暗い声
今回は高校時代のお話にしてみました。
これは高校時代の話
小学部からある附属高校に通ってました。割とゆったりした校風で楽しかった思い出もありますが、
いまだあれはなんだったのだろうという経験があります。
高校時代の私は、鼻出血やら頭痛やらで保健室の常連でした。
中学部と高等部は同じ保健室を利用してたのでいつも混み合ってましたけど、先生は2人いて優しい先生達でした。
特に丸い眼鏡と白い肌が印象的なE先生、柔らかな表情とおっとりした喋り方で、典型的な癒し系女子。
どんな話にも「へぇ〜そうなんだぁ」と目を丸くして笑ってくれましたっけね。
そんな先生に会いたくて通ってたり
そんなある日、いつものように保健室へ
今回は鼻出血で、休憩してました。E先生に用件を伝えると、ソファーで休むよう指示されました。
他にも中学生が来てたので、その子の対応が終わってから止血確認してもらいましたが、なかなか止まらず、しばらく世間話してました。
その時の先生の声が違和感があって、いつもの喋り方と表情なんだけど暗く感じるんです。
声がぼやけていると言うか、壁一枚挟んで喋ってる感じで、鼻声とも違うんですよね
私「先生、今気分落ち込んでたり、体調悪いの?」と思わず訊いてしまいました。
先生はキョトンとした表情で「え〜なんでぇ、そんなことないよぉ〜」と笑ってましたけど
もう一人の先生にE先生の事を訊いてみたけど、その先生も「いつもと変わらないよ、どうかしたの?」と聴き返されました。素直に上記の件を話したのですが、先生は感じないとのこと
不思議に思いつつも、明日は週末休みだから寄り道して友達と話し込んでました。
その時にもその話をしたけれど、みんな関心がなさそうで、どこに遊びに行くかで盛り上がってました。
休みが明け、友達とG駅で待ち合わせ、学校最寄りのT駅へ着いたところ、中学部の子が騒いでたんですよね。
何を騒いでるのかと思ったら、友達が「週末に保健室の先生亡くなったみたいだよ、どっちの先生か知らないけど」
学校へ着くと朝のホームルームでE先生が亡くなったと発表がありました。
タクシー待ちをしていたところ、車と接触事故を起こしたとのこと、詳細は話されませんでしたが
どうやら自殺ではないと言うことははっきりしており、あのくぐもった暗い声はなんだったのでしょうね
記憶おたどり書いてみました。未だになんだったんだろうと思います。
怖い話は、次にでも