とある青年ととある大賢者―その①
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「どうだ?土の中級精霊であるラウンが俺に似せて作った土人形の出来は」
「?!」
杖を持った一人の美女が背後にいら俺にイチ遅く気付き、距離を取って戦闘態勢を取る。
俺は落ち着いた態度で
「あー心配すんな、アンタが敵対しないんなら俺も敵対はしないから」
「冷静ねアナタ」
「(おもったよりメデューサ顔じゃねぇじゃんちゃんと食事を取ってる証拠だな・・・さて)」
土人形は俺の合図と共に起き上がりハンモックから降りてそのまま地面の上に立って土に還る。
その光景を見た彼女は感心して
「貴方、学園で活動している教師よりも随分と優秀ね。感心するわ」
「そうか?普通だぞ?」
取り敢えずロッジにある椅子を二人分取って地面に置き、そこで俺と彼女は同時に座る。
土精霊が新しく作った土人形が小さい丸テーブルを持って来て俺や彼女の目の前に置きさらに紅茶まで入れておいてくれた
「これを見て普通と思う人なんてあなたと繋がりがある人だけよ」
「それもそうか」
で、確認したらやはりラスの言う通り大賢者だった。
名をエナ=ヴァルハラ。
元の世界の伊国からいきなり大賢者としてこの世界に転生したと言う。
「で、勇者メンバーの悪い噂を聞いて身分を偽って教師として働いてるってわけか」
「えぇ、流石に前勇者達と同じやり方はしたくないもの。それに転生したんだから自由になりたいし」
「そうか」
思ったより好印象を抱く人だった。
そして数時間後―――
「―――ってな訳で家に居候として居座る事になった。無論今後も含めて仲間にはなってくれるぞ」
「私の予想を遥かに上回る行動だった?!」
ラスが驚きながらそう言う。「確かにそうだな」と言いながら俺も頷き今後について話し合いを設けたのだ。
「―――って事でウチに居候する条件として神聖教皇国に居る子供らの教師をして貰いたい。勿論・・・魔王やレヴィも手が空いて居る時はその日限定の教師をして貰っている。どうだ?」
「住まいを提供してくれるならいいわよ、それにその二人の専門は魔族の生態や回復魔法の技能訓練だけなのは知ってるし」
流石知っていて何よりだ。
それじゃあ―――
「大半は精霊の里で過ごした影響でほとんどの魔法は知っているしそれ以外に教えたい事が山ほどあったからそっち分野でお願いしても良いか?」
「良いわよ、その方が教師をしていた身として助かるわ」
今居る場所から神聖教皇国まではそれほど遠くはなく歩きで20分着く程度だ。
魔法士なら魔法を使って移動するぐらいでたったの数分で着く。
「んじゃ新しいメンバーも増えた事だし料理も豪華にするか」
「シヴァ様!私とユウ様とで料理するので材料お願いします!」
トールにそう言われて俺は頷き魔物を狩りにまた外出した。
「・・・それよりも、私が知らない間に結構仲良くなってるのね」
「勿論ス!ユウさんに主の為とあらばこの身を捧げる覚悟はありまス!」
「いや、別に己の身は捧げなくても良いわよ」
寧ろ普通に接しておきなさいと彼女は言い、賑やかになった。
その後は狩って来た魔物を調理して貰いご飯を食べ終えて
「ん?拳闘士には気を付けた方が良いのか?」
「えぇ、彼女は闘争本能が他人より爆発的に危ない子だから鉢合わせしたら怪我程度じゃ済まさないわよ」
拳闘士についての情報をできる限り聞いてみた。
思ったより手強い相手にはなるが・・・・
「・・・ま、あなたほどの数多くの精霊と契約している人に関しては心配する程でも無いわね」
彼女はそう言いながら苦笑いする。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を使うギルド職員~」
の2作品もお勧めです是非ご覧ください。




