも何か引けないなと思って遠目で見てますよ)」
ユウ達が早速食材を取りに狩りに行っている間に余っている食材の下拵えをしていると二人が
「折角ならウチも何か手伝うヨ。手ぶらで暇するのもなんだし」
「主、私は周りの偵察に行って来ます」
「んー、頼むわ。・・・俺は―――よし、アレ作るか」
ヤンが懐から調味料を出し猪系の魔物を奇麗に洗って臭みを取ってから塩胡椒を塗す。
「それ、ランガル山の魔物か?」
「そうネ。ウチが山籠もりしていたのがランガル山でその頂きに居たヤツを狩って来たヨ」
闘気を操る彼女に敵う魔物は居ないなと感心しながら野菜を透明の袋に入れて酢と醤油を入れて空気を抜いてから袋の先を閉じて揉む。
「それはなにしてるノ?」
「ん?あぁ、ユウが教えてくれた酢と醤油を混ぜ込んだ野菜漬けのピクルスだよ、手揉みする方が一番アジがあって良いらしい」
「へぇ~凄い美味しそうネ。早くみんなで食べたいアル」
そして皆が戻って来た所で出来上がった料理を次々と出して食べる。
皆で集まって食べるとより一層幸せがあふれる。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




