とある青年ととある勇者―その①
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「・・・ここは一体・・・どこ・・・?」
一人の不思議な格好をした豊満な育ちをした体の女が巨大なクリスタルの見た目をしたモノ以外何もない平原で目を醒ました。
「・・・あたしは確かいつも通り学校から帰ってきたはず・・・ここは一体どこ・・・?」
その女は辺りを見回すが・・・何もない。ただ奥には見知らぬ森があるのみ。
「・・・もしかして、本当にあたし・・・知らない世界に来ちゃった・・・?!」
その女は次第に冷静になり、何が出来るかやってみた所・・・・ステータス表示が出来た。
その女の名前は[ユウ=ミナカミ]。ステータスには・・・・[勇者]と記されていた。
「勇・・・者・・・勇者?!このアタシが!?」
その後の表記には[英雄の力]や[勇者の刻印]等が記されている。
ユウの元へ一人の男が来た。
「君が・・・勇者・・・?」
「?どちら様で・・・あっ」
ユウはその場から立とうとしたが、立ち眩みした瞬間、倒れる。
目を醒ました頃には――――
「・・・ここは・・・どこ?」
壁は上質で丈夫な作りになっている。
そう、お城の仮眠室だ。
壁の向こう側から声が聞こえてきた。
『話に聞いて居た人物像とは違いますね・・・。彼女が仮に勇者だとしても噂とは違って襲って来なければ・・・』
『俺の考えだと多分前の勇者は何かを残さない限りは転移魔法を絶対に使わないはず』
『・・・そうですね、色々話を聞いてみましょう』
ドアが開き、ユウが起きている事に気が付く。
今まであった事を俺は彼女に喉に通り易いご飯を食べさせながら話を聞いてみた。
「気が付いた時にはあそこに居た・・・と言う事か」
「はい、それと・・・私の前の勇者が男でしかも悪さを働いたって聞こえたのは・・・あれは本当なんですか?」
華麗な女性―――教皇猊下であるレヴィは頷き、過去に合った勇者の悪事を言う。
ユウと呼ばれているその女性は顔が青くなって
「私がそんな人の後任なんて・・・ほ、本当にごめんなさい!」
「い、今は体の調子を整えてからにしましょう。今無理に体勢を崩したら気を悪くしてしまいます」
ユウが無理に体を起こそうとするのでレヴィは半ば無理矢理横にさせた。
顔合わせを済ませ、他の王達が待つ居間へ足を運んだ。
「それで、様子はどうだい?レヴィ教皇猊下殿」
「アビス国王、万全とはまだ言い切れませんね。予想に反してあの子が勇者とは・・・しかも女性ですよ?」
無理も無い。
神々の力によって封印された勇者は確かに男だと聞いている。
もしかしたら・・・
「・・・多分、彼女の元の世界での生活を聞けば・・・何故この世界に来てしまったのか理由が分かるはず」
俺がそう言うとエンズ大佐は
「主君のいう通り、今は安静にさせて置きましょう。彼女自ら話に申し出たいと言った時にまた集まりましょうか」
各国の代表はその場で頷き解散する。
俺はと言うと―――勇者ユウの介護だ。
彼女が快復するまで面倒を見る事にした。
「さて、三国の王達に説明は任せて貰ったけど・・・大丈夫かこれ」
三大国では復活した勇者についてわかりやすく説明をしたらしく彼らの話を聞いた住民達は皆安堵していた。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




