とある青年ととあるはぐれ子魔獣―その①
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
『ていッ!せいやッ!そぉいッ!はぁッ!』
元々討伐対象だった変異種が人型になると言った事を聞いた俺は万が一の事も考えて留守の間だけ門番として、居る間は鍛錬をするか俺の代わりに討伐戦に加わると言ったような活動をする事にした。
『はぁーーーーーッせぇいッ!!!』
「鍛錬頑張ってんな~トールは」
その日から欠かさずにトールは一定時間の間だけ食事の後は鍛錬
活動かもしくは鍛錬と言った事を繰り返している。
彼女は力強いだけじゃ無く防御面に関しても魔力の宿した武器出ない限りはどんな素材で作った武器でも攻撃を受けても武器の方が刃毀れする事が多い。因みに―――
「そういえば最近猿系来ないですね。シヴァさん」
「トールの特性だろうね」
人型に生まれ変われる変異種には異質な力「特性」が加わる。代わりに「能力」自体は著しい。
彼女の場合は【王猿のオーラ】と言った特性を所持している為、猿系は一体とも彼女の命令以外は近づいて来ないのだ。
「さて、そろそろ昼飯を―――」
『シヴァ様ぁー大変です!』
先程まで鍛錬をしていたトールが弱々しく衰弱していた魔物―――と言うよりも魔獣らしきモンスターを連れて来た。
「千年の古虎の子供じゃん。どうしたの?」
「・・・鍛錬している時に微かに鳴き声が聞こえたので鍛錬を中断して探してみた所、弱りきった状態で倒れていたのを保護しました!」
「そうか、一応俺は治療するからここで飼いたいかどうかユウに聞いておいてくれ」
「分かりました!」
俺はトールに指示を間後、ヴルの力を使って千年間長生きすると言われている古虎を治療した。
猫系に括られている古虎は本来なら今居る場所より北方にしか生息しない生き物だ。でも何故このような温暖のある地域に居るのかは不明だ。
「へぇ~生息しているモンスターは東西南北で地方によって生息している魔物や魔獣なんかは違うんだ?」
「あぁ、エレア母さんからの知識だけど・・・確かに一部の猫系は北方に生息していることが多いからそれは間違いない。それにあまり温暖の地域には一切足を踏み入れないんだ」
千年の古虎なんかは特に北方に縄張りを作る事が多い為自身の子供が巣立ちする以外あまり縄張りの外に出さないのだ。
そう言う風に説明をしながらご飯を食べていると、治療し終えた子供の古虎が目を醒ましたのでトールが代わりに駆けよって心配ないか確認した。
「・・・特に異常はないみたいですね。シヴァ様の治療のお陰でたったの一日程度なら自由に動けるかと」
「そうか、それなら安心だな」
俺がそう言うとトールが古虎を優しく持ち上げて
「私が責任を持ってこの子をシヴァ様の為に育て上げます・・・よろしいでしょうか?」
トールがそう言うので俺は
「いいぞ、トールに方並べ出来る位の立派な古虎に育てながら鍛えてやってくれ」
「はっ!このトール一生をかけて育てあげます!」
俺は精霊を使った通信で魔王に連絡を取り、古虎の事について話してみた
『シヴァさんの仰る通り、猫系に属する古虎は北方を拠点にします。何故そちらに迷い込んだのかはわからないのでギルドに依頼してみるのは如何ですか?』
「・・・そうだな。わかった一度ギルドに立ち寄って調査依頼してみる」
俺がそう言って通信終えて早速ギルドに足を運ぶ、
「北方の雪山に調査・・・ですか、それなら従魔使い対象に掲示板に張って置きますね」
「頼む、後なるべく猫系との戦闘を控えるように注意喚起も頼む」
ギルドスタッフが分かりましたと言った後に早速調査以来の作成をして貰い、報酬として精霊との契約の立ち合いの場を設ける事書きを記した。
拠点兼住宅に戻り
「―――って事で依頼しておいた。結果次第ではこの子をどうするかギルドの方にもう一度掛け合う事にする」
「了解しました」
「分かったわ」
次の日からトールは欠かさずに古虎の世話と鍛錬を辞めずに続けた。
食事も古虎の世話を先にしてから自分の食事にあり付ける。
「さてと・・・一週間後にギルドに行って経過を聞いて依頼完了していたら報酬の件を勧めようと思う」
その場にいる二人は頷きいつもより少し早めの食事をとる事にしたのである。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




