とある青年ととある女神
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「これが・・・先代の・・・精霊魔導皇・・・?」
女神アナスタシアが懐から取り出した指輪と腕輪、衣服の上着とマント、ズボンとベルトに付いてるチェーン。
そしてイヤリングと半分しかない左目用の眼鏡。
武器は刃先が長いナイフが仕込まれている杖。
「・・・先代はもしかして別世界の人間?」
女神アナスタシアが頷き
『先代の精霊魔導皇・・・名を[エドワード=カルム]。英国と言われている国のある他世界から転移してきた方です。もともと住んでいた場所は魔物の存在しない世界らしくて良い街並みらしいですよ?』
「・・・先代にとってここは異世界って事か」
先代が身につけてたであろうこの一式はこの大陸・・・いや、この世界には存在しない貴重なモノばかりである。
『因みに、先代の精霊魔導皇であるエドワード・・・エドさんは貴方の実父に当たります』
「・・・それは本当に?」
女神アナスタシアは続けて
『えぇ、貴方の母親がセーヴ大森林に来て置いて来たのは・・・、愛する夫エドが装備を残し消えた事で彼女もまた命が消える運命だったのです。』
昔に一度エレア母さんから聞いた事がある。
俺がセーヴ大森林でチェーン付きのペンタントを握り締めていた事。
そのペンタントを手放そうとしたら泣き出し握らせたら泣き止んだ事。
その全てを語ってくれた。
「・・・エレア母さんは最初からこの事を知っていたのか。」
女神アナスタシアが
『あなたを一人にしてしまった事、真実を隠してしまった事に怒りは無いのですか?』
「最初から知っていたら寧ろ同じ宿命を辿っていたのかもしれない・・・でも今は」
彼女に顔を向き直して
「育てて貰った事に感謝しているよ。それに多くの家族のお陰で家事や戦闘や医療・・・様々な能力を身に付けたし」
『そうですか・・・良かったです。貴方ならそう言うと思っていました』
女神アナスタシアは持っていた装備品一式を俺に差し出し、俺はそれを素直に受け取った。
『二の舞にならぬよう、神々が恐れていた勇者を・・・倒してください。宜しくお願いします』
「分かった」
女神アナスタシアと別れてから王国に戻り、アビスに今まであった事を伝える
「ふむ、もしかしたら完全復活してまた世界を暴れ回るかもしれないね・・・その勇者は」
「アビス国王、もしそうなれば我が国や我が国以外でも甚大な被害になります。如何為さいますか?」
宰相のガインはそうアビスに訴えた。アビスの出した結論は―――
「・・・シヴァ、君はどれ位強いんだい?」
「・・・勇者以上かそれ以下。一回戦って視ないと判らないけど」
周りは騒めいた。もしかしたら精霊魔導皇が強ければ勇者を圧倒すると。
だがしかし、それと同時に不安も漏れだす
「皆の言いたい事は分かる。だが、すべての国は彼に運命を委ねられている。彼に万が一の事はあってならない。故に・・・君達の力も貸して貰いたい」
王国の貴族達は皆良い人達ばかりで悪い心を持つ人なんて居ない。
つまり、自身の命を無駄にしてても住民達を避難させる為の勇気は持っている。
「勇者との戦いに備えて・・・、他の二大国に現状を伝えよ!」
アビスの指示により他の二大国にその話が伝わっていた。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




