とある青年ととある帝国の支配者
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
エンズは自分が助けられてから今まであった事を話してくれた。
彼女は元々民を虐げてきたフォティア一族の三女で唯一彼女だけが民に寄り添い、また民も皆彼女の為に必死に生きてきたと言う。
「昔俺に会ったのは・・・・」
彼女は頷いて
「主君に出会っていなければ私は民・・・いいえ、私の大切な村の皆を守り切る事が出来ませんでした。あの時家族から逃げて貴方に拾って貰えてよかったです。」
彼女は一礼し、アビスに
「フォティア一族を村民の者全員で捕らえ、そして村の者達の意思で処刑した事は事実。でも私はこうして村民達と共に築き上げたのが今の帝国と言う事です。」
アビスは成程と言い
「それじゃあ奴隷とかも帝国が何人か所持していたのも―――」
「殆どが外から来たならず者・・・言わずもがなそちらの言う悪徳貴族です。ですが今は部下に一任しており帝国は今、武力を使ってその貴族だけを制圧している最中です」
俺は考えた結果―――
「俺の知り合いもそこに連れて行って構わないか?元の住処は此処の商人のアホなやり方で住む所すら無いみたいだから」
エンズは大丈夫と言い
「何なら今この場で連れて直ぐに発つ事も構いません。主君の移動魔法で行けばそんなに日は掛からないです」
如何致しますか?と言われたので
「・・・分かった瞬間移動使うから呼んで来る」
俺はリィズとアイシャの元へ戻り、一通りの事を話す
「・・・分かりました。あと一つ宜しいでしょうかシヴァ様」
「何?リィズ」
リィズは出来れば帝国の方に妹のシィラを連れて行きたいと言う。
「・・・俺が直接アビスに言おうか?」
「出来ればお願いします」
王国のアビスの元に戻って一通りの事を話すとアビスが
「・・・分かった。君の直接のお願いだ、おい、誰かベルーガ伯爵とベルーガ伯爵と関わった者を捕縛して私の元へ連れて来い!奴の娘のシィラは此処にいる精霊魔導皇の保護下とする!!」
アビスの一言で騎士達は大慌てしながらベルーガ伯爵と裏金で繋がっている貴族達を捕縛しに向かって行った。
数時間後、帝国の専用の特別部屋にて―――
「この度は私と姉のリィズ、そしてお母様とアイシャを保護してくださり有り難うございます。シヴァ様の御傍で己の職務を全うさせて戴きます。」
「・・・よろしく頼む。シィラ」
シィラとの挨拶を済ませた。
結論から言うと彼女らの父であるガドゥラ=ベルーガ伯爵は爵位の剥奪及び広場での公開処刑となった。
主となった罪は家族に対する暴力等の傷害罪。
強要未遂ではあるが脅迫等の性接待への強姦罪...ete、その他にも色々と余罪が出て来た為、広場にての公開処刑だった。
処刑された事を聞いた彼女達はあまり気にしておらず、アストロメダさんに至っては
「家族を大事にしない人なんて処刑されて当然よ!」
なんて言って勝ち誇っていた。
「主君の知人の方々もお疲れ様です。お食事の準備が整い次第御呼びいたしますね」
アストロメダのその憤慨した文句を聞いていたエンズは苦笑いしながら俺達の接待をしていた。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




