とある青年ととある勇者―その②
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「あの場所で気が付くまで・・・ですか?」
「あぁ、出来るだけ・・・無理にとは言わないから事細かく教えて欲しい」
一週間後、体調を整えたら万全な状態になったと聞き談話室を一室借りた。暖房の付いてある魔道具を使用し、ソファーに座らせ落ち着かせてから話をしてみた。
「・・・あたしは確かに記憶通り学校の帰りだったんです。うちの家庭は父と母と自分で、暮らしていました。でも・・・・」
ユウは溜息をして
「・・・世間が気にする程うちの両親は仲が悪かったんです」
母は男関係、父は女関係で何方もお互いが悪いのに自分を正当化して相手を一方的に責めている。
彼女はそんな毎日の喧嘩や関係にウンザリしていて友達の家に泊まったり、近所の小母さんの家で泊まったりして過ごしていた。
「それであの日も・・・いつも通り学校から帰る途中、昔仲が良かった時に行った高台のある公園に行って景色を眺めに行ったんです。そしたら・・・」
その柵が偶然腐敗していたらしく運が悪かったのか数十メートルある高台から勢いよく落ちて気を失ったと言う。
「んで気が付いた時にはあの場で目を醒ましていたと。」
「はい。ここが普段住んで居る場所とは違うって事は認識しています。それに・・・」
ユウは苦笑いをし
「・・・あんまり元の場所には戻りたくないです。ベッドで寝る事がこんなに気持ち良いとも知りませんでしたし」
どうやら貧しい生活を送っていたそうだ。
それなら体に疲労が溜まるのも仕方無い。
彼女との話を終えて三大国のお偉いさんが揃う場所に移動し、聞いて来た事をそのまま伝える。
「・・・成程、もしかしたら何かしら先代の勇者の思いに応えるように彼女が来たのなら納得かな?」
「うむ、確かに。・・・仕方ない主君のご希望があれば私は彼女へ何か送る手立てをしよう」
「そうですね。面倒は引き続きシヴァ様に頼むとして・・・」
ユウの事について話し合った結果、森林付近に屋根のあるロッジ付きの家を建ててそこで彼女と同棲する事が決まった。
魔法さえあれば火を起こしたり水を出したり出来ない事が無い事をその場でやった。
「精霊の皆さんと仲良くすれば何かあった時の為に手助けしてくれるんですか?」
「そう、仲良くすれば自ら契約をして貰いに色々行動を移す事が多いんだ」
ユウは何か納得したのか早速精霊を呼び出す所から始めた。
数分後―――
「シヴァさん!見て下さい!!こんなに沢山の精霊達と仲良くなれました!!!」
「へぇ、凄い・・・やっぱり君には精霊達と仲良くなる不思議な力が動いているようだ」
ユウは嬉しそうに精霊とはしゃぎながらその場でゆっくりと回っている。
早速お昼ご飯を食べ終えた後にエンズに送って貰った物を見てみる。
「勇者としての格好としてはあれだから・・・これと・・・これと・・・これだな」
「(ファッ?!ガーターベルトに首から下までの全身黒タイツ?!・・・それに童貞をOすセーター!?それと・・・ミ、ミニスカ・・・?!)あ、あの」
俺はユウにどうした?と聞く
「帝国って節操の無い国なんですか?」
「いや、そんなはずは無いと思うんだが・・・・」
「(絶対嘘だァぁぁぁぁああああ!!!!これ絶対シヴァさんを悩殺して来いって事だよね?!・・・あっ、でも・・・イヤイヤイヤ、それでもダメなやつ!!!)」
ユウは慌てて俺が取り出した物をかっさらって
「・・・そうだ!下着!女の子には下着が必要なんです!!今からメモ渡すんでお使いお願いします!!!」
と、半ば無理矢理書いたメモを握らされ家から追い出された。帝国は普通に下着を身に付けているはず・・・あれ?
俺はそう思いながら買い物をしに町へ行った。
一方、ユウは
「ううっ。エンズさんの馬鹿ッ!」
取り敢えずブラやパンツなどの下着を買って貰っている間に彼女は精霊を呼び出しエンズに文句を言うようにお願いをしたのであった。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




