とある青年ととある勇者―その③
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「・・・チョーカーとかあったから一緒に身に着けてみたけど・・・絶対に体をジロジロ見られちゃうよぉ~」
『ユウ、着替え終わったか?』
昨日貰った衣類と買っておいた下着をユウは受け取り、俺は一旦廊下に出た。
ユウは着替え終わったらしく
「着替えました。後、出来れば下心無しで私のこの格好どうか聞きたいんですけど・・・どうですか?」
ユウはそう言いながらゆっくりと回転して見せた
「・・・うん、良いんじゃないかな?似合う」
ユウは少し複雑な顔をして
「でもやっぱり・・・スパッツとか出来れば欲しかったなぁ~・・・後は・・・」
今見に付けている格好を見ながらぶつくさ言うが
「・・・とりあえずこの格好に防御魔法を付与して・・・よし、出来た」
「多数の精霊を契約して間も無いのに魔法も自由に扱えれるようになったね」
ユウは取り敢えずこの格好で我慢するかと諦めて下着ついでに買っておいた食材に手を付ける。
「・・・シヴァさん、何か食べたいものとかありますか?」
魔法を使って鋼鉄蜘蛛から取った鋼鉄糸を使って作ったエプロンをユウが着て包丁を持って食材を取り敢えず切る。
「・・・それなら戻ってくるついでに狩っといた戦闘狂王蛇の肉を使った鍋料理で良いかな?」
「(戻ってくる時間が異様に長かったのは途中で戦闘してたんだ・・・)リクエストにお応えして作っちゃいますね」
鍋料理を作って貰った後に窓を開けてロッジに作った料理を持って長テーブルに次々と置いて丁度良い大きさの丸太に座って食べ始める。
ユウはふと食べているついでに今日狩って来た魔物について聞かれたので
「エプロンを作る素材として使った鋼鉄蜘蛛のエプロン・・・料理に使った戦闘狂王蛇、後は今日コートを作る予定なんだけど・・・その素材として美毛白猿・・・かな?」
「大量に白い毛皮が置いてあると思ったらあれ白猿だったんですね」
俺はそうだと思い付き
「今度試しに森に入って魔物の間引きしよう。冒険者が困るといけないから」
「あの~それ私も手伝って良いですか?」
ユウは体力作り必須な為、丁度良い機会だ。
「うん、良いと思う。今度食事でも終えたら準備整えて行こう」
「やった!」
ユウは喜びながら食事が進む。すると
「そう言えば・・・蛇系って確か蛇だから滋養効果あるんだっけ・・・?」
「ん・・・そうなの?結構大量に狩って来たからなぁ~・・・どう処理しよう」
ユウは驚き、台所をよく見てみる。
「・・・(う、嘘でしょ・・・!?摂取しまくると絶対性欲まで上がっちゃうじゃん!?)」
ユウは少し慌てふためいて
「蛇系の魔物は週に1回だけ料理に使いましょう!そうしましょう!」
「?わかった」
食べ終えた俺は食材に使った一体分以外で残った戦闘狂王蛇は特殊な時間停止魔法を用いた魔法袋の中に入れる。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




